まもなく年越しですね。みなさん、クルマの大掃除しなきゃですね。担当の中年オヤジOは、仕事納めを前に、自分の愛車を大掃除していたのですが(前編参照)、普段あまり顔を合わせない上司から「社有車もキレイにせい!」と指令を受けたのでありました。
ということで、今回は10年分の汚れや臭いがこびりついた我が愛車の本革シートのクリーニングを施し、社有車の手垢でベタベタなディスプレイのコーティングと、さらにさらに内外装、まるまる1台分を大掃除(あまり手間かけずに)をしました!
クルマの「年末大掃除祭 後編」外も中も短時間でまるごと1台キレイさっぱり!【やればできる中年オヤジのカーメンテ】
文・写真/ベストカーWeb編集部・中年オヤジO
■しかしまあ、キレイになるもんだこと
リンレイの「車内の靴キズ復元コート」でキレイになった運転席裏側の樹脂部分
前回のクルマの「年末大掃除祭 前編」では、クレポリメイトで社内の樹脂部分をキレイにし、車内の靴キズ復元コートを施工し、傷が付いた部分を復元させました。
しかし、ドアを開けてこちらをまじまじと見ている嫁から「家の大掃除あるんだから体力消耗させないでよ。またギックリ腰になって掃除できないなんて許さないからね」と、ハイハイとつれない返事をするしかありませんでした、トホホ。
プロスタッフの「グラシアス ゴールドレザープロテクター(2580円)」
気を取り直して、今回やる愛車大掃除の残りは、かねてから懸案だった「本革シート」の汚れ落としです。
愛車のシートはブラウンの本革シートなのですが、10年落ちなので、座面、背もたれの外側、ドア内張り、左肘を置くコンソールボックスなど、写真ではわかりにくいかもしれませんが、黒ずんでおり、どげんかせんといかん、状態でした。
ナビ画面もタッチパネル式ではありませんが、指紋や手垢がついており、拭くだけではなかなか落ちず、なにかいいものはないかなーと思っていたら、ディスプレイのコーティング剤を見つけたので施工することにしました。
またまた近所のカー用品店に行って物色していると、2つの本革シート用クリーナー&艶出し剤が売っていたので即購入。そのほか、まるまる一台分簡単にキレイにできるものを買い込みました。
運転席右側は一番衣服と擦れるので黒ずんでいる
さて、懸案の本革シートの汚れ落としです。1つ目の商品は、パッケージがゴールドで光輝いていたプロスタッフの「グラシアス ゴールドレザープロテクター(2580円)」。色褪せ、白ボケた革に最高級カルバロウ+モイストローションの艶出し成分を配合し、”見違える極艶仕様”だそうです。
どうですか、見事に落ちた
さっそく、運転席背もたれ右側と、座面右側の黒ずみ汚れに、白い液を垂らして、マイクロファイバークロスで拭き上げていきました。軽く拭き上げていくだけで「マジか、なにこれ、落ちる! 落ちる!」。
おっと、施工する前(購入する前)に、商品の説明書きをここに書いておきましょう。合成皮革にも使用できますが、起毛皮革やヌメ革、水の染み込む皮革、特殊加工された皮革、ひび割れ、剥がれなどの劣化した皮革、水拭きで色落ちする革など使用せきない箇所、材質があり、一部の輸入車も使用できない場合があるとのことで、注意が必要。繰り返しますが、使用する際には、説明書をよく読んで、自己責任で施工しましょう。
念のため、今回も必ず目立たない箇所で試してから使用し、問題がないことを確認して使用した。
疑心暗鬼な中年オヤジOは、もう1つ、CARALL(晴香堂)の「レザーケアクリーナー(2198円)」も購入。こちらは説明書の通り、専用のパフで液を適量染み込ませて塗り伸ばすようにしてやさしくこすり、その後、水で濡らし固く絞ったタオルで拭き上げていった。こちらもしっかり注意書きをよく読んで使いたい。
使えないところは、プロスタッフの製品とほぼ共通で、さらに前述した内容に加えて、アニリン、セミアニリン染め、艶消しタイプ、染め直した皮革などは厳禁とのこと。
最後に「輸入車はカーディーラーにご確認のうえ、ご使用ください」という注意書きがあるので、こちらも自己責任で、目立たない場所で試してから使用した。
個人的にはコノリーレザーやイタリア車の本革、1000万円を超える、アニリン加工、セミアニリン加工が施された色落ちしそうな、革のいい匂いがする高級車のシートはやめたほうが無難、と思う。
ということで注意書きを長々と書いたが、これはマジでやった価値があるものだった。
特に夏場は半袖になるので肘を置くセンターコンソールボックスの上は汚れがひどい
プロスタッフの製品を運転席の背もたれと座面の右側、CARALLの製品をセンターコンソールやドア内張りに施工したのだが、いずれもあまり力を入れずに拭き上げていったのだが、見事、黒ずんでいた部分が元のブラウンに戻った。
ただ、変色するほど革本来の色が落ちている場合には厳しいと思うので、そうなってしまった場合は、プロに頼んだほうがいいだろう。
右側の角の部分の汚れが特に落ちている。もっと根気よくやればキレイになるだろう
前回使ったクレポリメイトは滑るところ、ステアリングやシフトノブは施工厳禁だったが、この2商品ともに施工OK!
ステアリングにはCARALLの製品をパフで拭き上げて、その後、水で濡らしたクロスで拭き上げていき、しっかりと乾燥させてから運転したが、おっと滑った、なんてこともなく、べたつかずテカらず、くさい臭いもせず、万事満足満足!
CARALL(晴香堂)の「レザーケアクリーナー(2198円)」。ステアリングやシフトノブにも施工OK。合成皮革も可
艶もバッチリで、プロスタッフの製品は、カルナバロウ、CARALLはホホバオイルを配合。しかし、こんなに汚れが落ちるなら、早くやっておけばよかった。これがいつまで持つのか、汚れがつきにくくなるのか、時間が経たないとわからないが、とりあえずキレイになったのでよしとしよう。
いやあ、新車とはいえないまでも見違えるほどキレイになりました。心も(無理)体も(もっと無理)キレイさっぱり!
■布シートクリーナーもあるでよ!
コーヒーをこぼしたのか、何の汚れかわからないが実に汚いシート。この汚れは落ちるのか?
「うちのクルマは本革シートだから参考にならない!」というアナタのために、リンレイの「布シート&マットクリーナー(1043円)」もゲット!
汚れてシミの付いたクルマってそうそうない。周りを探してもいませんでした。ということで、何気なく、編集部の椅子をチェックしにいくと、あった、ありました、コーヒーをこぼした、らしき黒ずんだ布シートが! これ相当前にこぼしたと見られ、なかなか頑固そうだ。
シミのついた部分に15cm~20cm離してスプレーし、専用の布ブラシで軽くブラッシング。表面が乾かないうちに、クロスで拭き上げていくと、これまた、落ちる、落ちる!
簡単には落ちないかなと思っていたのだが、見事に落ちました。ただし、クルマのシートの材質とは違うかもしれないので、あくまでも参考程度に。
もっとブラッシングして根気よくやればもっと落ちるだろう
■社用車のカローラツーリングを大掃除!
リンレイのガラス系撥水タイプのコーティング剤、「ウルトラハードWコーティング」
「自分のクルマだけじゃなく社有車があるんだからこっちこそキレイにね」と、やんわりと指令を受けて、カローラツーリングとレヴォーグが停まっている駐車場に見に行くと、カローラツーリングはまあまあ汚い、レヴォーグはキレイですることなさそうだけど、メッキ加飾部分がくすんでいた。
そこでこのMissionは、なるべく簡単にボディを洗車し、簡単スプレータイプの撥水性コーティング剤を施工し、1本で窓ガラス、ホイールもできちゃうタイプをカローラツーリングに施工。レヴォーグにはメッキクリーナーを施工することにした。
CCIの「スマートミスト 車なんでも撥水コート」。エアゾールタイプ
なんでも比較したくなる性分が出てきて、さんざん悩んだ挙句、カローラツーリング用に、CCIの「スマートミスト 車なんでも撥水コート(998円)」と、リンレイの「ウルトラハードWコーティング(1680円)」の2つの製品を試してみることにした。
いずれも洗車後の濡れたボディ(乾いたボディでも可)にスプレーし、拭き上げていくガラス系コーティング剤で、「ウルトラハードWコーティング」は弱酸性、「車なんでも撥水コート」は中性。
シャンプー洗車後、ボンネット中央にマスキングテープを貼って、向かって右側に「ウルトラハードWコーティング」、左側に「CCIの車なんでも撥水コート」を施工した。
「ウルトラハードWコーティング」は濡れたボディに50cm四方に1回スプレーし、マイクロファイバークロスで塗り広げながら、乾く前に拭き上げた。
一方、「車なんでも撥水コート」は1m四方に1秒を目安にスプレーし、塗り広げながら拭き上げていった。
右がリンレイのウルトラハードWコーティング、右がCCIのCCIの車なんでも撥水コート
はたして、見ていてどれくらい気持ちよくさせてくれるのか、施工約3時間後に水をかけてみた。どちらも水滴がプクプクしており、撥水タイプのコーティング剤らしい水はじき効果で、見ていて超気持ちいい。若干、ウルトラハードWコーティングのほうが水はじき効果は上のような気がした。
フロントウインドウにも施工
引き続き、フロントウインドウ右側、右側2本のアルミホイールにウルトラハードWコーティング、フロントウインドウ左側と左側2本のアルミホイールに「車なんでも撥水コート」を施工。
最後にタイヤの側面に保護艶出し剤「スーパークレポリメイト」をマイクロファイバークロスにスプレーして拭き上げていった。
タイヤの保護艶出し剤として「スーパークレポリメイト」を施工
アルミホイールにCCIの「スマートミスト 車なんでも撥水コート」を施工
■室内はプロスタッフの「CCグロスゴールド インテリアコーティング」
プロスタッフの「CCグロスゴールド インテリアコーティング」
カローラツーリングの室内をチェックすると、やはりというべきか、樹脂部分には靴キズが多数あったので、リンレイの「車内の靴キズ 復元コート(1098円)」を試しつつ、プロスタッフの「CCグロスゴールド インテリアコーティング(988円)」でダッシュボードやドア内張り、室内の樹脂製部分にスプレーして拭き上げていった。
「CCグロスゴールド インテリアコーティング」は無香性のノンシリコンタイプで、べたつかず、テカテカにならないのがいい。ダッシュボードからドア内張り、靴傷が多いアクセルペダル右側にスプレーし、拭き上げていった。
リンレイの「車内の靴キズ 復元コート」
リアゲートの内側の樹脂製パネルには、傷があったので、ここにも「車内の靴キズ復元コートを施工。概ね傷を取ることができたが、サンドペーパーを使わなきゃいけないような深い傷は取れなかったのは仕方ないか。
リアゲート内側に傷があったので靴キズ復元コートを施工
■ディスプレイの手垢や指紋を取ってコーティング
ソフト99のナビ画面、パネル用コーティング剤「ルームピア パネルクリア」
ディスプレイの汚れを落とし、塗るタイプのコーティング剤、ソフト99のナビ画面、パネル用コーティング剤「ルームピア パネルクリア(1648円)」を施工した。
愛車の3シリーズのナビにも施工していたが、社有車のカローラツーリングのタッチパネル式ディスプレイにも施工することにした。
手垢や指紋などディスプレイに付いた汚れを専用クロスで落とす
ディスプレイはタッチパネル式が主流になった今、画面に手垢や指紋などが見る角度を変えると、ベタベタとついているのがわかる。
社有車ともなると、誰が何回乗ったかわからないので、衛生面からみてもなおさらキレイにすべき部分である。まずは、塗布する箇所の汚れや埃、油分を付属のクリーニングクロスで落とす。
キレイになったら付属の施工用スポンジの白い面に液剤を適量、均一に塗る混んでいく。
見る角度を変えながらムラになっていないか、チェックしながら施工した。説明書の通り、約30分乾燥させた後、ムラがある場合はティッシュで仕上げる。成分はフッ素系で、効果持続期間は30日。スマホにも使えそうだ。
液剤をスポンジの白い部分に含ませ、画面に塗っていく
■レヴォーグのくすんだメッキ部分を一発解消!
社有車のレヴォーグのメッキ加飾が少しくすんでいたが見事に復活
筆者の3シリーズのドアモールは、アルミ製のため、ホルツの白サビ&除去&コート剤、「ドアモールシャイン」を使ってキレイになったが、ほとんどの国産車のドアモールはメッキ加飾となる。
社有車のレヴォーグはフロントグリル、左右のドアモールがメッキ加飾。よく見ると、白サビのような痕が若干あり、フロントグリルのメッキ加飾の部分に、プロスタッフの「魁磨き塾メッキクリーナー」を施工。
グリルのメッキ加飾を液に垂らして拭くとこんなに汚れていた
グリル回りのメッキが蘇った
付属のネルクロスに適量をつけて拭き上げていき、液が乾く前に拭き取りクロスで拭き上げていった。クリーナーとコンパウンドのW効果で汚れやくすみを落とし、仕上げに「ツヤ出し保護成分」が表面をコーティング。
実際、メッキ加飾を拭き上げていくと、クロスは汚れで黒くなっており、見事にグリル回り、ボディ左右のメッキモールがピカピカになった。
ぜひ、国産車ユーザーの方で、愛車のメッキグリルやメッキモールが、くすんでいたらぜひTRYすべし!
ドアモールのメッキ加飾の汚れもこの通り
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