フランスのルノーが手がけるミニバン「エスパス」がフルモデルチェンジ! 大胆に生まれ変わった新型を小川フミオが解説する。
ミニバンのパイオニア
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ルノーには他に類のないプロダクトをつくる才能がある。2023年3月28日、フランス本国で発表された新型エスパスは、いい例だ。これ、日本でも乗りたい。
ルノーはおもしろいメーカーだ。クルマに多少くわしい人ならご存知のとおり。日本でも、F1から、MPVの「カングー」まで、幅広い層の人気を集めている。
モータースポーツ活動だと、頂点ともいえるF1では、BWTアルピーヌとして参戦中。従来のルノーからチーム名を変更した2021年、ハンガリーGPで優勝を獲得したのも記憶にあたらしい。
そしてルノーが得意としてきたのは、すぐれた乗用車づくりだ。それも独自のアイディアを盛り込んだ“ひねり”が効いていて、審美性と実用性が両立している。
今回紹介するエスパス(フランス語でスペース)は、1984年に初代が登場。このとき早くも、快適な乗用ミニバンのコンセプトを採用していた。
初代エスパスは、航空産業にも進出しているマトラと開発したFRPの軽量ボディパネル採用。ボディ同色バンパーや、2トーンの車体塗り分けなんて、トレンドからだいぶ早かった。
強めにスラントしたノーズの車体は、スタイリッシュ。カッコだけでなく、シートは座り心地がよく、かつ後席はバックレストをたたむとテーブルとしても使えたのが新鮮なアイディアと思えた。
フルハイブリッドも設定へ「エスパスは自動車に革命を起こし、いらい、時とともに変化することを止めていません」。上記は6代目になる新型エスパスの発表時、ルノーが用意したプレスリリース内の文言だ。
最新モデルは、5名あるいは7名乗りのパッケージを持ち、最大20インチタイヤが力強さを強調するSUV的ルックスをまとった。
ボディ全長は切り詰められ、同時に215kgも軽量化。見かけとともに、内容もしっかりと”進化しているといえる。
環境適合性も進化。「Eテック」と名付けられたフルハイブリッド仕様だと、燃料消費は100km走るのに4.6リッターのみ(リッター21.7km)という。
また冒頭で触れたとおり、モータースポーツに熱心なメーカーだけあって、ホットなモデルづくりにも長けているのがルノーだ。
新型エスパスのトップモデルは200psの最高出力を発揮するEテックハイブリッドで、「エスプリ・アルピーヌ」と呼ぶ、F1チームやスポーツカーと同じ「A」の文字をモチーフにしたバッジや特別の内外装が選べる。
シートのアレンジメントの多様性、荷室の大きさ、運転支援システムと安全支援システムのさらなる充実、インフォテイメントシステムや車内照明など快適装備の機能拡張など、注目点は多い。
私は、日本に初代エスパスが上陸後、すぐ試乗。先述のように、パッケージングやデザインなど、よくこんなおもしろいクルマを作ったなあ、ルノーの創意工夫ぶりに感心した思い出がある。
日本のメーカーがすこし遅れてこの分野に乗り出すと、価格や快適装備など、競合条件が厳しくなって、結局正規輸入はされず、残念だなぁと思ったものだ。
そのあとは、フランスの映画監督フランソワ・オゾンの作品などで、エスパスの進化をキャッチアップしてきた。欧州の自動車ショーでもルノーのブースでまっさきに見るのがこのクルマだった。
モデルチェンジするたびに、今回はどんな新しいアイディアが盛り込まれたのか。デザインとともに、私は興味を強く惹かれてきたのだ。
ピープルズカー、つまり多くのひとに愛されるカングーのようなクルマづくりに長けていながら、ドライブすると快感を味わえるアルピーヌも有するのがルノーだ。
最新作である6代目エスパスは、今日のルノーのクルマづくりの好例である。日本では、プレミアムミニバンというとトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」が凄まじい人気であるが、エスパスのような個性溢れるモデルが導入されることをクルマ好きとしは希望したい。
文・小川フミオ 編集・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
国産車ならCX-8が近いのでは?
ちょっと違うと思うんだけど・・・