現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜトヨタ「スープラ」が2億円超? 世界が釘付けになる歴代スープラが凄い!

ここから本文です

なぜトヨタ「スープラ」が2億円超? 世界が釘付けになる歴代スープラが凄い!

掲載 更新 53
なぜトヨタ「スープラ」が2億円超? 世界が釘付けになる歴代スープラが凄い!

■もはや手が届かないレベルになりつつある「スープラ」

 トヨタのスポーツカーを代表する「スープラ」。2019年には17年ぶりとなる新型「スープラ(A90)」がBMWと共同開発される形で発表されました。
 
 また、先代となるA80は人気映画などで活躍したことなどもあり、オークションなどで高額な価格を付けて取引されています。
 
 歴代スープラにはどのような伝説があるのでしょうか。

【画像】これが2億円超えのスープラ! 凄すぎる歴代スープラの内外装を見る!(39枚)

 世界中には、さまざま自動車オークションが存在します。そのなかでも、コレクター向けオークションとして有名なのが「バレット・ジャクソン」です。

 バレット・ジャクソンとは、米国アリゾナ州スコッツデールに本社を置く自動車コレクターを対象にした世界最大のオークションです。

 1960年代初頭、アリゾナに住む2人の自動車愛好家、ラス・ジャクソン氏とトム・バレット氏の軽い雑談から始まり、1971年よりコレクター向けの自動車オークションとして本格的にスタートしました。

 本拠地であるスコッツデールのほか、ネバダ州ラスベガスやテキサス州ヒューストンなどで開催されており、世界中からオンラインでの入札も可能で、2021年で50年の歴史あるコレクター向けオークションです。

 なかでも、1980年から1990年代の右ハンドル仕様、オレンジ色のウィンカー、サイドバイザー、車検ステッカーなどの日本独自の装備や仕様や、「25年ルール」が適用されてアメリカでの輸入販売登録が許可されたクルマそのものを指す「JDM(Japanese Domestic Market)」と呼ばれるクルマの人気が急激に高まっているため、国産スポーツカーなどは人気となっています。

 とくに近年は映画「Fast&Furious」(邦題:ワイルド・スピード)に登場する日産「スカイラインGT-R」をはじめ、歴代スープラなどがバレット・ジャクソンに出品され高額で落札される機会も増えているのです。

 直近では、2021年6月にラスベガスで開催されたバレット・ジャクソンで、ワイルド・スピード1作目のストック1号車(撮影予備1号車)が、主演のポール・ウォーカーが実際に劇中で運転したこともあって日本円約6000万円で落札されたことで大きな話題を集めました。

 そのほかにどのような歴代スープラがバレット・ジャクソンに出品されていたのでしょうか。

 ●「A80(1997年式)」
 落札価格:8万8000ドル(約968万円)
 走行距離:5万8240マイル(約9万3184km)

 こちらは1997年8月に旧関東自動車工業(2012年にトヨタ自動車東日本に社名変更)で製造されたA80のタルガトップモデルです。

 2021年6月にラスベガスで開催されたオークションにて約968万円で落札されました。

「15周年モデル」の意味は諸説ありますが、もっとも有力なのは設計を一新したA60型セリカスープラ(日本では2代目セリカXXとして発売)のデビュー(1981年)から15年という説です。

「1981+15=1996では?」と思う人もいるかもしれませんが、アメリカではA60型セリカスープラが1981年夏に「1982年モデル」として販売が始まったため、1997年で15周年となります。

 なお、1997年にアメリカで販売されたスープラはすべて「15周年記念モデル」との名前がついています。

 合計1379台のうち特別色の「ディープジュエルグリーンパール塗装」のモデルは384台が販売されていますが、外装色はそのディープジュエルグリーンパールで、内装色はブラック&タンレザー。

 3リッター2JZ-GTE型直列6気筒ツインターボエンジン、ゲトラグ233(V160型)6速MTを搭載し、最高出力320hp(約324馬力)を発生。

 約968万円で落札されたこのスープラは、走行距離が9万kmを超えていますが、A80型スープラの人気を反映した高額車といえるでしょう。

 なお、アメリカでは1998年に排ガス規制が強化されたことでスープラ(ターボモデル)の販売を終了しています。

 ●「A80(1997年式)」
 落札価格:17万6000ドル(約1936万円)
 走行距離:6万9891マイル(約11万2477km)

 こちらも同じ「15周年記念仕様」のA80ですがボディはタルガではなくクーペです。

 前述のアニバーサリーエディションに比べてちょうど2倍の1936万円で落札されています。

 クーペモデルであることや、外装が非常にきれいなことなどが高値で落札された理由と考えられます。

 社外パーツとなる排気システムとローダウンスプリング以外はノーマル状態です。

■過去には2億円超えで落札されたスープラも存在!

 ●「A70(1993年式)」
 落札価格:7万4800ドル(約823万円)
 走行距離:191マイル(約305キロ)

 2021年6月にラスベガスで開催されたオークションでは、30年前のスープラも登場しました。

 走行距離わずか300キロというほぼ新車のA70のタルガトップです。アメリカでのスープラとして3世代目。

 日本ではこのA70でセリカから独立してスープラという新しい車名が与えられました。

 このスープラのすごいところはほぼ新車ということです。最初のオーナーに納車されたのは1990年8月31日で、長い間コレクションとして保管されていました。

 3リッター7M-GTEU型直列6気筒ターボエンジンは5速MTと組み合わされ、メーカーオプションのスポーツパッケージ(電子サスペンション、本革パワーシートなど)が装備されています。

 ダブルウィッシュボーンサスペンション、プログレッシブパワーステアリング、オートエアコン、デフォッガー付きのデュアルカラーコーディネートされた外部電動ミラー、LEDタイプのハイマウントブレーキライト付きリアスポイラーなど豪華装備が満載されています。

 新車時からずっと同じ状態ということで新品のオーナーマニュアルに始まり、納車時のプラスチックカバーまでが残っているという非常に珍しい個体です。

 ●「A60(1985年式)」
 落札価格:8250ドル(約90万7500円)
 走行距離:不明

 1985年式のA60はアメリカでは2世代目となり、日本では2代目「セリカXX」の車名で販売されていたモデルです。

 製造から35年経過しているこのような古いモデルは「サバイバーカー」と呼ばれます。

 走行距離が不明なのか記載がなく、一度全塗装されているとのことで、価格は約90万円で落札されています。

 ●「A90(2020年式)」
 落札価格:11万ドル(約1210万円)
 走行距離:739マイル(約1182キロ)

 バレット・ジャクソンで落札されたA90(GRスープラ)は過去に2台あり、いずれも非常に高額です。

 1台は、2019年1月19日に米国アリゾナ州で開催されたオークションで、落札されたのはA90の「生産ライン1号車」。

 マットグレーのボディカラーに赤いドアミラーが装着され、ツヤ消しブラックのアルミホイールを履いた世界に1台しかない特別なモデルです

 このA90は、210万ドル(約2億3100万円)という途方もない価格で落札されています。

 もう1台は、A90が2019年夏に販売した1500台限定の「ローンチエディション」をベースにしたモデルです。

 これは、トヨタがニューヨークヤンキースの殿堂入り選手となるマリアノ・リベラ氏のために特別に製作した1台。

 ドアに貼られた42番はリベラ選手の背番号ですが、シリアル番号も1500台作られたローンチエディションの42番目となっているなど、細かな部分まで配慮されたモデルです。

※ ※ ※

 これまで多くの歴代スープラがオークションにかけられてきましたが、それぞれに個性的なエピソードが存在します。

 今後も新たなスープラ伝説が築かれていくのかもしれません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
レスポンス
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
待ってろスイスポ!!! FF1.3Lターボのピリ辛ボーイズレーサー[新型GRスターレット]は若者にも手が出しやすい250万円で登場か!?
ベストカーWeb
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
F1関係者への入国拒否が続くラスベガス。角田裕毅も足止め「危うく帰国させられるところだった。来られてラッキー」
AUTOSPORT web
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
Team HRC、S耐の2年計画を完遂。初期メンバーの武藤「楽しい環境がいつまでも続けばいいな」
AUTOSPORT web
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
“45年ぶり”マツダ「サバンナGT」復活!? まさかの「オープン仕様」&斬新“レトロ顔”がサイコー!ワイドボディも魅力の「RXカブリオレ」とは?
くるまのニュース
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
“ボロボロ”のランボルギーニ「ミウラ」に価値はある? マニア垂涎“ジャンクヤードのガラクタ”がオークションに登場! 気になる価格は?
VAGUE
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
なんとハイブリッド仕様も!! クラシックなボディに6気筒を押し込んだ[クラウン]セダンがスゴすぎる
ベストカーWeb
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
ミニバンなら日本車……とも言い切れんぞ! ちょっとマイナーだけどヨーロッパにも個性派ミニバンが存在した
WEB CARTOP
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
「すごい多重事故…」 関越道で「トラックなど3台が衝突」発生! 2車線が一時通行規制で「通過時間70分」の大渋滞 圏央道も混雑
くるまのニュース
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025
レスポンス
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
[圧倒的燃費]と環境性能! [トヨタ・ヤリス]を超えるクルマってぶっちゃけある? 
ベストカーWeb
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
給与が高いスイスに拠点を置くザウバーは例外? ハースF1小松代表、FIAが検討する予算上限”優遇措置”に反論「皆反対している。シンプルなままでいい」
motorsport.com 日本版
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
日産「新型スカイライン」発売! 歴代最強「匠“手組み”エンジン」×旧車デザインの「特別仕立て」登場も「次期型」はもう出ない…? 「集大成」完売した現状とは
くるまのニュース
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
旧車への憧れ、理由の1位は「デザイン」、人気車種は…旧車王が調査
レスポンス
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
いずれスポーツカー[バブル]は崩壊する!! その時あなたは買う勇気があるか!?
ベストカーWeb
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レゴとF1、パートナーシップを締結…2025年からクリエイティブな遊び提案へ
レスポンス

みんなのコメント

53件
  • 当時、ウーパールーパーみたいだと、カッコ悪いと、あまり評価も高くなかったのにな。
    メディアが煽って、今では大人気。
  • ヨーロッパの雑誌の記事ではウイングは高いが志は低いとか、ド派手な2ドアセダンとか、けちょんけちょんに言われてたのが懐かしい…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.81488.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.81488.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村