■10月1日に発売された新型「ミライース」とは
現在日本で新車販売されている乗用車において唯一、100万円以下で設定されているのがダイハツの軽乗用車「ミライース」です。
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どのような特徴があるのでしょうか。
現行モデルは、2017年5月に登場した2代目(通算9代目)です。
なぜ2代目(通算9代目)という表記かと言えば、ミライースとしては、2011年登場の初代とこの2代目ですが、ダイハツの「ミラシリーズ」としては1980年の初代から通算9代目となるから。
ミラシリーズは、日本を代表する安価で手に入るモデルとしてスズキ「アルト」と並び、長年人気を誇っています。
初代ミライースは、「低燃費」「低価格」「省資源」をテーマに「第3のエコカー」として発表当時、80万円を切る入り口価格を実現しました。
その後、軽自動車に対するユーザーニーズは、経済性に加えて「こだわり・安心・品質」といった、自分ならではの価値を求める傾向に変わってきたそうです。
そこで女性や高齢者、地方のお客様を中心に「日常生活のパートナー」として使えるというテーマで現行の2代目ミライースにフルモデルチェンジ。発表当初の価格は84万2400円でした。
また高い燃費性能を確保するため独自の樹脂パーツや内外装パーツ&足回りを徹底的に軽量化しています。
このような特徴がある2代目ミライースですが、直近では2024年9月2日に一部改良を発表。同年10月1日から発売されています。
この改良では、「車両後方コーナーセンサーを追加し後退時車両後方確認性を向上」と「全モデルスマートアシスト標準装備仕様に集約」、「グレード体系の変更」が行われました。
「グレード体系の変更」に伴い、それまで設定されていたエントリーグレードの「B(2WD)」の86万0200円が廃止。
代わりに「B“SAIII(2WD)」の99万2200円がエントリーグレードとなりました。
ひと昔前までは、各社の軽自動車に100万円以下の軽乗用車がありました。
しかし、昨今の原材料価格、エネルギーや物流などの関連費用の高騰を踏まえ、車両価格も改定されています。
今回のミライースも前述の理由で改定されたものの、エントリーグレードは100万円を切っています。おそらく国産の乗用車(普通車/軽乗用車)では唯一といえるモデルです。
そんなミライースですが、どのようなユーザーが関心を寄せているのでしょうか。首都圏のダイハツ販売店では次のように話しています。
「ミライースを検討されるお客様は、セカンドカーとして購入される傾向があります。
とくに奥様が普段の買い物用として使われることが多いようです。
実際に乗られているお客様からは『燃費も良くて、取り回しやすくてちょうど良い』と好評の声を頂いています」
※ ※ ※
日常の足としても重宝されるミライースですが、最近ではダイハツ自身がラリーやレースなどにミライースをベースとしたモデルで参戦するなど「運転が楽しいクルマ」というイメージも徐々に着いてきています。
このモデルは、通常仕様には存在しない「ターボエンジン」と「5速MT」を組み合わせた仕様となっています。
なお以前にダイハツ関係者は「将来の商品計画については回答できませんが、お客さまの反響やこのクルマを出す価値が見いだせれば、そういった可能性は確実に出てくとると思います」とコメントするなど、市販化の可能性も匂わせました。
このようにいまでは激レアとなった100万円以下で買えるミライース。
今後はさらなる高騰で100万円以下を維持するのは難しいと予想されますが、様々な可能性を持つ安価なベース車として注目度は高まりそうです。
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