2022年1月14日、東京オートサロン2022の三菱ブースで「ヴィジョン ラリーアート コンセプト」が出展された。
三菱は2021年5月に行われた20年度決算発表の席上、ラリーアートブランドの復活を発表。同年12月には、タイでピックアップトラックのトライトンとミッドサイズSUVのパジェロスポーツに、復活第1弾となる特別仕様車を発売した。
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ラリーアートは、もともと三菱がラリー活動を行うために設立した会社。世界ラリー選手権やダカールラリーといったモータースポーツではワークスチーム名として知られる。
三菱では数年前から「三菱らしさとは何か」を問い直す活動を行い、あらためて三菱自動車らしさを再定義することに取り組んでいたという。そこで、これまで培ってきたモータースポーツの象徴を、ブランド名として復活させることになったのだ。
日本では、まず22年3月に用品の販売からスタートする予定。今後は活動の幅を広げ、モータースポーツへの参戦も検討していくという。
こうした流れのなかで、今回オートサロンで発表されたコンセプトカーが「ヴィジョン ラリーアートコンセプト」だ。見てのとおり、ベース車両は新型アウトランダー。その理由は、モータースポーツ由来の技術力を結集した、現行三菱ラインアップの最高峰に位置するモデルであるから。今後ブランドとしてラリーアートが目指すべき方向や新しい可能性を探るという意味で、あえてアウトランダーを名乗らなかった。
外観は、大型化した前後バンパーとワイドフェンダーに22インチ大径タイヤを組み合わせた力強いフォルムが印象的。フロントブレーキにはブレンボ製の対向6ポットキャリパーを採用。走る・曲がる・止まるという基本性能を高めている。
今回はパワートレーンのチューニングは行っていないが、将来的にはバッテリーの容量強化や4輪制御の変更といった電動車両ならではの“拡張性”を視野に入れているという。今後へのメッセージを込めたコンセプトカーなのである。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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