え! 社長、今までずっとそこに?
ステランティス・ジャパン株式会社は、2024年5月10日(金)より、ジープ・ラングラーの新型モデルを発売すると発表。メディア向けの発表会を渋谷「MIYASHITA PARK」にて開催した。
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発表会の冒頭、ステージ上の2台がアンベールされると、なんと黄色いラングラーの中からステランティス・ジャパン社長の打越晋氏が登場するという、度肝を抜く演出が。
打越氏はそのままプレゼンテーションに移る。まずは、発表会の場所に「MIYASHITA PARK」を選んだ理由から。それはずばり、日本でラングラーが若い世代から大きな支持を集めているからだという。
打越氏に続いて登壇したブランドマネージャーの新海宏樹氏が挙げたのは、日本におけるラングラーの平均購入年齢が43歳と競合車種よりも若いこと。また、18-27歳のいわゆる「Z世代」を対象としたSUVの購入検討車種の調査において、輸入車でNo.1の支持を集めていることも明らかにした。
また、ラングラーが販売される全世界の市場の中でみると、日本における販売台数は中国に次ぐ4位。2023年末時点での国内累計販売台数は2万5千台を超えるという。
このようにラングラーにとって重要な日本市場の若者たちに対し、新しいラングラーの登場を強力にアピールするために「MIYASHITA PARK」を選んだとのことだった。
さらに磨きがかかった「ラングラーの本質」
では、新しいラングラーはどう変わったのか。打越氏は、カスタマーがラングラーを選ぶ理由として真っ先にデザインが挙げられているると話す。
この日、同じく登壇した渡邊由紀プロダクトマネージャーも、ラングラーをラングラーたらしめるスクエアなフォルムは変えてはいけないと繰り返す。その言葉通り、新型ラングラーの全体的なシルエットに大幅な変化はない。
新型ラングラーを目にした時にまず目につくのがフロントグリルだ。ジープを象徴する7スロットグリルは、グレードによって周囲がグレーやシルバーで縁取られることでより精悍な印象を与え、形状の変更により冷却性能も向上したとする。
ラングラーのユーザーがデザインと等しく重視するであろうオフロードやタフネス性能も進化。「アンリミテッド・ルビコン」グレードに新たに搭載されたフル・フロート・リアアクスルにより最大牽引能力を向上。
細かいところでは、改良前のマストアンテナがフロントガラス貼り付け式に改められたことで、オフロードでの小枝の引っ掛かりを防止。高硬度を誇るコーニング社製のゴリラガラスを全グレードに標準装備するなど、その使い勝手にはさらに磨きがかけられた。
また、ラングラーとしては初めて、サイドバーに内蔵する形でサイドカーテンエアバッグを採用し、安全装備を強化。
さらに、センターキャップにウィリスジープのアイコンをあしらった新デザインのホイールを導入。黒を基調に改められたインテリアは、一部グレードにおいてフロントに12ウェイのパワーシートを採用。12.3インチのタッチスクリーンは処理能力が向上し、Apple Carplayではワイヤレス接続が可能となるなど、細かなアップデートも目白押しだ。
装備向上、でも大幅値下げ断行 その狙いは
この日の発表会には、現役のジープユーザーであるお笑いコンビ「トータルテンボス」の藤田憲右氏も登場。かつて奥様の提案からラングラーを購入したという経験談を披露し、お子さんの少年野球のサポートにそのタフネス性能をフル活用していたと振り返った。
新型ラングラーの登場を記念し「アンリミテッド・サハラ」をベースとした300台の限定車「アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション」が販売される。特別色として濃いのブルーグレーの「アンヴィルC/C」をまとい、フェンダーやテールゲートに専用デカールをあしらう。
メーカー希望小売価格については、「ローンチエディション」が849万円、通常ラインナップでは今回復活したエントリーグレードの「アンリミテッド・スポーツ」が799万円、「アンリミテッド・サハラ」が839万円、「アンリミテッド・ルビコン」が889万円で、いずれも税込み。なお、発表会に現れた鮮やかなイエローの「ハイヴェロシティC/C」をまとった「アンリミテッド・ルビコン・ハイヴェロシティ」は10台限定の抽選販売を5月17日(金)まで、webにて受け付ける。
特筆すべきは、昨今の物価上昇の中、装備が向上していながらも「アンリミテッド・サハラ」は31万円、「アンリミテッド・ルビコン」は16万円、それぞれ値下げしていること。エントリーグレード「アンリミテッド・スポーツ」の復活とあわせて、若い世代への訴求力をさらに高める方針を鮮明にしている。
ジープは、新型ラングラーの発表を記念し、この日発表会が開催された「MIYASHITA PARK」と共同開催で、同地にスケートパークを開設するイベントをこの週末、5月11日(土)、12日(日)にかけて展開。ジープ、そして新型ラングラーがターゲットとする、自分のスタイルで楽しむユーザー層を呼び込みたいとする。
さらに5月から6月にかけては、各地で新型ラングラーの展示や試乗イベントが連続する力の入れようだ。装いを新たに登場したジープの大黒柱がどう受け入れられていくのか。目が離せない。
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みんなのコメント
試乗しに行けばわかるけど外観は特徴的だけどその他トータルで800万超えの値段を払う価値はこの車に見いだせません。
車格からしたら500万以下が適正だと思う。
ライバルのブロンコがフォードの撤退で販売されない事で、調子に乗って価格をあげ過ぎたよな。
多少価格が下がっても、未だ高いな〜。