2023年2月20~21日、フォレスターSTI Sportとレヴォーグ1.8STI Sportの2台で東京~盛岡間を2日間計1100km走破した。スバルといえば4WDがその代名詞だが、冬季リアルワールドでの総合雪国性能、雪上での走行性能と雪国での使い勝手などはどうなのか、国沢光宏氏がレポートする。
文/国沢光宏、写真/中島仁菜
スバル車の「総合雪国性能」は果たしてどうだ? フォレスターとレヴォーグで東京~盛岡間2日で計1100km走破からわかったこと!
■フォレスターとレヴォーグの2台で東京から盛岡へ!
東京・恵比寿のスバル本社から一路、片道計550km先の盛岡に向かってフォレスターSTI Sportが突き進む!
ベストカーWebの編集部担当の渡邊君から連絡あって「フォレスターで岩手県の盛岡まで行こうと思うのでスケジュールを確保してください」。なんで盛岡なのか聞いたら「スバルは毎年雪道試乗会を行っていますよね。今シーズンも開催しようとしたらしいですけど、調整ができなかったらしく、個別にクルマを貸し出しますので雪道を走ってきてください、ということになったようです」。
目的地の盛岡は、米国ニューヨークタイムスの特集で「2023年に行くべき52カ所」のひとつに選ばれたからだという。う~ん! 盛岡へ行きたい気持ちについちゃ200%理解できるものの、東京からの距離は約550km。
当日朝10時出発の1泊2日の貸し出し期間だと、盛岡は強敵かと。片道6~7時間。朝10時に東京出たら着くのは暗くなる頃。翌日に盛岡で雪道を走って返却時間までの17時に間に合うのか?
■フォレスターにはドライバー監視カメラ付きの新世代アイサイトを採用
フォレスターSTI Sportをドライブする国沢氏。今回のようなロングドライブではアイサイトのアダプティブクルコンのおかげで高速巡行はラクだったと語る
フォレスターの試乗車は昨年8月から販売されているスバル流に言えば「アプライドE」。2018年の発売以来、毎年改良をしており、そろそろ熟成の領域になってきた。同じタイミングで今回試乗した日立アスティモ製周波数応答型フロントダンパーを採用したSTI Sportをラインナップに加えている。アイサイトはマイナーチェンジで大幅にバージョンナップを行い、脇見運転ができないタイプになってます。
もう少し詳しく書くと、高機能型ADAS(運転アシスト)で最近主流になってきたドライバー監視カメラを採用しており、居眠りやスマホを見ながらの運転、美男美女に気を取られるような運転をしていると「前を見てね!」と注意される。
今回のような「基本的に寄り道なし、トイレ休憩だけで550kmのロングドライブをしちゃいましょう」というような時に威力を発揮する。
実際、アイサイトのアダプティブクルーズ機能を使うと高速巡航は楽チン&安全。制限速度にセットし、ハンドルを軽く握っているだけで盛岡に近づいて行く。
水平対向エンジンも高速クルーズでバランスよく回っているし、常時4つのタイヤに駆動力をかける(イニシャルの駆動力あると直進安定性がよくなります)スバル式のAWDシステムはロングドライブの武器になる。
■唯一の不満点はオーディオの音質?
フォレスターSTI Sportの搭載する1.8L水平対向4気筒CB18型直噴ターボは最高出力177ps、最大トルク300Nmを発揮する
1600rpmという低い回転域から最大トルク300Nmを発生し、最高出力177psを発揮する1.8L直噴ターボは、アウトドアや雪道を居住地とするフォレスターのキャラクターに合う。
高速巡航中だと常に最大トルクの発生領域に入っているため、従来のターボなしの2500ccよりずっとパワフルに感じます。加えて「やっぱり純エンジン車の乗り味が好き!」という人も多いんじゃなかろうか。
今回感じた唯一の「イマイチ!」はオーディオです。スバルといえばいいオーディオで有名ながら、試乗したフォレスターSTI Sportの場合、少しばかり不満。TVの音声くらいなら問題ないけれど、スポティファイでTOP50など聞くと低音がしっかり鳴らない。高音の質も厳しい。フォレスターを買うなら、ロングドライブの素敵な相棒になりそうな上級オーディオを選ぶべきだと思う。
■長澤コーヒーとわんこそばを堪能!
長澤コーヒーのカフェ店内で珠玉のコーヒーを味わったあとに店の前でフォレスターを置いて1枚パチリ!
そんなことを考えながら走っていたら、お昼ご飯とトイレ休憩1回を挟んで17時前に盛岡に到着! さっそくニューヨークタイムスで紹介されていた長澤コーヒーへ。
同店オーナーの長澤さんは2019年に世界的なコーヒーメディア『SPRUDGE』が選出する「コーヒーの仕事を通じて世界を変えている20人」に選ばれている。店内にクラシカルな大型ロースターがあり、いい香りがしてくる。
長澤コーヒーの店内に設置されたドイツ製の本格ロースター。オーナーである長澤さんが個人輸入したもので、このロースターで挽かれたコーヒーをカフェ店内で味わうことができるのだ
6時間かけて走ってきて世界的に高い評価を受けている1100円のスペシャルコーヒー(ブレンドは500円くらいからあります)を飲むと、な~んか幸せな気持ちになれます。
新型コロナ禍でバーチャルな世界感をいろんな場面で体験したけれど、長い時間をかけて移動してリアルな体験をした時の満足感ってやはり素晴らしい! ウソ偽り誇張なく、来てよかったなと思う。
「X-MODE」付きのフォレスターSTI Sportの雪道性能は非常に高い。最低地上高220mmの余裕と相まって非常に快適に走ってくれる
翌日は早起きして雪道を走る(それが試乗会のテーマです、笑)。いつもどおり、安心かつ安全。フォレスターの最低地上高は220mmもあるうえ、4輪の駆動力を確保できる「Xモード」が付いているため、いいスタッドレスタイヤを履けばクロカン4WDに勝るとも劣らない悪条件まで耐えられる。レガシィアウトバックと並び、雪道を走るなら心強い。大雪じゃなかったこともあり余裕!
そして2日目の盛岡最後のプログラムは「わんこそば」。知名度こそ高いが、実際に食べた人となると案外少ない。今回同行した編集部担当の渡邊君(52歳)も初めてだという。
入店したのは「そば処 東屋盛岡駅前店」。味こそ普通ながら、こんなに楽しく蕎麦を食べさせる文化はない。しかも絶滅危惧種。
実際、本場の盛岡でも数店でしか残っておらず。盛岡まで行って子供や孫たちに食べさせる価値はあります! 男性で平均50~60杯、女性は平均30~40杯だそうで、ふたりとも同じく103杯を食べたが(同行した女性カメラマンは39杯)、この店での最高記録は450杯だそうな。
わんこそばの老舗、「そば処 東屋盛岡駅前店」でわんこそばを食した国沢氏(右)とBC Web担当渡邊。ふたりとも103杯でギブアップに
その後はフォレスターとレヴォーグの2台でまたノンストップで東京まで! 何とかタイムリミットまでに間に合ったが、楽しかった~。
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みんなのコメント
レヴォーグが題名に入っている意味は?。
もう車の記事書くの辞めたほうが良い。