■トヨタ・日産・ホンダ・マツダがそれぞれ世界初公開! 上海モーターショー注目のワケ
2023年4月18日から中国・上海で開催されている「上海モーターショー2023」。近年では、世界最大の自動車市場と言われる中国ですが、日系メーカーはどのような発表を行ったのでしょうか。
【画像】トヨタ「新型SUV」&レクサス新型ミニバン「LM」世界初公開! ド迫力な内外装を写真で見る!(37枚)
世界の自動車市場と言えば、北米・欧州・日本・中国などが規模が大きいことで知られており、近年ではアジア圏も市場は成長をしています。
とくに中国は、世界的に見て「EV先進国」や「ショーファー需要」が注視されている市場です。
そうした中、上海モーターショー2023で日系メーカーの各社はどのようなお披露目をしたのでしょうか。
18日にはプレスカンファレンスが行われ、日系メーカーでは「トヨタ」「レクサス」「日産」「ホンダ」「スバル」「マツダ」が発表を行いました。
トヨタの目玉は、同社が展開する電気自動車「bZシリーズ」の新たな2台「bZ Sport Crossover Concept」と「bZ FlexSpace Concept」の世界初公開です。
bZ Sport Crossover Conceptは、トヨタとBYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー、一汽トヨタなどが共同開発しているクロスオーバータイプのBEVです。
見た目はアクティブで個性的なスタイリングで、内装はZ世代と呼ばれる若い世代のユーザーに向け、パーソナルな空間として使える機能を追求しています。
一方のbZ FlexSpace Conceptは、トヨタと広州トヨタなどが共同開発している実用性を重視したファミリー向けのSUVタイプのBEVです。
特徴は、圧倒的な大空間と扱いやすさ・高度な安全性・安心の航続距離を実現。家族や友人・カップルなどに寄り添うモデルだといいます。
それぞれ一汽トヨタと広州トヨタが生産・販売する予定となり、2024年に中国市場に導入します。
次にレクサスは、同社唯一のミニバンとなる新型「LM」を世界初公開。2019年に中国を初めとしたアジアに投入された初代LM、今回4年ぶりのフルモデルチェンジを遂げ2代目となりました。
新型LMは、近年のラグジュアリーマーケットにおけるユーザーの価値観の変化により、価値や存在意義をあらためて見直したモデルです。
見た目は、気品のある存在感と空力性能を考慮したスタイリング、そして新たなレクサスのアイデンティティとなる「スピンドルボディ」を採用。
内装は、前席周りは運転に集中できる機能性と上質感を兼ね備え、後席はゆったりと過ごせる広さと仕立てのいいシートやトリムを採用します。
なお新型LMは、2023年秋頃に4人乗り仕様が日本市場でも発売される予定です。
次に日産は、すでに世界ではお披露目されているVコンセプトカー「Max-Out」を中国初公開。さらに中国ユーザーの多様なニーズに応える新たなEVコンセプトカー「Arizon」を世界初公開しました。
Arizonは、日産がグローバルに培ってきたEVの知見や技術を最大限に活用し、中国のユーザーの多様なライフスタイルやニーズにあわせて開発したSUVのコンセプトカーです。
印象的な外観のデザインとハイテク感と温かみのある内装が特徴で、「エポロ」と名付けられたバーチャルパーソナルアシスタントを搭載し、これまでにないドライビング体験を提供するといいます。
このエポロは、時間や天気、その他のデータを活用しながら、まるで人間のように乗員と対話し、必要な情報を提供。さらにクルマが乗員を認識し、好みに合わせて照明を自動調整するインタラクティブな最先端のシステムも備えています。
■ホンダは4種のEVコンセプトカーをお披露目! マツダやスバルは?
ホンダは、同社が中国で展開する電気自動車「e:Nシリーズ」の第2弾となる「e:NP2 Prototype」、「e:NS2 Prototype」と、第3弾となる「e:N SUV 序」を世界初公開しました。
e:NP2 Prototypeとe:NS2 Prototypeは、ホンダが提案する新たな価値を持ったEVとして開発を進めており、2024年初頭の発売を予定しています。
それぞれ、e:NP2 Prototypeはシームレスで洗練されたスマートな未来感を。e:NS2 Prototypeは見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感をそれぞれ表現しました。
第3弾となるe:N SUV 序については、SUVらしいワイルドさと近未来的な知性を兼ね備えた新世代のe:Nシリーズとして開発を進めているといい、量産モデルは2024年内の発売を予定しているようです。
また会場には、すでに世界初公開されているe:Nシリーズの「e:N GT Concept」も改めてお披露目されていました。
マツダは、これまで北米向けSUVとして展開していた「CX-50」を展示。ガソリン車はすでに公開されており、今回価格情報などが明らかになったほか、新型「CX-50 HEV」としてハイブリッド車が世界初公開されました。
北米市場では高い人気を誇るCX-50が中国市場に投入されるということに加えて、電動モデルが中国向けにお披露目されたことで注目を集めています。
またスバルでは、北米や日本でも発表されている新型「クロストレック」の中国仕様が展示され、発売が開始されたようです。
※ ※ ※
いまや世界最大の自動車市場となった中国ですが、なかでも上海と北京で交互に開催されるモーターショーは世界が注目する一大イベントです。
今回の日系メーカー以外にも中国メーカーをはじめ、北米や欧州の名だたるメーカー/ブランドが新たな電動モデルを世界初公開しているなど、その重要度が伺えます。
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