EVジェネシスは、再生可能エネルギーを活用し、環境にやさしい持続可能な社会の実現を目指して、カルコパイライト型の「曲がる太陽電池」を搭載したEV3輪車の実証実験を開始した。5月21日に発表した。
このEV3輪車は、車両登録は「側車付軽2輪車」となり、普通自動車免許があれば運転可能だ。3人乗りが可能。車検は不要で、充電は家庭用の100Vコンセントで可能なため、その手軽さがメリットだ。
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「曲がる太陽電池」はPXP製で、従来のシリコンベースのパネルと比較して軽量で、高いエネルギー変換効率を持つ。今回の実証実験で、屋根に貼り付けたパネルの重量はトータル1kg未満で、厚さも1mmと超極薄設計である。1日の太陽光による発電のみで約15~20kmの走行が可能と見込まれており、将来的にはペロブスカイトタンデム型にアップグレードすることで、1日の発電で約25~30kmの走行が可能になると期待されている。
EVジェネシスは2023年に設立されたスタートアップで、EV車体のデザインや車体検査などに携わってきた技術者が集まっている。同社は電動三輪車のポテンシャル、環境への低負荷、移動の自由度の高さを利点と考え、自動車産業が主に四輪車に注目している中、三輪車で独自のセグメントを築いている。
EVジェネシスは、ユーザーのニーズに応じてオーダーメイドでEV三輪車を設計する。ユーザーの使用環境や必要な積載量に基づいて、三輪車のサイズや重量を調整し、移動距離や使用目的に応じてバッテリーの容量や種類を選択できる。また、特殊な作業用途や障害を持つ人々向けの機能追加も可能だ。
さらに、地域の気候や地形に合わせた設計が可能で、耐候性や走行性能を向上できる。デザインの自由度も高く、色、形状、内装など、ユーザーの好みや企業ブランドに合わせたデザインが可能だ。
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