現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【解説】スバル「レヴォーグ」ってどんなクルマ? サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?

ここから本文です

【解説】スバル「レヴォーグ」ってどんなクルマ? サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?

掲載 5
【解説】スバル「レヴォーグ」ってどんなクルマ? サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?

■スバル「レヴォーグ」ってどんなクルマ?

 スバル「レヴォーグ」は、スポーツツアラーとしての役割が与えられたステーションワゴンです。

【画像】スバル「レヴォーグ」がかっこいい! 画像を見る!

 現行型2代目レヴォーグの各スペックや価格、使い勝手やグレードごとのオプション装備の違いをチェックしていきます。

●スバル「レヴォーグ」は人気車「レガシィツーリングワゴン」の後継

 2014年に日本専売モデルとして登場した初代スバル レヴォーグは「レガシィ ツーリングワゴン」の実質的な後継といえるステーションワゴンです。

 車名は「スバルの大いなる伝承を引き継ぎながらも、次世代に先駆けた変革により新たなツーリングカーの時代を切り拓く」との思いが込められた「 LEGACY REVOLUTION TOURING」に由来します。

 車体の基本構造はスバルのスポーツモデル「WRX」と共通であることから、レヴォーグは2000年代初期に快速ワゴンとして名を馳せた「レガシィ ツーリングワゴン GT」や「インプレッサスポーツワゴン WRX」のエッセンスをもっとも色濃く受け継ぐモデルと呼べるでしょう。

 初代レヴォーグはミニバンやSUV人気に押されてステーションワゴン人気が低迷していくなかでも安定したセールスを記録し、2020年11月には2代目へとフルモデルチェンジ。

 2023年11月にはクロスオーバーSUVモデルとなる「レヴォーグ レイバック」が登場しましたが、レヴォーグのようにSTIなどのスポーツモデルは設定されておらず、高い利便性と痛快な走り両立するスポーツツアラーとしての特徴はレヴォーグならではの持ち味です。

●グレードごとの装備はほぼ同じ! 価格が安いエントリーグレード選んでも問題なし

 レヴォーグのグレードラインナップは特別仕様車を含めると全6種類です。

Smart Edition EX:363万円
GT-H EX:379万5000円
STI Sport EX:434万5000円
STI Sport R EX:502万7000円
特別仕様車
STI Sport EX ブラックインテリアセレクション:440万円
STI Sport R EX ブラックインテリアセレクション:508万2000円

 1.8L直噴ターボエンジンを搭載するのは「Smart Edition EX」「GT-H EX」「STI Sport EX」の3グレードです。唯一「STI Sport R EX」には、スバル「WRX S4」と同じ2.4L直噴ターボエンジンが搭載されます。

「Smart Edition EX」は装備を簡略化して価格を抑えたグレードですが、他のグレードとの違いは車内間接照明/後席シートヒーター/サンルーフオプションが備わらない程度で、その他の装備や装着可能オプションは全グレードでほぼ共通です。

「STI Sport EX/STI Sport R EX」には、特別装備としてボルドー×ブラックの本革シートが装着されるほか、内外装にも専用加飾が施されます。

「STI Sport EX/STI Sport R EX」をベースとした特別仕様車「ブラックインテリアセレクション」には、ブラック×グレーのウルトラスエード表皮シートや、デジタルインナーミラーが標準装備となります。

●ステーションワゴンらしくボディサイズは全長がやや長め

ボディサイズ:全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mm
ホイールベース:2670mm
車体重量:1570~1640kg
乗車定員:5人

 レヴォーグのボディサイズは全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mmです。

 プラットフォームには新型インプレッサ/クロストレックなどと共通となるスバルグローバルプラットフォームが用いられ、ホイールベースも2670mmと共通ですが、全長はインプレッサ/クロストレックよりも280mmほど延長されています。

 ただし全高はステーションワゴンらしく1500mmに抑えられているため、高さ制限1550mmの機械式立体駐車場に収まるのはレヴォーグの利点と言えるでしょう。

 最小回転半径はインプレッサの5.3mやクロストレックの5.4mにやや劣る5.5mとなっており、取り回しに大きな差はないものの、閉所を走行する機会が多い場合には注意が必要です。

●見た目と機能を両立させたレヴォーグのエクステリアデザイン

 2代目レヴォーグのエクステリアデザインは、初代のイメージを引き継ぎつつ、より精悍な印象が強められています。

 スバルの高性能モデルのアイコンとなる、ボンネットエアインテークやブリスターフェンダーは2代目でも健在。

 さらに2代目レヴォーグは、リヤバンパーにエアアウトレットを設けることで背面で発生する負圧を低減し、空気抵抗を小さくすることで走行安定性と燃費性能を高めるなど、見た目だけでなく機能向上までを狙ってデザインされています。

 グレードごとの基本外観は全グレード共通ですが、「STI Sport EX/STI Sport R EX」には、専用加飾のバンパーなどが装備されるほか、各部にグリル部やリアハッチに専用の「STI エンブレム」が配置されます。

 そのほか、ルーフスポイラー/バンパースカートなどの専用のエクステリアオプションや、チェリーレッドがエクステリアのアクセントとなるSTIスポーツパーツが多数用意されている点もレヴォーグの特徴といえるでしょう。

 ボディーカラーは全8種類ですが、WRブルー・パールは「STI Sport EX」「STI Sport R EX」でしか選べない専用色となっています。

セラミックホワイト
アイスシルバー・メタリック
マグネタイトグレー・メタリック
クリスタルブラック・シリカ
サファイアブルー・パール
WRブルー・パール※「STI Sport EX」「STI Sport R EX」専用色
イグニッションレッド (オプションカラー)
アステロイドグレー・パール (オプションカラー)

●縦置き大型液晶ディスプレイが備わるスバル最新のインテリアデザイン

 レヴォーグのインテリアデザインでもっとも目を引くのは、インパネに配置された11.6インチの縦置きフル液晶ディスプレイ。

 運転席メーターと同じ高さに配置されたタッチパネル式のディスプレイに空調やオーディオなどの操作を集約させ、高い操作性を確保しながら視線移動を最小限に抑えた設計は、スバルの最新車種に共通する合理的なデザインです。

 レヴォーグは、全グレードに本革巻きステアリングホイール&シフトレバーが装備され、インパネ各部にもソフトパッドのトリムが備わっているなど高い内装質感が備わっています。

「Smart Edition EX」「GT-H EX」グレードのトリムはシルバーステッチとなりますが、「STI Sport EX/STI Sport R EX」グレードは、専用のレッドステッチとなるほか、ボルドー/ブラックの本革シートなどが装備され、スポーティな印象が一層強められます。

●ステーションワゴンらしく荷室の使い勝手も抜群

 荷室空間の広さもステーションワゴンであるレヴォーグの特徴です。荷室寸法はフロア長1070mm×荷室開口幅1120mm×荷室高771mmとなっており、リアシートを倒した際の荷室フロア長は1639mmまで広がります。

 5人乗車時の荷室容量は床下収納も含めて561リットルとなっており、インプレッサスポーツの400リットルを上回るうえ、リアシートは4:2:4の分割可倒式が装着されるため長尺物を積みながら4人乗車も可能です。

 両手が塞がっていてもエンブレム部に手をかざすだけでリアハッチを開けられる「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート」が備わるうえ、荷室側にもリアシートの操作スイッチもしっかり備わるなど、ステーションワゴンとしての使い勝手も十分に高いレベルとなっています。

●2023年10月のマイナーチェンジで機能を高めた新型アイサイトが搭載

 2代目レヴォーグの先進運転支援システムは、2023年10月のビッグマイナーチェンジで新型車種と同じ3眼カメラの新型アイサイトへとアップデートされています。

 従来のステレオカメラに加え、超広角単眼カメラを組み合わせることで、二輪車と歩行者も認識可能になった新型アイサイトは、その年のもっとも優れた技術を搭載した国産乗用車に贈られる日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤーを受賞。

 ビッグマイナーチェンジでは同時に、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイに俯瞰視点でクルマの周囲を確認できる「デジタルマルチビューモニター」の追加やApple CarPlay/Android Autoへの対応のほか、リモートエアコンなどの機能が追加され従来のモデルよりも安全性と利便性が大きく向上しました。

 現在販売されているレヴォーグは、アイサイト/アイサイトセイフティプラスなどの先進安全システムはすべてのグレードで標準装備です。

●パワートレインは扱いやすい1.8Lターボモデルと、WRX S4と同じ2.4Lターボモデルの2種

【ガソリンエンジン】
エンジン:1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン
トランスミッション:リニアトロニック(CVT)
最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
最大トルク:300N・m(30.6kgf・m)/1600-3600rpm
WLTCカタログ燃費:13.5km/L

【ガソリンエンジン】
エンジン:2.4L水平対向4気筒直噴ターボエンジン
トランスミッション:リニアトロニック(CVT)
最高出力:202kW(275PS)/5600rpm
最大トルク:375N・m(38.2kgf・m)/2000-4800rpm
WLTCカタログ燃費:11.0km/L

 レヴォーグのパワートレインは、水平対向4気筒直噴ターボエンジンにリニアトロニック(CVT)とシンメトリカルAWDが組み合わされます。

 ただし「Smart Edition EX」「GT-H EX」「STI Sport EX」グレードには低回転から大トルクを発揮するうえ、燃費性能にも優れる1.8L直噴ターボエンジンが搭載され、「STI Sport R EX」には、WRX S4と同じ275PSの高出力を発揮する2.4L直噴ターボエンジンが搭載されます。

 低振動・低騒音の水平対向エンジンと、静粛性が高められた新型プラットフォームの良好な組み合わせに加え、ステアリングフィールの改善に効果的な2ピニオン電動パワーステアリングの採用により、レヴォーグはスポーツツアラーと呼ぶに相応しいドライビングプレジャーを提供してくれるでしょう。
「STI Sport R EX」グレードの中身はWRX S4と同じ

 2.4L直噴ターボエンジンが搭載される「STI Sport R EX」の違いはエンジンだけでなく、ドライブトレイン全体が通常グレードのレヴォーグとは異なります。

 2.4L直噴ターボエンジンは絶対的なパフォーマンスと引き換えに使用燃料はハイオクガソリンとなり、トランスミッションは同じリニアトロニックですが、WRX S4向けに開発されたスポーツ走行を前提とした「スバルパフォーマンストランスミッション」が搭載されます。

 シンメトリカルAWDの制御も回頭性を高めるように制御されるVTD-AWDに変わり、サスペンションも車内からコンフォート/ノーマル/スポーツ/スポーツ+の4モードから選べる電子制御ダンパーを装備。

「STI Sport R EX」グレードは、いわばワゴンボディをまとったWRX S4と言えるでしょう。スペックのすべてを使わずとも、高い車両価格に見合うだけの所有感を満たしてくれるハイパフォーマンス・スポーツツアラーが、レヴォーグ「STI Sport R EX」です。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
ベストカーWeb
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
ベストカーWeb
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
Auto Messe Web
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
AUTOSPORT web
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8638.0万円

中古車を検索
レヴォーグの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310.2576.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

59.8638.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村