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これからクルマを買うなら絶対ほしい電動パーキングブレーキ! メリットと選び方とこれからの課題とは

掲載 更新 117
これからクルマを買うなら絶対ほしい電動パーキングブレーキ! メリットと選び方とこれからの課題とは

 空間が増えるため収納を増やしたりウォークスルーも可能に!

 最近のクルマには、軽自動車を含め、電子パーキングブレーキが採用され始めている。スイッチ操作、またはアクセルONで自動解除、Pレンジに入れると自動で作動するなど、とても便利だ。先進運転支援機能とともに、これから先、搭載車が増えることは間違いない機能装備と言える。

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 そんな電子パーキングブレーキは、機械式のレバー式に対しては、戻し忘れの心配がなく(サイドブレーキを引きずったまま走ることがない)、運転席と助手席の間にレバーがなくなり、空間を作れるため収納(またはトレー)が設けられる、前後席のウォークスルーがしやすくなるなど、絶大なるメリットがある。

 もうひとつ、機械式で足踏み式もあるが、運転席と助手席の間に収納やトレーが設けられ、前席をより広々できるセミベンチシート化できるのはいいとしても、足もとに操作ペダルがあるため、足もとがやや狭くなるのと同時に、けっこうな踏力が必要になるのが難点。

 じつは先日、左足の薬指を骨折してしまったボクは、右足でブレーキ・アクセルのペダルが操作できるので、運転そのものにはまったく困らなかった。だが、ある足踏み式ブレーキのクルマを試乗したところ、左足で操作が必要な足踏み式ブレーキの重々しい操作には困ったものだ。個人的に、電子パーキングブレーキのありがたみを強く感じた場面でもあった。

 そうそう、以前ちょっと古めの足踏み式ブレーキ装着車に下ろしたての白いスニーカーを履いて運転し、足踏み式ブレーキのステーにスニーカーが接触し、キズと汚れがついてしまった苦い経験もあったりした。

 車種によって操作方法が統一されていないことが難点だ

 一方、電子パーキングブレーキは、インパネやセンターコンソールにスイッチがあり、手動操作、またはスイッチ操作なしに自動で作動し(後者が圧倒的に便利)、スイッチ自体が小さいため狭い車内空間をより有効に使える。それだけでなく、ACC(アダプティブクルーズコントロール)との相性が良く、渋滞時の一時停止中のブレーキ保持にも大活躍。非電子パーキングブレーキのACCより長時間のブレーキ保持が可能になり、より快適にACCを使うことができるようになる。もちろん、作動時はランプが点灯し、確認可能な車種も多い。

 しかも、電子パーキングブレーキには、ブレーキホールド機能を持つものもある。これがとんでもなく便利で、スイッチをONにしておけば、一時停止時に自動で電子パーキングブレーキが作動し続け、ブレーキから足を離しても電子パーキングブレーキが保持される機能を持つ。一般道の渋滞時など、ブレーキ&アクセル操作の連続で足が疲れたりするが、経験上、ブレーキホールド機能があると、そうしたペダル操作によるストレス、足首の疲労が劇的に軽減されるのだ。ブレーキホールド機能が作動しているかは、メーター内のインフォメーションで確認できるが、くれぐれもセットしたつもりがセットしていない……なんていうことにならないように注意したい。

 最初に触れたように、クルマによっては発進時はDレンジに入れるか、アクセルを踏むと自動で解除され、停止時にブレーキペダルから足を離すと、自動で電子パーキングブレーキが作動してくれるタイプ(理想)もあるため、一連の運転操作が一段とラクに、スムースになることうけあいである。今や大衆車でも、VWゴルフ7や現行カローラなどはオートホールドを含めた、フル作動してくれる電子パーキングブレーキを備えていたりする。

 ちなみに、スイッチ操作が必要な手動式電子パーキングブレーキのほとんどは、レバー式同様に、引いて作動、押して解除になるのだが、ホンダ・オデッセイはその逆。足踏み式ブレーキに習ったのか!? 押して作動、引いて解除となる。このあたりは操作ミスを防ぐ意味でも、統一すべきではないだろうか。

 同時にこうした先進装備・電子装備は、ACCの作動範囲(渋滞追従機能付か否か、セットできる速度域)や、誤発進抑制装置のブレーキ機能の有無などを含め、取り扱いの間違いがないように、合わせて統一してもらいたいところである。

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