現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 1973年デビューの絶滅危惧車、2代目日産 プレジデント。今となってもその名に恥じるこのとのない名車だ!

ここから本文です

1973年デビューの絶滅危惧車、2代目日産 プレジデント。今となってもその名に恥じるこのとのない名車だ!

掲載 更新 23
1973年デビューの絶滅危惧車、2代目日産 プレジデント。今となってもその名に恥じるこのとのない名車だ!

日産の最高級セダン「プレジデント」

プレジデントは日産がかつてラインナップしていた、最上級モデルのセダンだった。

過去の『絶滅危惧車』シリーズを見てみる

初代は1965年にデビューし、4代目まで生産され、2010年に販売終了するまで44年間も生産されたロングセラーな車である。

「大統領」や「社長」を意味するプレジデントを車名にしているだけあって、日本の政治経済を動かすVIPの利用を想定していた。ドライバーズカーとしてではなく、送迎車としての利用が前提の車である。 

2代目は1973年に誕生

今回、注目したのは1973年に誕生した2代目だ。

この2代目は長寿モデルで、マイナーチェンジや一部改良を繰り返しながらなんと1990年まで17年間生産されていた。

「2代目」とは呼ばれているものの、前後サスペンション、ホイールベース、サイドシル部、前後ドアパネル、前後ドアサッシ、ルーフ、ガラス全般、インストルメントパネルなどは初代から引き継いでいた。

ボディサイズを見ると、全長のみ初代と異なり5280mm(初代は5040mm)となったが全幅1795mm、全高1460mm、ホイールベース2850mmは同じ。

初代との違いは前後のデザイン、そしてトランクルームの拡大にすぎなかったが、新型車として運輸省(当時)へ届け出されているため法律的には「フルモデルチェンジ」となる。

カタログの表紙に記されたキャッチコピーは、今聞くとキザなセリフに驚く。初代は「この車が、日本を代表いたします」で、2代目は「JAPAN’S SYMBOL OF LEADERSHIP」だった……。

エンジンは初代から引き継いだ3L直6と4.4L V8エンジン(初代の4L V8の排気量を拡大)をラインナップ。トランスミッションは3速ATで後輪駆動のみの設定だった。

デビューから2年後の1975年、昭和50年排出ガス規制への適合を主目的としたマイナーチェジが施された。このタイミングで直6エンジンは廃止され、キャブレター仕様だったV8エンジンが電子燃料噴射化された。

サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアはリーフ式だった。なお、1982年のマイナーチェンジでリアサスペンションはパナールロッド付き4リンク+コイルスプリングへと変更された。

一般的な5名乗車と6名乗車(フロントにベンチシート)の仕様が用意されていたが、最近のような4名乗車(リア2名)はまだ存在しなかった。



かつての名車が時を経て6台掲載中

絶版となってから30年が経過しているものの、カーセンサーnetには6台掲載されている(2020年4月20日原稿執筆時点)。

中古車価格は45万~150万円で、かつての最高級モデルでありながら身近な存在になっている。なお走行距離、年式、仕様による中古車相場の“方程式”のようなものは存在しない模様だ。

ボディのサイドにパッキリと入ったプレスライン、メッキパーツを多用したギラギラ感、全長5280mmという巨漢ぶりはどれをとっても個性的。そして、今見ても威厳と風格が漂っている。

1973年デビュー時から、マイナーチェンジや一部改良を繰り返してはいるものの、基本的なデザインは変わっていない。だからこそクラシカルな雰囲気もあり、今こそ差別化を図るのにはうってつけだと思う。

ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい。

文/古賀貴司(自動車王国)、写真/日産絶滅危惧車の2代目日産 プレジデントを見てみる▼検索条件日産 プレジデント(1973~1990年生産モデル)×全国

過去の『絶滅危惧車』シリーズを見てみる

こんな記事も読まれています

後席ドアを開けたら後ろから来た自転車とドカン! 「後席にもミラーがあれば」と思ったらAmazonで売ってた!
後席ドアを開けたら後ろから来た自転車とドカン! 「後席にもミラーがあれば」と思ったらAmazonで売ってた!
ベストカーWeb
ボルボEX30 詳細データテスト 高い動力とほどほどの操縦性 物足りない乗り心地 厄介な監視機能
ボルボEX30 詳細データテスト 高い動力とほどほどの操縦性 物足りない乗り心地 厄介な監視機能
AUTOCAR JAPAN
中古車を狙っている人必見!! 約10時間&450kmの東京-静岡往復でわかった初代アウトランダーPHEVの実力
中古車を狙っている人必見!! 約10時間&450kmの東京-静岡往復でわかった初代アウトランダーPHEVの実力
ベストカーWeb
マセラティやAMGのタクシーも! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」にタクシー仕様はない!?【みどり独乙通信】
マセラティやAMGのタクシーも! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」にタクシー仕様はない!?【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ダ・コスタ、ミサノの雪辱果たす逃げ切り優勝。前日優勝のキャシディ2位、日産ローランド3位|フォーミュラE第10戦ベルリンE-Prix
ダ・コスタ、ミサノの雪辱果たす逃げ切り優勝。前日優勝のキャシディ2位、日産ローランド3位|フォーミュラE第10戦ベルリンE-Prix
motorsport.com 日本版
ちょっとクセが強すぎかも? オラ07 試作車へ試乗 モデル3へ並ぶ航続距離 欧州で販売へ
ちょっとクセが強すぎかも? オラ07 試作車へ試乗 モデル3へ並ぶ航続距離 欧州で販売へ
AUTOCAR JAPAN
「SUBAROAD」ってなに? スバル車でなくても使える「寄り道ドライブアプリ」で淡路島を旅してわかった賢い使い方とは
「SUBAROAD」ってなに? スバル車でなくても使える「寄り道ドライブアプリ」で淡路島を旅してわかった賢い使い方とは
Auto Messe Web
マルティン、フランスGP完全制覇し今季2勝目! マルケス10人ごぼう抜き2位|MotoGPフランスGP決勝
マルティン、フランスGP完全制覇し今季2勝目! マルケス10人ごぼう抜き2位|MotoGPフランスGP決勝
motorsport.com 日本版
2024年版 世界最速のクルマ 15選 恐るべき性能を持つ「市販車」たち
2024年版 世界最速のクルマ 15選 恐るべき性能を持つ「市販車」たち
AUTOCAR JAPAN
アストンマーティン初の超高級コンドミニアムが完成! 99%が完成前に成約済みの豪華すぎる全貌とは
アストンマーティン初の超高級コンドミニアムが完成! 99%が完成前に成約済みの豪華すぎる全貌とは
Auto Messe Web
70年前の人気「パワーアップ」チューニング モーリス・マイナー(1) 足りないのは馬力だけ
70年前の人気「パワーアップ」チューニング モーリス・マイナー(1) 足りないのは馬力だけ
AUTOCAR JAPAN
スーパーチャージャーが「別物」に変える モーリス・マイナー(2) 驚くほどのチューニング効果
スーパーチャージャーが「別物」に変える モーリス・マイナー(2) 驚くほどのチューニング効果
AUTOCAR JAPAN
忠実に再現された「槍を持った人」看板 アクキー手に現地へ! ゼンリンの投稿が大反響
忠実に再現された「槍を持った人」看板 アクキー手に現地へ! ゼンリンの投稿が大反響
乗りものニュース
さすがの強さ! オジェが僅差でタナクを抑えてWRCラリー・ポルトガルを制す
さすがの強さ! オジェが僅差でタナクを抑えてWRCラリー・ポルトガルを制す
motorsport.com 日本版
あまりにもフツー…? 全く速くなさそうな「ハイエース」をラジコン化したワケ 実は「欲しい」の声多数!?
あまりにもフツー…? 全く速くなさそうな「ハイエース」をラジコン化したワケ 実は「欲しい」の声多数!?
乗りものニュース
8年ぶりモデルチェンジ 見た目だけじゃない、フリードはどう変わったのか
8年ぶりモデルチェンジ 見た目だけじゃない、フリードはどう変わったのか
AUTOCAR JAPAN
デコトラ野郎には日野が圧倒的人気だった! いすゞ・ふそう・UDとそれぞれの特徴をデコトラ目線でチェックしてみた
デコトラ野郎には日野が圧倒的人気だった! いすゞ・ふそう・UDとそれぞれの特徴をデコトラ目線でチェックしてみた
WEB CARTOP
Moto2フランス決勝|小椋藍、15人抜きで今季初表彰台2位! チームメイトのガルシアとワンツーフィニッシュ
Moto2フランス決勝|小椋藍、15人抜きで今季初表彰台2位! チームメイトのガルシアとワンツーフィニッシュ
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

23件
  • 意外だが、プレジデントとして専用設計はこの2代目までで、以降はインフィニティ、シーマをベースに作られたため、トヨタセンチュリーにはあった特別感は薄れてしまったね。
    ただ、2代目末期にはかつてのデボネアのようなシーラカンス感が漂っていたのも事実。Q45ベースで平成に入ってFMCした時は結構好評だったですけどね。
  • プレジはこれだよなあ。
    G50、F50になればなるほど特別感がなくなっていく。
    センチュリーとの差は開くばかりであった。
    合掌。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

903.0987.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0348.0万円

中古車を検索
プレジデントの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

903.0987.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.0348.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村