■新型「RAV-X」の示唆するものとは?
トヨタが米国ラスベガスで開催の「SEMAショー2024」にて、小型クロスオーバーのコンセプトカー「RAV-X コンセプト(以下RAV-X)」を発表しました。
ここでちょっとビックリしたのは、トヨタからのリリースのタイトルに「次世代のRAV4の可能性を探る」とあったことです。一体どういうことなのでしょうか。
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今回発表されたコンセプトカーのRAV-Xは、現行の「RAV4(2024年型のPHEVモデル)」をベースに、ダカールラリーをイメージしてデザインされたと説明されています。
トヨタの純正アクセサリーとパフォーマンスアップパーツを開発しているトヨタ・サービスパーツ・アンド・アクセサリー・ディベロップメント(SPAD)が発案し、3Dプリンターなどを駆使して、コンセプトカーを作り上げたとか。
「RAV-Xは、このような小型クロスオーバーがいかにクールで冒険的であるかという、まったく新しい可能性を示しています」と開発したSPADのスタッフは説明します。
302馬力の標準モデルにラムエアインテークを装備することで最高出力を向上。車高を51mm高め、車幅を160mmも拡大した、特注のロングトラベル・サスペンションを装備します。
ボンネットに追加された大きな開口部から空気を取り入れて、パワーを生み出すのでしょう。荒野を猛スピードで駆け抜けるダカールラリーのマシンのようなモデルです。
ではなぜ、このようなモデルが生まれたのでしょうか。そして、“次世代”の新型RAV4とはどのような関係があるのでしょうか。
「RAV-Xの背後にあるビジョンは、RAV4ラインアップのためのHALOビークルコンセプトを作成することでした」と説明されています。
ここで言われている「HALOビークル」とは、ラインナップのトップに君臨するスペシャルモデルを意味していると推測できます。
たとえば、レクサス「LFA」や日産「GT-R」などに該当するようなスペシャルモデルです。また、このコンセプトは、オフロード愛好家向けという説明もされています。
つまり、次世代のRAV4には、今回のRAV-Xのようなオフロード愛好家も納得させるオフロード性能に特化したスペシャルグレードが用意されることが示唆されたというわけです。
もともとRAV4は、オフローダーではなく、街乗りをメインにしたユニークなSUVとして誕生しました。
しかし、代を重ねるにつれてヒットモデルとして成長。ユニークな存在ではなく、SUVの主流的なモデルと認められてきた歴史があります。
そこで、この先は、よりオフロードのイメージを強化するようなスペシャルグレードが用意されるかもしれないということでしょう。
RAV4は、現行モデルでもオフロード志向が強まっていましたが、次世代はもっと強まる可能性が高いということ。次世代の「RAV4」の登場が待ち遠しい限りです。
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