ヘッドライトチューニングの定番がバルブ交換だが、今回はH4型ハロゲンバルブからLEDバルブへの交換手順を解説しよう。カー用品店では3000円前後~の工賃(車種、製品により異なる)がかかるが、自分で作業すれば0円。実際に作業するのはハロゲンバルブ仕様の2016年式ヴィッツだ。 ※細かい作業手順や作業方法は車種、製品により異なります。作業は自己責任で行ってください。REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki) PHOTO●澤田和久(SAWADA Kazuhisa)
純正H4ハロゲンバルブを高性能な市販LEDバルブに換装
手順1:車両側の電源コネクターを抜く
はじめに事故防止のため作業前にバッテリーのマイナス端子を外すこと。次にヘッドライト裏側にある車両側の電源コネクターを探し出す。車種によってはヒューズボックスやウォッシャー液のタンクなどがあって手が入りにくいこともあり、その場合は周囲のパーツの取り付けネジなどを一時的に外してスペースを確保。コネクターは左右をつまんでまっすぐ後ろへと引き抜けばいい。
手順2:防水ゴムカバーを取り外す
ヘッドライトの裏側には防水用のゴムカバーが装着されているので、これを取り外す。はめ込まれているだけなので手前に引っ張る。
手順3:バルブを留めている金具を外す
純正ハロゲンバルブを留めている固定金具のロックを外す。U字の部分を前方に押した後、後方に倒すだけ。工具などは不要。
手順4:バルブを引き抜く
純正ハロゲンバルブの金属部分を持って手前へと引き抜く。ガラス部分に油脂をつけたり、ぶつけて破損させないように注意すること。
手順5:形状は異なるが交換装着OK
左が純正ハロゲンバルブで右が市販のカーメイト製LEDバルブ。大手メーカーであれば車種適合をホームページで確認できる。大きさは異なるが無加工で入れ替えられる。
手順6:フランジを取り付ける
LEDバルブのフランジ(取付金具)を装着する向きを確認し、ヘッドライトユニットの窪みにはめ込む。手順3で外した固定金具を戻してガタツキが出ていないことをチェック。
手順7:防水ゴムカバーを装着
手順3で外した防水ゴムカバーをはめ込む。力を入れて押し込めば固定できるが、これが不十分だと水が浸入してトラブルの原因に。
手順8:LEDバルブを固定する
LEDバルブを手順6で取り付けたフランジに差し込む。まっすぐ奥まで入れたら時計方向に回転させて固定。
手順9:ガタツキなど不具合がないことを確認
LEDバルブのガタツキを確認。ヘッドライトカバー側からも見て、バルブの傾きや周囲の透き間が無いことをチェック。
手順10:ドライバーユニットのコネクターを接続する
LEDバルブとドライバーユニットのコネクターを接続する。はめ込むだけで良いが確実に。
手順11:車両側の電源コネクターを接続
手順1で外した車両側の電源コネクターとドライバーユニットのコネクターを接続する。こちらもはめ込むだけでOKだ。バッテリーのマイナス端子を接続してハイビーム/ロービームの切り替え動作を確認する。
手順12:ドライバーユニットを固定
付属の結束バンドを使用してドライバーユニットを固定する。周辺の金具類などにバンドを巻き付けるのが一般的。
完成! LEDならではの白く明るい光で安全性も向上
ヘッドライト裏側に手が入るスペースのあるクルマならば、加工を施すことなく工具を使用することもなく取り付け作業が行える。所要時間は今回の場合、左右合わせて1時間程度。“日曜大工”ならぬ“日曜DIY”のような感覚で楽しんでチャレンジしてもよいのでは? 作業写真は撮影の都合上、素手としたがケガを防ぐためにも手袋の使用がオススメ。
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