今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「フォード エスケープ」だ。
フォード エスケープ(2000年)
エスケープはフォードとマツダが共同開発したSUVだ。マツダからは「トリビュート」(https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17375134)の名で姉妹車が発売されている。ちなみにエスケープの右ハンドル仕様は、トリビュートと同じマツダの防府工場で生産される。つまり、日本仕様のエスケープはフォード車だけれど輸入車ではなく、日本製ということになる。
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何はともあれ、まずはエスケープに乗ってみることにしよう。その基本的なフォルムはトリビュートと同じながら、外観の雰囲気はかなり違う。トリビュートはどちらかといえば小型スポーツセダンのイメージでまとめられているのに対し、エスケープはフォードのトラック(彼の地ではSUVはスポーツトラックがルーツだ)のイメージでまとめられている。
傷に強いマテリアルを採用した無塗装のバンパーからグリルへオーバーライダー風に伸びた2本のバー、壊れ難いよう奥にセットされたフォグランプなど、質実剛健でエクスプローラーにも似た雰囲気の外観は悪くない。インテリアも、ホワイトメーターや大型センターコンソールなどを採用して、トリビュートとは差別化が図られている。
それでも、パワートレーンなどは共通だから走りは同じだろうと思っていたのだが、これがまったく違っていた。シャシのセッティングは、エスケープとトリビュートでは別のチームによって行なわれ、エスケープはトリビュートより「しなやかでスポーティな乗り心地」を目指したという。ステアリングギア比はややスローに、サスペンションもソフトな設定にされたという。
その結果、トリビュートほどのキビキビ感はないものの、より上質な乗り心地が得られた。コーナリング時のロールはトリビュートより少し大きくなっているが、恐怖感を覚えるようなものではない。何よりも、トルクフルな3LのV6エンジンの特性を活かして悠々と走るハイウエイクルーズには、このセッティングの方が最適だろうと思えた。
トリビュートでは試せなかったオフロード性能も、専用コースで試すことができた。平坦なラフロードならDレンジのままでも問題はないが、傾斜が15度くらいの登坂になるとAWDロックアップのスイッチを入れた方がいい。ATはLにホールドしなくても、けっこう走破してしまう。アプローチ&デパーチャーアングルが小さいのも、ラフロードでは威力を発揮してくれる。
1.8mを超える広い車幅のおかげで、リアシートやカーゴスペースには余裕があり、SUVとしての使い勝手はかなり高い。日本で作られているが、フィロソフィはフォードの、つまりアメリカン テイストそのもの。日本メーカーのSUVと比べても十分に対抗できる価格も魅力的だ。
週末は街から「エスケープ(脱出)」したいアウトドア志向のユーザーには、魅力的な選択肢がまた1台加わったようだ。
■フォード エスケープ V6 XLT 主要諸元
●全長×全幅×全高:4400×1825×1720mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1520kg
●エンジン形式:V6・4バルブDOHC・横置き4WD
●排気量:2967cc
●最高出力:149kw(203ps)/6000rpm
●最大トルク:265Nm(27.0kgm)/4700rpm
●トランスミッション:4速AT
●タイヤ:235/70R16
●車両価格(当時):247万円
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