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間違いなく良い第一印象 キアEV9 RWDへ試乗 スタイリッシュな大型電動SUV登場

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間違いなく良い第一印象 キアEV9 RWDへ試乗 スタイリッシュな大型電動SUV登場

エッジーでスクエア、スタイリッシュなボディ

大型SUVは燃費が悪く、CO2の排出量が多く、気候変動へ小さくない影響を与えると受け止めている人も多いだろう。しかし近年は、豊かな暮らしの象徴としてSUVが選ばれることも珍しくない。負のイメージはありつつ、需要は大きい。

【画像】間違いなく良い第一印象 キアEV9 RWDロングレンジ サイズが近い電動SUVは? 全138枚

しかし、キアの新モデルがそんな現状を変えるかもしれない。このEV9のボディサイズは、全長5010mm、全幅1980mmあり、レンジローバーと同等。フルサイズのSUVでありながら、走行中にCO2を排出しないバッテリーEV(BEV)でもある。

パワートレインの大変革期にあって、SUVで存在感を示すボルボやランドローバー、ポルシェに、小さくない影響を与えそうだ。親会社となる、ヒョンデに対しても。もうじき本格化するであろう、大型SUVにおける電動化の口火を切ったともいえる。

初めに述べておくと、キアEV9は良いクルマだと感じた。見た目では、オポジット・ユナイテッドという同社が掲げるデザインテーマを進化させた、エッジーでスクエア、スタイリッシュな造形が与えられている。

インテリアも、タッチモニターのレイアウトや、描かれるグラフィック、ドアパネルなど、細部までしっかりデザインされていることに唸らされる。しかも素材は上級で、作り込みも高品質といえる。

高機能で、耐久性も悪くなさそう。並べるライバルが、すぐには思い浮かばないほど。

サスやパワートレインの多くはEV6と共有

大型SUVとして、優れた実用性も特長だろう。2列目は独立シート2脚か、3名がけのベンチシートを選択でき、定員は6名か7名。大家族にも対応できる。6シーターを選ぶと、2列目を後ろ向きに回転でき、電車のボックスシートのようなレイアウトを作れる。

リアシート側にもエアコンの操作パネルと送風口、USBポート、小物入れなどが充実しており、長距離でも快適。忙しいビジネスマンには、移動中の会議スペースとしても有効かもしれない。

助手席と2列目の独立シートには、オプションで「エクストリーム・コンフォート」シートも搭載できる。旅客機のビジネスクラスのように豪奢なシートで、スイッチパッドを介して快適な角度へ自在に調整できる。

順序が逆になったが、EV9を目の当たりにすると、その斬新で新鮮なスタイリングに衝撃を受けるだろう。フロントマスクはモダンでプレーン。スリムなヘッドライトは、ハイテク感を漂わせる。

ボディサイドもシンプルでありながら、フェンダーラインがシャープに刻まれている。テールゲートを囲むテールライトの造形も、個性的で記憶に残る。他に例がない見た目といえ、それでいて拒否感を抱くほどインパクトが強いわけでもない。

基礎骨格をなすのは、ヒョンデ・グループが開発した、キアEV6と同じEV用のグローバル・モジュラー・プラットフォーム(E-GMP)。前後のマルチリンク式サスペンションや、パワートレインの主要部品をEV6と共有している。

後輪駆動で202ps 四輪駆動は383ps 航続540km

お手頃な価格のEV9は後輪駆動で、202psと35.6kg-mを発揮する駆動用モーターを1基搭載。0-100km/h加速は9.4秒が主張されている。

四輪駆動では、191psの駆動用モーターを前後アクスルに1基つづ搭載し、システム合計で383ps。最大トルクは60.9kg-mとなり、0-100km/h加速を6.0秒でこなすという。

ちなみに、オプションで追加ソフトをインストールすると、最大トルクを71.0kg-mまで増強できる。0-100km/h加速は、5.3秒に短縮される。

試乗したEV9は後輪駆動だったが、発進させてみると、スムーズさとレスポンスの良さに驚かされる。駆動用モーターは極めて静かに回転し、運転しやすく、航続距離は現実的に約480km以上へ届く様子。カタログ値は、540kmがうたわれている。

ギアセレクターは、ステアリングコラムの右側へ突き出た、ボックスにレイアウトされている。車線維持支援システムのオン・オフを切り替えるスイッチも、手の届きやすい場所にある。

回生ブレーキの強さは、ステアリングホイール裏のパドルで調整可能。とても直感的で、他のメーカーも真似して欲しい部分だ。

ドライブモードにはノーマルとエコ、スポーツが用意され、ノーマル・モード時のステアリングの反応は自然。回生ブレーキの効きが強く、速度制御しやすく感じた。

主要な操作系のタッチには、ポルシェやBMWにも迫る上質さがある。キアのクルマ作りが、大きく進歩している証拠だろう。

第一印象は間違いなく良い

乗り心地は、全般的にしなやか。段差も滑らかにやり過ごしていたが、運転した韓国の道は、英国より状態が良かったことも事実。大型のBEVは、荒れた路面の処理が苦手ということが多いが、EV9は悪くないようだ。追って、英国で確かめてみたい。

今回は東海岸を中心に約480km走らせてもらったが、100km/hに制限された高速道路の限り、シングルモーターでも充分なトルクで安楽。鋭い加速を求めると僅かに高音の響きが耳へ届くものの、それ以外は非常に静か。EV9の第一印象は、間違いなく良い。

既に韓国では販売がスタートしており、かなりの注文が舞い込んでいるという。欧州へも輸出予定にあるが、その時期や価格は明らかになっていない。少なくとも、2023年中には英国のユーザーにもデリバリーが始まるとのこと。

ざっくり、英国価格は後輪駆動で約6万5000ポンド(約1137万円)から。四輪駆動のGTラインで、7万5000ポンド(約1312万円)程度になるようではある。

キアEV9 RWDロングレンジ(韓国仕様)のスペック

英国価格:6万5000ポンド(約1137万円/予想)
全長:5010mm
全幅:1980mm
全高:1755mm
最高速度:185km/h
0-100km/h加速:9.4秒
航続距離:540km
電費:−km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2500kg(予想)
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:99.8kWh(実容量)
急速充電能力:−kW
最高出力:202ps
最大トルク:35.6kg-m
ギアボックス:シングルスピード/後輪駆動

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みんなのコメント

4件
  • キアを持ち上げてる時点で間違いと不信感しかない。
  • ビッグモーターに頼んでゴルフボールで叩き出してもらった方が良いよ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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