スーパーハイトな軽自動車が主流の現在では影が薄いが、初代ワゴンRのヒットをきっかけにムーヴ、ライフとライバルの参入でジャンルを確立させた軽ハイトワゴン。車両価格が安くて維持費を抑えられる分、オールペンやボディワークなど大がかりなカスタムが楽しめたのだ。
軽ピックアップトラックの提案
最高速240km/hのミニバン!? ラルゴやエスティマ、S-MXなどに熱視線! 懐かしの歴代ドレスアップカー【ミニバン8選】
ピックアップトラックといえばハイラックスがひそかな人気だが、かつてはbBオープンデッキを筆頭に乗用車をピックアップトラックに作り替えるカスタムが流行した。軽トラも含め、商用と遊びを両立できるのが魅力だ。
[2002]
HONDA ACTY SPORTS
アクティに「スポーツ」があった!?
手軽に遊べる後輪駆動車として軽トラがひそかなブームだが、2002年の東京モーターショーに出展されたアクティスポーツは時代を先取り。テーマは「商用と遊びのボーダレス」。アウトドアブームの今なら売れそうだが、時すでに遅しか…。
[2002]
SUZUKI LAPIN Pick Up Truck
こんな斬新な提案があったなんて!
ラパンのBピラー以降をばっさりカット。ここにアオリ戸付きの荷台を仮装してピックアップに仕立てた。市販化には至らなかったが、ぜひジムニーシエラベースのピックアップスタイルの登場に期待したい!
[2007]
MONO CRAFT PICK UP! CUBE
妙に似合う四角+ピックアップスタイル
軽自動車ではないが、ぜひ紹介したい1台。キューブのリヤまわりをカットし、ドアパネルやキャブと荷台を仕切るガラスなど72点のオリジナルパーツでピックアップに改造。モノクラフトはオートバックスのカスタムブランドで、新車・中古ベース双方が選べた。
ハイトワゴンに個性をプラス!
[2003]
BIG-MALLAR LIFE(写真上)
Wild-Egg LIFE(写真下)
「四角い箱」をエアロでイメチェン
全長と全幅の制約が大きい軽自動車はパッケージングを追求していくとスタイルが似通ってしまう。特にワゴンRやムーヴ、ライフなどのハイトワゴンはそれが顕著で、どれも「四角い箱」というイメージは変わらない。そこでバンパーを丸ごと交換する「フルエアロ」は、ハイトワゴン特有のスクエア感を見事に払拭。写真上のエアロは丸みを帯びたタマゴ型フォルムで女性ユーザーから好評を得ていた。
[2003]
Stairrise DUNK
原寸大のプラモデル感覚でカスタム
メーカーやジャンルといった枠にとらわれず、自由な発想でモディファイできるのが軽カスタムの醍醐味。写真はライフ ダンクをR34GT-Rそっくりの顔に。ボディサイドとリヤはダンクのまんまだが、オーバーフェンダーやウイング、エアロミラーでそれらしい雰囲気に仕上げた。元ネタの特徴をうまくスケールダウンした力作だ。
〈文=湯目由明〉
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