現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 歴代クラウンで一番デザインがいいのはどれ? デザインのプロが選んだ1台とは!

ここから本文です

歴代クラウンで一番デザインがいいのはどれ? デザインのプロが選んだ1台とは!

掲載 23
歴代クラウンで一番デザインがいいのはどれ? デザインのプロが選んだ1台とは!

 この記事をまとめると

■トヨタ・クラウンは現行で16代目を数える超長寿モデル

究極のオヤジキラー「クラウン」はマジメ一辺倒の優等生じゃなかった! なんとトラックまで存在した派生車が面白すぎる

■そのなかでも筆者は12代目「ゼロクラウン」をベストデザインに推す

■「静から動」への変革をテーマにスポーティさと高級感を高い次元で両立している

 ベストなデザインをもつクラウンを選ぶ

 長寿モデルをはじめ、何代かに渡って販売されるモデルはそれぞれの時代を反映させたコンセプトが盛り込まれており、もちろんそれはスタイリングにもいえること。そこで、そんな各歴代のなかからあえてベストデザインを選んでみるのがこの企画です。何しろ個人的な意見ゆえ、苦情反論は受け付けませんので悪しからず(笑)。

●静から動への変革をカタチにする

 さて、記念すべき? 第1回目に取り上げるのはトヨタのクラウンです。クロスオーバーやスポーツなど、大きく舵を切った現行の16代目まで続く文字どおりの長寿モデル。じつに選び甲斐のあるモデルですが、そこで筆者が選んだベストデザインはズバリ12代目です。

 2003年に発売されたこのモデルは、ご存じ「ゼロクラウン」として知られています。グローバル化の波を受けて志向の細分化が進むなか、いわゆるセダン離れに危機感をもったトヨタが、ユーザーの若返りを狙って開発。「かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる」というキャッチコピーがその背景と意気込みを示しています。

 商品コンセプトの「静から躍動への変革」を受け、プラットフォームからエンジン、サスペンションなどを一新。先代比20mm増の全長に対し、ホイールベースはじつに70mm増。さらに、前後オーバーハングをそれぞれ10mm、20mm短縮することで、安定感のあるスポーティな佇まいを獲得しました。

 フロントは一見オーソドックスですが、低いフードとバランスのいいランプ・グリルの配置が秀逸。とくに異型ランプは、上級車らしい高級感とスポーティな鋭さのさじ加減が絶妙です。ロアグリルも決して派手ではないものの、しっかり安定感を打ち出しました。

 歴代屈指の均整のとれたデザイン

●高級感とスポーティさを高次元で融合

 一方、「書の勢い」をテーマにしたサイドビューは、フェンダーから始まる強い張りのショルダーラインが、これまた高い安定感と力強さを表現。リヤビューは、サイドにまわり込んだ台形のテールランプが抑制の利いた動感を表現しています。

 また、当時はトヨタのインテリアデザインが絶好調の時期で、作り込みのよさと巧みな色使いにより、豪華さと先進感がじつに巧く融合した内装になっています。この時期は、ニュー・センチュリー・バリューを謳ったカローラなども同様に秀逸でした。

 そして、こうしたスポーティさや力強さを織り込んだボディが、極めてシンプルにまとまっていることがキモです。プレスドアなどは使っていませんが、非常に高いカタマリ感もあって、360度どこから見ても破綻がありません。

 これは、さらなるスポーティ路線を狙い「CROWN Re BORN」を掲げた14代目が、派手なグリルやキャラクターライン、ピンク色の設定など、基本を疎かにしてしまったこととじつに対照的であり、カーデザインの奥深さを物語っているところです。

●記念碑的なふたつのモデル

 さて、今回はベストデザインとはしませんでしたが、クラウンのデザインを語るとき、1983年発売の7代目にも触れておいたほうがいいかもしれません。バブル景気前夜、流行の4ドアハードトップを採用した煌びやかなボディは、特徴的なクリスタル・ピラーも相まって、時代を象徴するスタイリングを提示しました。

 まあ、いってみれば「売れるデザイン」ですが、それはそれで評価するべきでしょう。なにより、「いつかはクラウン」でヒットした同車ですが、そのゴールをひっくり返したのが今回の12代目だったという点が、皮肉というかじつに面白いところなのです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

真のカローラファンには納得いかん! 「カローラの威光」はわかるけど明らかに「らしくない」派生モデル4台
真のカローラファンには納得いかん! 「カローラの威光」はわかるけど明らかに「らしくない」派生モデル4台
WEB CARTOP
6速MTあり! ミツオカ最新「ビュートストーリー」がスゴい! 全長4m「ちょうどいいボディ」に超レトロデザイン×「豪華インテリア」採用! 「小さな高級車」どんなクルマ?
6速MTあり! ミツオカ最新「ビュートストーリー」がスゴい! 全長4m「ちょうどいいボディ」に超レトロデザイン×「豪華インテリア」採用! 「小さな高級車」どんなクルマ?
くるまのニュース
【米国】トヨタ「カローラ“FX”」20年ぶり復活! 「専用エアロ」×走りの“スポーツサス”採用! レトロ&スポーティな「旧型オマージュ仕様」が登場 どんなモデル?
【米国】トヨタ「カローラ“FX”」20年ぶり復活! 「専用エアロ」×走りの“スポーツサス”採用! レトロ&スポーティな「旧型オマージュ仕様」が登場 どんなモデル?
くるまのニュース
1000万円超! 旧車デザイン採用の「グランドアルバイシン」が凄い! ベースはまさかのマツダ「ロードスター」!? フータンの「斬新レトロ」なオープンカーがスゴい!
1000万円超! 旧車デザイン採用の「グランドアルバイシン」が凄い! ベースはまさかのマツダ「ロードスター」!? フータンの「斬新レトロ」なオープンカーがスゴい!
くるまのニュース
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
くるまのニュース
「2000GT」そっくり!? まさかのスズキ「カプチーノ」ベースでロングノーズ完全再現!? NATSが作ったカスタムカー「2020GT」とは
「2000GT」そっくり!? まさかのスズキ「カプチーノ」ベースでロングノーズ完全再現!? NATSが作ったカスタムカー「2020GT」とは
くるまのニュース
60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!
60年代のアメ車をEV化でレストモッドってクライスラーやるじゃん! 最新の中身だけど「手動窓」のプリマスGTXが「懐かし新しい」!!
WEB CARTOP
【予想CG】トヨタ「GR86“ワゴン”商用仕様」な予想CGがカッコイイ! 利便性高そうな「スポーティハッチバック」をデザイナーが作製
【予想CG】トヨタ「GR86“ワゴン”商用仕様」な予想CGがカッコイイ! 利便性高そうな「スポーティハッチバック」をデザイナーが作製
くるまのニュース
【スクープ】トヨタ最少SUVの「アイゴX」が大幅にイメージチェンジへ! ヘッドライトはより低くスポーティに
【スクープ】トヨタ最少SUVの「アイゴX」が大幅にイメージチェンジへ! ヘッドライトはより低くスポーティに
LE VOLANT CARSMEET WEB
左右にスライドって……電車かよ! ある意味「電車」の中華ミニバンの驚きドアと負けず劣らず衝撃のスライドドアをもつクルマ3台
左右にスライドって……電車かよ! ある意味「電車」の中華ミニバンの驚きドアと負けず劣らず衝撃のスライドドアをもつクルマ3台
WEB CARTOP
ベース車に「たった23.5万円プラス」ってもはや赤字覚悟! いま思えば「プリメーラ・オーテックバージョンが」あまりにお得すぎる1台だった
ベース車に「たった23.5万円プラス」ってもはや赤字覚悟! いま思えば「プリメーラ・オーテックバージョンが」あまりにお得すぎる1台だった
WEB CARTOP
100万円台で衝撃の走り! スポーツモデルもブッちぎれる[バカッ速実用車]5選
100万円台で衝撃の走り! スポーツモデルもブッちぎれる[バカッ速実用車]5選
ベストカーWeb
「より鋭く、より優雅に」のコンセプトをさらに深化! レクサスLCが一部改良で走りとインテリアをアップデート
「より鋭く、より優雅に」のコンセプトをさらに深化! レクサスLCが一部改良で走りとインテリアをアップデート
WEB CARTOP
スズキ「スイフトスポーツ」25年に生産終了へ! 新車200万円前半の「“お手頃”スポーツカー」 現行型が終わる! 特別な「ファイナル エディション」登場! 今後どうなる?
スズキ「スイフトスポーツ」25年に生産終了へ! 新車200万円前半の「“お手頃”スポーツカー」 現行型が終わる! 特別な「ファイナル エディション」登場! 今後どうなる?
くるまのニュース
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
【ルノー アルカナ】アンダー500万円で買える良心的逸品【エスプリ アルピーヌ】
【ルノー アルカナ】アンダー500万円で買える良心的逸品【エスプリ アルピーヌ】
グーネット
じわじわ値上がり中!! アルファ166買うなら今説
じわじわ値上がり中!! アルファ166買うなら今説
ベストカーWeb
ついに[フルモデルチェンジ]! 新型[BMW] 1シリーズ想像以上に出来が良い件
ついに[フルモデルチェンジ]! 新型[BMW] 1シリーズ想像以上に出来が良い件
ベストカーWeb

みんなのコメント

23件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.8890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村