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台風に負けるな! 熱海ヒストリカG.P.2019 愛好家秘蔵の名車が熱海に集い、走る

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台風に負けるな! 熱海ヒストリカG.P.2019 愛好家秘蔵の名車が熱海に集い、走る

「東洋のモナコ」熱海に集う名車 厄災を吹き飛ばす?

text&photo:Kouzou Ebizuka(海老塚 構造)

【画像】熱海ヒストリカG.P.2019 全61枚

10月19・20日に静岡県熱海市を舞台に、世界の名車フェスティバル「熱海ヒストリカG.P.2019」が開催された。

同イベントは、「東洋のモナコ、熱海を世界の名車が似合う街にしよう」と主催のオートモービルクラブジャパンと地元観光協会、自治体がこころざしを一つに今年で8回目を迎え、今や秋の熱海の風物詩と言われるまでに成長した。

19日は長浜海浜公園の芝生広場に100台強の名車たちが集結、その美しい姿を来場したクルマ好きや一般の観光客にアピールした。

未曾有の大被害を及ぼした台風19号の来襲からわずか1週間後に開催された同イベント。実際、熱海市でも一部地域で断水が続くなど、その爪痕を残していた。そんな中、開会式では「このイベントはいわば“祭り”。元気に開催することで厄災を追い払いましょう」とイベント実行委員長の藤間文彦氏が宣言、名車ショー「熱海ヒストリカG.P.2019」が始まった。

ベスト・ルッキングカー 優雅な190SL

来場者の目を喜ばせる熱海ヒストリカG.P.のカーショーでは、会場を訪れた全員による投票で「ザ・ベスト・ルッキングカー in 熱海G.P.」が選出される。

今回は3位に4台が同票で並ぶなど激戦の中、実にエレガントな1961年メルセデス・ベンツ190SLがベストカー輝いた。

また、2位は水色のボディも鮮やかな1959年オースチンヒーレー・スプライト。

3位には可憐な佇まいの1960年アウトビアンキ・ビアンキーナが選ばれるなど、素晴らしいコンディションの名車たちが並んだ。

名車を飾るだけではなく、走りも披露

観ても参加しても楽しめるイベントとして知られる熱海ヒストリカG.P.。名車たちをグリーン上にただ並べるだけではなく、その走りも堪能できる。

19日は長浜海浜公園の突堤でスラロームが行われた。この競技はスタート時に告げられた目標タイム(今回は55秒)にいかに近いタイムで、スラロームコースを走ることができるかを競う。ミスコースせずにタイムも合わせるというところがナカナカに難しく、助手席にナビゲーターを乗せて挑むエントラントも多かった。

ちなみにこの日、9位から1位までのタイムが1秒内に収まるという実にハイレベルなバトルで、最も目標に近いタイムはなんと0.07秒(1970年ロータス・ヨーロッパ:尼子選手)だった!

カーショーの最後は長浜公園を出発し熱海市内を巡り、宿泊場所であるホテルニューアカオ「熱海G.P.ラン」で締めくくられる。

100台あまりの名車たちがリゾート地・熱海を駆け抜ける様は実に優雅で、このイベントを知らなかった旅行者にとっても嬉しいサプライズとなったであろう。

日曜はヒルクライム

そしてカーショーから一夜明けた20日の早朝、ホテルニューアカオが所有する「アカオハーブ&ローズガーデン」の私有道を使用してのヒルクライム競技「レッドテイル・ヒルクライム・チャレンジャーズ・カップ」が行われた。

この競技ではエントラントは2回ヒルクライム走行を行い、2本のタイム差の少なさ、すなわちいかに正確な走りができるかを競う。

その際、車両のメーターや時計は隠された状態になっているので、ドライバーはエンジン音と体感スピード、そしてクルマの挙動のみを頼りにタイムを揃えてゆくのだ。なお、こちらもタイム差1秒以内に収めてくる選手続出で、トップはわずか0.15秒の好成績をマークした。

最終的なリザルトはスラロームとヒルクライムのタイムを合計したもので決定される。今回の総合優勝はスラロームでのタイムをヒルクライムで挽回、逆転勝利を掴んだ1990年ユーノス・ロードスターの藤間貴彦選手に輝いた。

ちなみに同選手は初出場かつ最年少ということで、これからの活躍にも期待したい。

こうして2日間のアツい熱海の日々が終わった。来年の開催に関しては「ACJ是枝会長の体調次第」という冗談も飛び出たが、ぜひともお身体を大切にされ、9回、10回とより進化した「熱海ヒストリカG.P.」を見せて欲しい。なんといっても「G.P.」とは「ガンバレ、パパ」の略でもあるのだから。

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