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ミニが2019年上半期輸入車ナンバーワン! そのラインナップをもう一度おさらいしてみた

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ミニが2019年上半期輸入車ナンバーワン! そのラインナップをもう一度おさらいしてみた

■2019年上半期も輸入車ナンバーワンになったMINI

 日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した2019年上半期のモデル別新車登録台数を見ると、「MINI」が1万2579台でトップ、2位のメルセデス・ベンツ「Cクラス」(1万1257台)、3位のフォルクスワーゲン「ゴルフ」(1万12台)を引き離ました。

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 半期ベースだと、MINIは2015年下半期(6月から12月)から輸入車ナンバーワンの地位を守り続けています。それまで長い間トップの座に君臨していたゴルフの現行型がモデル末期になっていることや、MINIのボディラインナップが増え、さらにディーゼルエンジン搭載車やプラグインハイブリッド(PHEV)の登場など、次々と話題を提供し続けているのがその理由です。

■クラシックMiniから数えると60年という長い歴史を持つ

 MINIは2019年で誕生から60周年を迎えました。それを記念した特別仕様車「MINI 60 YEARS EDITION」も2019年に登場しています。

 60年前の1959年、BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)からMini(現行のMINIに対してクラシックミニは『Mini』と表記されます)が発売されました。技術者アレック・イシゴニス氏が設計したこのモデルは、前輪駆動(FF)をベースにエンジンを横置きに搭載。全長3050mm、全幅1410mmと非常にコンパクトなモデルながら、大人4人が移動できるパッケージで人気を博しました。

 以来40年もの間、Miniは改良がなされながらも生産され続けました。日本でもこのクラシカルなデザインが人気で、末期には生産数のほとんどが日本向けとなるほどでした。

 BMWが、クラシックMiniをモチーフとして2001年に発売したのが「MINI」です。BMWとしては初めてのFFモデルでした。この初代は3ドアハッチバックの「MINI」のほか、ソフトトップを搭載した「MINIコンバーチブル」も登場しました。

 日本では2007年に第2世代のMINIが登場しています。この2世代目で、ボディラインナップが大きく増えました。3ドアのMINI、MINIコンバーチブルに加え、観音開きのリアドアを備えた「MINIクラブマン」、シリーズ初の4枚ドアを持ちSUVテイストの「MINIクロスオーバー(海外名MINIカントリーマン)」、2人乗りで独立した荷室を持つ「MINIクーペ」、そのMINIクーペをベースにソフトトップを搭載したオープンモデル「MINIロードスター」、MINIクロスオーバーベースで3ドアの「MINIペースマン」と、バリエーションは7種になりました。

 現行の第3世代MINIは2013年に登場しています。標準のMINI3ドアも全幅が1700mmを超えたため、日本では全モデルが3ナンバーとなりました。現在のボディラインナップはMINI3ドア、MINI5ドア、MINIコンバーチブル、MINIクラブマン、MINIクロスオーバーの5種です。

 では、現在日本で購入できるMINIラインナップの特徴を見ていきましょう。

■ゴーカートフィーリングを実現するMINI3ドア

 現行の3代目MINI3ドアは2014年3月に日本で発表、同年4月から発売されました。先代よりも95mm長くなった全長は3835mm(クーパーSは3860mm)、40mm幅が広くなった全幅は1725mm、全高1430mmで、ホイールベースは2495mmです。乗車定員は4人です。

 現在のMINI3ドアに搭載されるエンジンは、ガソリンが3種類、ディーゼルが2種類になります。
 
 ガソリンモデルでは、「ワン」が102馬力/190Nmを発生する1.5リッター直列3気筒ターボ、「クーパー」が136馬力/220Nmの1.5リッター直列3気筒ターボ、クーパーSが192馬力/280Nmの2リッター直列4気筒ターボを搭載します。トランスミッションは6速MTと7速DCTから選ぶことができます。

 ディーゼルモデルでは「クーパーD」が116馬力/270Nmを発生する直列3気筒ディーゼルターボ、「クーパーSD」が170馬力/360Nmの2リッター直列4気筒ディーゼルターボを搭載しています。トランスミッションは6速ATになります。

 価格は238万円(ワン・6速MT)から389万円(クーパーSD)。231馬力/320Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した最強MINI、MINI3ドア ジョン・クーパー・ワークス(JCW)もあり、こちらは432万円からとなります。JCWは6速MTと8速ATが選べます。

■後席ドアがあり日常の使い勝手も良いMINI5ドア

 MINI5ドアは、2014年10月に日本で発売されたモデルです。MINIとしては初めての5ドアハッチバックになります。

 MINI3ドアに対し、全長で165mm、全高15mm、ホイールベースを70mm拡大させ、全長4000mm(クーパーSは4015mm)×全幅1725mm×全高1445mm、ホイールベースは2565mmになっています。

 MINI3ドアとの最大の違いは、ロングホイールベース化による室内の広さです。後席のレッグスペースはMINI3ドアよりも40mm拡大、乗車定員はMINI3ドアの4名に対し、MINI5ドアは5名になります。また荷室容量は278リッターと、MINI3ドアに比べると67リッター拡大しています。

 エンジンバリエーションは、ミニ3ドアと同じくガソリンが3種類、ディーゼルが2種類で、エンジンスペックも同様です。
 
 価格は271万円(ワン)から407万円(クーパーSD)。6速MTも選べるMINI3ドアに対し、ガソリンモデルは7速DCT、ディーゼルモデルは6速ATしか用意されません。またスポーツモデルのJCWも設定がありません。

■爽快感のある4座オープンのMINIコンバーチブル

 初代モデルから続くソフトトップオープンモデルが「MINIコンバーチブル」です。現行の3代目MINIコンバーチブルは2016年3月に日本に上陸しました。オープンながら乗車定員は4名で、ソフトトップはフルオープンすることができるだけではなく、前側だけを開けてタルガトップ風にもすることが可能です。

 ディーゼルモデルはなく、ガソリンエンジンのみのラインナップになります。またMTの設定はなくATのみです。価格は373万円(クーパー)から425万円(クーパーS)です。JCWも設定され、こちらは523万円になります。

■ひとまわり大きいエステートモデルがMINIクラブマン

 「MINIクラブマン」は、MINIの第2世代で登場したエステートモデルです。現行モデルは2015年9月に日本に上陸しました。

 全長4270mm×全幅1800mm×全高1470mm、ホイールベースは2670mmで、MINI5ドアに対して全長で270mm、全幅75mm、全高35mm、ホイールベースでは105mm大きくなっています。見た目もひと回り大きく、車格的にもMINI3ドア/5ドアのBセグメントではなく、ひとつ上のCセグメントにあたります。

 観音開きに左右に開く、クラブドアと呼ばれるテールゲートが個性的です。通常時360リッター、最大で1250リッターに達する広い荷室も魅力となります。

 ガソリンモデルは「ワン」「クーパー」「クーパーS」の3種類で、そのうち「クーパーS」のみFFのほか4WDモデル(ALL4)を選択できるのが特徴です。ディーゼルモデルは「クーパーD」「クーパーSD」の2種類。トランスミッションは「ワン」と「クーパーS ALL4」が6速AT、ほかは8速ATを採用しています。

 価格は322万円(ワン)から443万円(クーパーS ALL4)です。JCWも用意され、こちらは4WDで538万円です。

■ガソリン、ディーゼル、PHEV、多彩なバリエーションのMINIクロスオーバー

 2017年2月に日本導入が開始されたMINIクロスオーバーは、現在MINIラインナップのなかでも一番人気となるCセグメントSUVです。

 全長4315mm×全幅1820mm×全高1595mmと、MINIクラブマンと比べると全長で45mm、全幅で20mm、全高で125mmさらに大きくなっています。

 豊富なエンジンラインナップが特徴で、ガソリンモデルの「ワン」「クーパー」「クーパーS」、ディーゼルモデルの「クーパーD」「クーパーSD」のほか、MINI初となるプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの「クーパーS E ALL4」も追加されています。

 これは136馬力/220Nmを発生する1.5リッター直列3気筒エンジンに88馬力/165Nmを発生するモーターを組み合わせたモデルで、電気モーターで後輪を駆動する4WDです。200V電源で3時間で満充電となり、電気モーターのみで42.4kmを走行できるPHEVです。

 FFのほか、「クーパーD」「クーパーSD」に4WDが設定されています。

 価格は345万円(ワン)から509万円(クーパーSDオール4)。スポーツモデルJCWも設定され、579万円になります。

※ ※ ※

 丸目でかわいらしいデザインを持つMINIは、日本人に愛され続けている輸入車の代表格です。いまでは全ラインナップが3ナンバー化され、名前のように決して「ミニ」サイズではありませんが、標準の3ドアだけでなく5ドア、オープン、エステート、SUVと5つの個性から選べるのもMINIの魅力でしょう。

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