この記事をまとめると
■JAFのドライバーライセンス名は本名以外でも登録可能
新型GRヤリスの超絶進化はモータースポーツでわかる! ダートトライアルで見せつけた圧倒的なポテンシャルとは
■公序良俗に反しない範囲であれば自由度が高い
■全日本ダートトライアル第8戦に出場したユニークなライセンス名をもつドライバーを紹介
レースの世界のドライバー名は意外と自由
レースにしてもラリーにしても、JAF格式の競技に関しては当然ながらJAFのライセンスが必須だが、そのJAFライセンスに登録する際の名前、“ライセンス表記名”は本名でなくても登録可能であることはご存知だろうか?
レースシーンでは、かつてスーパー耐久などで活躍した“砂子塾長”や、現在はスーパーフォーミュラ・ライツで活躍する“DRAGON”などがおなじみだが、本名以外で登録する選手は意外と少ない。
一方、ダートトライアルの最高峰シリーズである全日本ダートトライアル選手権ではユニークなライセンス表記名をもつドライバーが多く、10月12~13日にテクニックステージ・タカタで開催された第8戦にも個性的な名前がエントリーリストに名を連ねていた。
まず、ダートトライアルシーンにおいて、ユニークな名前の選手といえば、“葛西キャサリン伸彦”が挙がるだろう。名前の由来について尋ねると、「30年前からキャサリンを入れてライセンス登録をしていますが、そもそも僕は生まれついたときからキャサリンでした」とキャサリン選手は語る。しかしその実力は本物で、スズキ・スイフトのATモデルを武器に抜群のパフォーマンスを披露。第8戦のタカタ戦でもPNE1クラスでシーズン3勝目を獲得した。
ちなみに、ダブルエントリーでPNE1クラスに参戦する“ジャスミンふみ”はキャサリン選手の奥さまで、名前の由来については「ディズニーのアラジンに出てくるキャラクターのように強くなりたい……という理由ですが、本当は思いつきです」とのこと。ジャスミン選手もスイフトを武器に素晴らしいドライビングを披露しており、タカタ戦では5位に入賞を果たしていた。
また、「きっかけは忘れましたが、学生のときから“ハンター”と呼ばれていたので、それでライセンス登録しました」と語るのは、“ハンター大谷ヒロシ”で、ハンター選手はスズキ・スイフトを武器にPNE1クラスで3位に入賞。
さらに、「情熱的な走りを見せたくて登録しました」と語るのはトヨタGR86でPN3クラスに参戦する“パッション崎山”で、パッション選手も最終戦のタカタ戦で2位入賞。
「本来の名字は則信(ノリノブ)なんですけど、昨年のタカタ戦にエントリーした際に、変換ミスがあってノワールと表記されて……。それがよかったのでライセンス登録しました」と語るのは、GRヤリスを武器にSC1クラスに参戦する“則信ノワールしげお”で、ノワール選手も最終戦で7位完走を果たした。
本名に関係のないドライバー名も
そのほか、ダートトライアルシーンでライセンス名を語るときにクローズアップされる存在が、三菱ランサーでSC2クラスに参戦している“ヨレヨレトモキ”で、「トモキは本名なんですけど、走りがヨレヨレしてたとか、ヨレヨレの服を着ていたとか、ヨレヨレ歩いていた……という理由から、初めてライセンスを取得した際にヨレヨレトモキにしました」とのこと。「本当はヨレヨレだけで登録したかったんですけど、認められませんでした」とヨレヨレ選手は語る。
このように本来の氏名にニックネームを挟む選手が多くなっているが、なかには本名とはかけはなれた名前でラインセンス登録をするドライバーも少なくはない。
その筆頭が、三菱ランサーを武器にSA2クラスに参戦する“マイケルティー”で、「仕事で香港や台湾にいくと、向こうの人はイングリッシュネームをもつ人が多いですよね。それで僕もイングリッシュネームにしようと思うなか、本名のイニシャルがMTだったの、マイケルがわかりやすいかなぁ……と思って。ティーはイニシャルをそのまま付けました」とマイケル選手は語る。
JAFのライセンス表記名は自由度が高く、公序良俗に反しない範囲であれば登録可能。それゆえに、カテゴリーによってはユニークな名前がエントリーリストに名を連ねているのである。
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みんなのコメント
モトクロスも、好きな名前でエントリーできるシリーズ戦がある
勿論本名の人も多いけど
いろいろな名前、本名関係ない名前も多い
今の時代、レースシーンや練習シーンをyoutubeにアップすることも多く
そういう、ハンドルネーム的なのがあると、動画内でも普通に言える、書けるから結構便利
本名登録してる人だと〇〇番(ゼッケン)さん、とか言ったりする