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キャンピングカー保有台数が増加傾向という背景に深まる「家族の絆」

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キャンピングカー保有台数が増加傾向という背景に深まる「家族の絆」

理想とする家族のあり方に貢献

「日本RV協会」は、キャンピングカーを所有または興味を持っている人を対象に「家族とキャンピングカーの関わりについて」に関する調査を実施した。その結果から見えてくるキャンピングカー事情をお届けしたい。

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興味あるのは夫で乗りたいのはバンコン

 アンケート回答者のうち84.1%の人がキャンピングカーを所有しており、前回調査より若干の増加。家族構成で圧倒的に多かったのが2人(45.2%)となり、次に3人(22.6%)、4人(17.7%)と続く。その内訳については定かではないものの、「購入目的は夫婦2人で旅行を楽しむため」が 54.5%(キャンピングカー白書2018調べ)という数値が示すとおり、2人というのはほぼ夫婦と考えて間違いないだろう。また、3人、4人と答えた人は、プラス子供か親の世代で、ここでも少子化が進んでいると考えられる。

 次に「家族の中で誰が1番キャンピングカーに興味を持つのは?」によると、”夫”という回答が73.4%と圧倒的。クルマに関する興味は男性の方が多いが、特に車中泊を伴うキャンピングカーでの旅に興味を持つのは、妻(女性)より男性の方が多いと考えられる。女性は、実際の装備を使用して快適さや旅の楽しさを味わってみないと興味を持ちづらいかもしれないと推測。アクティビティへの興味も男性より少ないと予想している。

 続いて「最も乗りたいキャンピングカーのタイプ」では、バンコンがトップで42.7%、バスコン30.8%、 フルコン10.6%という結果に。この質問で興味深いのは、キャブコンが3.1%で5番目ということ。じつはキャブコンは、保有するキャンピングカーの中で最も多いタイプ(キャンピングカー白書2018調べ)。家族構成の結果から伺えるように、夫婦2人で旅行を楽しむユーザーは日常生活も使用できるバンコン、2世代、3世代の家族ではバスコン、フルコンといった大型キャンピングカーを選択した可能性があると分析。高額なバスコンやフルコンは、憧れということも加味されたのだろう。

子供が社会人になっても旅を楽しみたい

 次は「いつまで子供と一緒に出かけたいか(出かけたか)」という質問。トップは、”社会人になっても”という回答が 49.5%と約半数を占めた。以下、中学生、高校生・専門学校生と続くが、はっきり言えるのは、”いつまでも子供と家族でくるま旅を楽しみたい”という思いに溢れている人が多いということだ。実際に家族で出かける回数は、約7割が月に1回以上とキャンピングカーの利用頻度としては高い。ここでも家族(子供や妻)とのつながりを大切にしているのが伺われる。

 なお「家族のなかで一緒に出かける相手」は、妻(もしくは夫)が85.0%とダントツ。キャンピングカーに興味あると答えた夫婦の割合は89.4%なので、現実的に夫婦でのくるま旅というのが最も多いことが分かる。

夫婦や子供と一緒にいる時間や会話が増えた

 夫婦で出かけることが多いことは分かったが、「一緒に過ごす時間が増えたと思うか」という質問では、約8割の方が増えたと回答。キャンピングカーで出かけることでより相手が近くに感じられるようになったのではないだろうか。

 さらに、子供についても一緒にいる時間が増えたと答えた人は58.8%。子供との会話については85.4%という結果になった。子供がキャンピングカーに興味を持っているのは4.1%と低い数値だったが、実際には約6割が一緒にいる時間や会話が増えたと感じているのだ。

キャンピングカーで生まれた共通の趣味

 最後に趣味について。共通の趣味が増えたかについては、61.4%の方がはいと回答。内容については「くるま旅」がトップで、「アウトドアレジャーを楽しむ」「全国の食べ物やお酒を楽しむ」と続いた。趣味については男女で異なるものの、共通の趣味が増えた要因はキャンピングカーに乗っているからこそと言えるだろう。

 最後に、あらためて家族の絆が深まったか、そしてキャンピングカーライフに満足しているのかを調査したが、ともに9割以上が「はい」と回答。キャンピングカー保有台数の増加は、単なるブームや話題というのではなく、実際に使ってみることで良さを実感し、しっかりとした根拠に基づいて増えていると言えるのではないだろうか。

 大規模な地震や洪水など自然災害が相次いで発生している近年の日本。シニア層の増加や団塊ジュニア世代の減少など、家族のあり方は年々変化している。家族の絆に大きく貢献するツールとして、キャンピングカーに注目してみてはどうだろう。

(ちんサブ)

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