現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > やっぱエンジン開発してたんかい!! ホンダ新型プレリュードが革命レベルのデキだった!!!

ここから本文です

やっぱエンジン開発してたんかい!! ホンダ新型プレリュードが革命レベルのデキだった!!!

掲載 9
やっぱエンジン開発してたんかい!! ホンダ新型プレリュードが革命レベルのデキだった!!!

 やっぱりホンダはエンジンだよなあと心底嬉しくなったのが12月16日、栃木プルービンググランドで開催された、新型2Le:HEVを積んだ新型プレリュードプロトタイプと次世代1.5e:HEV搭載のヴェゼルの取材会。ホンダはもうエンジンをやめたと思っていたのに、実はやっています! と1.5Lと2Lの次世代ハイブリッドシステムを初公開したのだ。やっぱり一番の注目は新型プレリュードの走り! 昭和のデートカーのようにワクワクするクルマなのか、走る前からドキドキだ!

文:国沢光宏/写真:ホンダ、ベストカーWeb編集部

やっぱエンジン開発してたんかい!! ホンダ新型プレリュードが革命レベルのデキだった!!!

【画像ギャラリー】令和のデートカー、新型プレリュード市販型はほぼこのスタイルで出るゾ! 超カッコいい2ドアクーペに惚れた!!!(17枚)

■なんだエンジンちゃんと作ってたのね!

ホンダの栃木のテストコースにて新型プレリュードプロトタイプを試乗

 ホンダの三部敏宏さんは社長就任半年後、カーボンニュートラルへのアプローチに対し「Hondaはエンジンをやめることを選んだ」と発言している。実際、多くのメディアや関係者もホンダは電気自動車に開発の全パワーを投入すると認識した。

ホンダ三部敏宏社長の発言(ホンダホームページより)

 しかし最近になって電気自動車の普及は踊り場を迎えている。そんな状況のなか、電気自動車への投資を始めたアメリカの大統領が「石油を掘って掘って掘りまくれ」というトランプさんになった。

 ここにきて「ホンダ大丈夫か?」と言われ始めたのは周知の通り。すると突如「新しいハイブリッドを開発していたのでお披露目します!」。ハイブリッド技術だけの発表だと弱いと考えたんだろう。

 クルマ好きなら誰もが注目している新型プレリュードとセットで発表し、しかも絵空事でないという証明をしたかったらしく試乗させるという。となればクルマメディアとしては大きく取り上げるしかあるまい!

 実際、記事解禁の12月18日未明から多くの記事が出回っている。みなさんもひと通り目を通したことだろう。ベストカーとしては少しタイムラグを取り、深掘りしてみたい。

 まず「エンジンの開発をやめた」と言う件だけれど、そんなことなかったようだ。今回披露した新しいハイブリッドの開発に着手したのは2年ほど前の2022年。三部社長の「やめた」は2021年だ。つまりやめてなかったということになる。

プレリュードに搭載されるミッドサイズ次世代e:HEVシステム(2L)

【画像ギャラリー】令和のデートカー、新型プレリュード市販型はほぼこのスタイルで出るゾ! 超カッコいい2ドアクーペに惚れた!!!(17枚)

■新型プレリュードプロトタイプは乗ってどうだった?

ワインディング路を走る新型プレリュードプロトタイプ

 新世代ハイブリッドの面白さは、「楽しさ」と「燃費」と「実用性」「コスト」の4つを狙ったということ。相当欲張ってます(笑)。それぞれ紹介したい。まず「楽しさ」だけれど、乗ってびっくり!

 ノーマルモードは普通のハイブリッドなのだけれど、新開発のホンダS+シフトの『S+』というモードを選ぶと、もはやハイブリッドだということを完全に忘れてしまう。一番近いのは、電気自動車ということを忘れるヒョンデのアイオニック5Nです。

 ホンダの2モーターハイブリッドは、電気自動車と同じくモーターで直接駆動している。エンジンは後述する直結モードを除き、基本的に発電機として使われる。S+モードを選ぶと、変速ギアなどついていないのに、軽い変速ショックを出しながら加速していく。

右上に設置されているのが新開発のS+Shift。走行モードはコンフォート、GT、スポーツ、インディビジュアルの4種類に切り替えることができる

 変速ショックと同時に、エンジン回転数もクロスレシオのごとく変化する。さらにエンジン音をスピーカーで強調。良くできたバーチャル体験機だと思えばいい。

 ハンドル握っていると、正しくクロスレシオのスポーツモデルに乗っている感じ。加えてこのパワーユニットと組み合わされる新型プレリュード、足回りはシビックタイプRだという。

 ブレンボのブレーキや、ザックスのダンパーだ。S+モードでワインディングリードを模したハンドリング路を走らせると「なんじゃこりゃぁぁ~」というくらい面白い。エンジンと駆動軽が完全に切り離せるハイブリッドだからできる制御ですね。

タイヤはコンチネンタルプレミアムコンタクト6でサイズは前後とも235/40R19、ブレンボ製ブレーキが装着されていた

 御存知の通りバーチャルゴグルして3軸で動くシートに座ると、まるで自分が体験している気持ちになる。新型プレリュード+次期型ハイブリッドはバーチャルゴグルよりリアルな実像だし、3軸シートよりはるかに大きいGも出る。

 アイオニック5Nに乗って始めて電気自動車の楽しさを認識したが、今回新型プレリュード+次世代ハイブリッドに乗り「ハイブリッドでスポーツモデルを作れるのね!」と嬉しくなった次第。

ハンドルを握る国沢氏。ASC(アクティブサウンドコントロール)によってエンジンサウンドを増幅されてはいるものの、ヴォーンヴォーンと聴こえてくる

 ちなみに「燃費」はエンジン効率をアップしたことで向上させたうえ、同時に発表した次世代ハイブリッド専用プラットホーム(こんなものも開発していた!)は100kg近く軽量化しているという。

 現世代のハイブリッドだとトヨタに勝てていない実用燃費ながら、次世代ハイブリッド+プラットフォームなら勝るそうな。まぁトヨタも進化するだろうから、いい勝負になるかもしれない。ただ楽しさじゃホンダ優勢か?

 3つ目の「実用性」だけれど、ホンダの2モーターは高速巡航時の燃費を稼ぐためエンジンで直接車軸を駆動する直結モードを持って居た。ただ高速巡航用のギア比なので、モーターホームなどトレーラーを引っ張って長い登り坂を走ると、モーターやインバーターなどが熱的に厳しくなり効率も落ちてしまう。

新型プレリュードのデビューは2025年を予定

 そこで次世代は100km/hくらいまでで使う登坂用の直結ギアも加えている。CR-VのようなSUVにも十分使えるようにした。幅広い車種に搭載できることだろう。

 4つ目の「コスト」はホンダによれば大幅に低くなっているという。「だったら売り値を安くして欲しいんですけどね」と突っ込んだところ「コストダウンした分を他に回しています」。

2023年、ジャパンモビリティカーショーで公開されたプレリュード

★        ★        ★        ★        ★

 とにかくASC(アクティブサウンドコントロール)によってエンジンサウンドを増幅されてはいるものの、ヴォーンヴォーンと聴こえてきて昭和のクルマ好きからすれば「やっぱりホンダはエンジンだよな」と思わずつぶやいてしまったほど。

 2025年末にアメリカで発売され、ヨーロッパでも2026年初頭の導入が決まっている。日本での発売時期は公式には2025年に発売予定とされており、価格に関してはシビックタイプRと同価格帯、500万~550万円前後と予想する。2025年1月10~1月12日に開催される東京オートサロンにてコンセプトモデルにエアロパーツを装着したカスタマイズモデルがプレリュードプロトタイプとして展示される予定。

 試乗車はカモフラージュがされており、インパネも形があまりわからないようにカバーされていたが外観はすでに発表済みなので以下をどうぞ。

【画像ギャラリー】令和のデートカー、新型プレリュード市販型はほぼこのスタイルで出るゾ! 超カッコいい2ドアクーペに惚れた!!!(17枚)

投稿 やっぱエンジン開発してたんかい!! ホンダ新型プレリュードが革命レベルのデキだった!!! は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

意外とやっちゃっていないですか? [AT車の寿命を縮める]4つのNG行為
意外とやっちゃっていないですか? [AT車の寿命を縮める]4つのNG行為
ベストカーWeb
自動車メーカー「勝ち組と負け組」の明暗分かれた? 知っておくべき「決算書」の見方は? 半期決算で見る「日産とスズキ」の違いとは
自動車メーカー「勝ち組と負け組」の明暗分かれた? 知っておくべき「決算書」の見方は? 半期決算で見る「日産とスズキ」の違いとは
くるまのニュース
ホンダが「新型プレリュード」25年に発売! 24年ぶり復活の「スペシャリティカー」は「走りのスポーツモデル」に! 「走行シーン」の動画を公開
ホンダが「新型プレリュード」25年に発売! 24年ぶり復活の「スペシャリティカー」は「走りのスポーツモデル」に! 「走行シーン」の動画を公開
くるまのニュース
サクラ中古なら130万円!? EVの中古実際どーなん!?
サクラ中古なら130万円!? EVの中古実際どーなん!?
ベストカーWeb
[オン&オフ]どちらも上等だぜ!! ホンダ[CR-V]が万能すぎた件
[オン&オフ]どちらも上等だぜ!! ホンダ[CR-V]が万能すぎた件
ベストカーWeb
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場! 新開発の「次世代スポーツハイブリッド」は最高のパワートレインだった!? “操る喜び”追求した新機能「S+ Shift」の走りはいかに?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場! 新開発の「次世代スポーツハイブリッド」は最高のパワートレインだった!? “操る喜び”追求した新機能「S+ Shift」の走りはいかに?
くるまのニュース
ええええええ途中でマックに寄ったの!? ラリーに初参戦した小林可夢偉選手の走りを助手席から目撃してみた!!!
ええええええ途中でマックに寄ったの!? ラリーに初参戦した小林可夢偉選手の走りを助手席から目撃してみた!!!
ベストカーWeb
えええマツダ車だけだろ! なんで北米にはソウルレッドのカローラクロスが存在すんのよ!!!
えええマツダ車だけだろ! なんで北米にはソウルレッドのカローラクロスが存在すんのよ!!!
ベストカーWeb
スズキGSX250T(1981)カテゴリーになれなかった「トラディショナル」はネオクラの萌芽だったのか!?【希少カタロググラフィティ】
スズキGSX250T(1981)カテゴリーになれなかった「トラディショナル」はネオクラの萌芽だったのか!?【希少カタロググラフィティ】
モーサイ
「ちょっとそこまで二人乗り」が“イイネ!” タンデムが楽しい小排気量バイク3選
「ちょっとそこまで二人乗り」が“イイネ!” タンデムが楽しい小排気量バイク3選
VAGUE
2025年発売! ホンダ新スポーツクーペ「プレリュード」世界初公開! ハイブリッドで爽快な走りを実現する“ホンダS+シフト”のスゴさとは
2025年発売! ホンダ新スポーツクーペ「プレリュード」世界初公開! ハイブリッドで爽快な走りを実現する“ホンダS+シフト”のスゴさとは
VAGUE
100万円台で衝撃の走り! スポーツモデルもブッちぎれる[バカッ速実用車]5選
100万円台で衝撃の走り! スポーツモデルもブッちぎれる[バカッ速実用車]5選
ベストカーWeb
デカ!! え、5ナンバーサイズなん?! 430セドリックはなんで巨大に見えるのか問題
デカ!! え、5ナンバーサイズなん?! 430セドリックはなんで巨大に見えるのか問題
ベストカーWeb
別次元に超絶進化!! 新型[アルファード]は先代と比較してなにが良くなった?
別次元に超絶進化!! 新型[アルファード]は先代と比較してなにが良くなった?
ベストカーWeb
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
ベストカーWeb
ホンダ プレリュードがハイブリッドスポーツで復活 
ホンダ プレリュードがハイブリッドスポーツで復活 
Auto Prove
新型はEVだけってのはやめて!! 日産復活ならマーチ必要説
新型はEVだけってのはやめて!! 日産復活ならマーチ必要説
ベストカーWeb
センチュリーのエンジン載せちゃいました!! V12気筒になったランドクルーザー60が衝撃すぎ
センチュリーのエンジン載せちゃいました!! V12気筒になったランドクルーザー60が衝撃すぎ
ベストカーWeb

みんなのコメント

9件
  • guc********
    それだけ?薄っ!
  • tra********
    2ドアクーペがデートカーって価値観が古すぎじゃないかな。
    令和の若者には響かないじゃない。
    どっちかと言うと壮年キラーのような気がする。
    まあ、出すからには台数出ないからって事で早期に終売とかしないでね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.3249.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.0399.0万円

中古車を検索
プレリュードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

168.3249.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.0399.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村