この記事をまとめると
■アストンマーティンにDBSがラインアップされたのは1967年まで遡る
007のボンドカーをメーカー自らリメイク!? 世界一有名なクルマといわれる「アストンマーティンDB5」ってそもそも何?
■2007年に第2世代DBSが誕生し、2018年には現行型となる第3世代DBSが誕生した
■3代目DBSの生産終了を目前に記念モデルとしてDBS 770 アルティメットが発売される
フラッグシップモデルとして2007年に復活したDBS
アストンマーティンから、DBSの名を掲げるモデルが最初に誕生したのは1967年のことだ。この初代DBSは、それまでのDB6の後継車としての役割を担うもので、ボディは一気に現代的なスタイルへと進化。また、シャシーも新開発によるサスペンションを持つなど、きわめて革新的な成り立ちを持つモデルだった。
パワーユニットは、当初は4リッターの直列6気筒を搭載していたが、後にそもそもの計画であった5.3リッターのV型8気筒を追加。ちなみにトータルで790台が生産されたとされる初代DBSのうち、1973年に生産された最後の70台は、高性能版のヴァンテージだ。
DBSはそれからしばらくの間、アストンマーティンのモデルラインアップからその名前を消してしまうが、2007年になると、V12ヴァンキッシュの後継車として再びDBS V12が登場する。こちらはアルミニウム製のパネルを独自の接着工法で成型したモノコックや、軽量なカーボン素材の多用、さらには517馬力にまで強化された6リッターのV型12気筒エンジンなどが大きな話題だった。
オープン仕様のヴォランテも、ラグジュアリーなGT(グランドツーリング)としてカスタマーの心を捉え、2012年に再びヴァンキッシュの名を掲げたニューモデルへとモデルチェンジされる。こちらは2018年まで生産が継続された。
そして2018年に誕生したのが、この2代目ヴァンキッシュの後継車であり、またDBSの名を掲げるモデルとしては3世代目となる現代のDBS。正確にはデビュー時から2022年まではDBSスーパーレッジェーラと呼ばれ、2022年以降はシンプルにDBSがその正式な車名となった。
ちなみに最初に与えられたサブネームのスーパーレッジェーラは、イタリアのカロッツェリア・ツーリング社が考案したボディの軽量製法の意で、もちろんアストンマーティンも、過去にDB4、DB5、DB6といったモデルで、このスーパーレッジェーラ製法を採用した経緯がある。
ただし、この3代目DBSではそれは採用されていない。代わりにDB11をベースとしたボディは、軽量素材を効率的に採用しており、車重はDB11比では72kgも軽く仕上げることが可能になった。もちろんエアロダイナミクスもさらに改善され、さまざまなDBS独自のデバイスを採用することで当時のアストンマーティン車としては最大となるダウフォースを獲得することに成功した。
第3世代終了を記念した限定モデルは究極のDBS
その3代目DBSのライフスパンがまもなく終わりを迎えようとしている。ここで紹介する「DBS 770 Ultimate」は、その記念モデルとしてアストンマーティンが企画した限定車。クーペが300台、ヴォランテが199台の合計499台が生産される予定だが、同社によればすでにそのすべてにはカスタマーが決定しているという。
DBS 770 Ultimateの詳細は、これから徐々に明らかになるはずだが、現在の段階で判明しているのは、そのパワーユニットが、車名にも示されているとおり、770馬力の最高出力を発揮する5.2リッターのV型12気筒ツインターボとなること。これはスタンダードなDBSのそれをベースにターボのブースト圧を7%引き上げるなど、独自のチューニングによって得られたパフォーマンス。
300馬力にも満たない最高出力で始まったDBSは、半世紀以上の時を経てその倍以上のパワーを誇るモデルへと進化を遂げたのだ。
組み合わされるミッションは8速AT。注目の最高速は340km/hを記録するという。これだけの高性能を誇るモデルだけに、エアロダイナミクスも大幅に改善された。専用のフロントスプリッターやリヤディフューザー、アンダーボディなどはその代表的な例。前後のサスペンションやステアリングのセッティングも、DBS 770Ultimateに専用のものとなる。
わずかに499人のカスタマーのみにそのキーが委ねられるDBS 700 Ultimate。それは、アストンマーティンが生み出した、ひとつの究極的なDBSとして長くその歴史の中で語り継がれることは確かなところだろう。
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