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日本未導入スバル「インプレッサP1」が1200万円オーバー! プロドライブが手掛けた1000台限定モデルとは

掲載 更新 6
日本未導入スバル「インプレッサP1」が1200万円オーバー! プロドライブが手掛けた1000台限定モデルとは

日本未導入のインプレッサP1がオークションに登場

2024年2月24日にアイコニック オークショニアーズがイギリスのシルバーストン・サーキットで開催したオークションにおいてスバル「インプレッサP1」が出品されました。スバルがプロドライブとタッグを組み、ラリーに参戦していたのは周知のとおりですが、出品車両はスバルのWRC活躍を祝した1000台限定のモデルでした。

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欧州各国に並行輸入されるほど人気だった

スバルの「P1」と聞けば、古くからのファンならば1954年に富士重工業(当時)が開発、初めてスバルの名を冠した自動車として知られる「スバル1500」(形式名P-1)を思い浮かべるかもしれない。しかしこのスバルP-1は量産・市販には至らず、その開発ノウハウは後の「スバル360」や「1000」に活かされたわけだが、今回紹介するのはそのいにしえのP-1ではなく、スバル「インプレッサ」の「P1」だ。

インプレッサP1とはちょっと聞きなれない名前だが、それもそのはず。これは英国のプロドライブがイギリス・マーケット向けに仕立てた欧州限定のハイパフォーマンス・モデルなのだ。

欧米を中心にひとつの大きなマーケットを形成しているオークション・ビジネスの世界。大手老舗から比較的小規模な会社まで、数多くのオークション・ハウスが存在するこの世界だが、今回はさる2024年2月24日に英国はシルバーストン・サーキットで「アイコニック・オークショニアーズ(Iconic Auctioneers)」が開催したオークション会場からの話題。

このアイコニック・オークショニアーズ社とはクラシックカーやコンペティションカー、モーターサイクルやオートモビリアなど、モーター系アイテムに特化したオークション・ハウスで、この日に出展されたロットナンバー906、2000年式スバル インプレッサP1が本稿の主人公である。

英国のラリー・スペシャリスト「プロドライブ」とタッグを組んで1990年代後半の世界ラリー選手権(WRC)で数々の栄光に輝いたスバル インプレッサ。当然欧州でのインプレッサ人気も高く、「STi」や「WRX」といったハイパフォーマンス・グレードが英国をはじめとする欧州各国に並行輸入されるほどだった。

走行距離はわずかに3万7205km

そこに目をつけたのが当のプロドライブ。同社が「ワークス」としてのノウハウを注ぎ込んで独自開発したインプレッサのハイパフォーマンス・モデルが、このP1なのだ。2ドア・インプレッサのボディシェルをベースに、「マクラーレンF1」で有名な英国人デザイナー、ピーター・スティーブンスの手による独自の空力パーツを装備、そしてプロドライブの手が入れられた280psを発生するエンジン、英国郊外の一般道での使用を前提としてハイギヤード化された5速マニュアルトランスミッション、もちろんラリーのノウハウが存分に注ぎ込まれた専用サスペンションなどが備わっている。

これらのチューニングによって、さらに高い高速安定性と、0-60マイル/h(約0-97km/h)加速4.6秒という過激な動力性能を得たうえで、当時の欧州排出ガスや騒音規制にも準拠。欧州全土での型式認証を取得することで、スバルの欧州ディーラーを通じて購入可能となったプロドライブ謹製のスバル インプレッサP1。

当初500台限定と言われたが、その人気の高さに最終的に1000台のP1が生産されたと言われている。いまなお人気の衰えない初代インプレッサの、さらに特別な限定モデルだ。

今回のオークションに出展されたのは新車からわずか3オーナー、走行距離2万3118マイル(約3万7205km)という素晴らしいコンディションの個体だった。整備記録から販売ディーラーのステッカーまで、さまざまな資料も備わったこの個体の落札価格は6万6375ポンド(邦貨換算約1267万7625円)。熱烈なスバリストにとっては決して高すぎる買い物ではなかったことだろう。

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みんなのコメント

6件
  • yuu********
    この顔が1番好きだなぁ
  • ジェミニタイプR
    あのプロドライブが手を入れた車体なら1200万も決して高くないと思えてしまう。ちなみに過去にはコスワースがエンジンに手を入れたインプレッサも存在しましたね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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