現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 彼女の三菱「ミニカF4」は祖父から二十歳の誕生祝に名義変更…車庫で眠っていた50年以上前のレア車を路上復帰しました

ここから本文です

彼女の三菱「ミニカF4」は祖父から二十歳の誕生祝に名義変更…車庫で眠っていた50年以上前のレア車を路上復帰しました

掲載
彼女の三菱「ミニカF4」は祖父から二十歳の誕生祝に名義変更…車庫で眠っていた50年以上前のレア車を路上復帰しました

ミニカF4を家族とシェアしながら大切に維持している

360cc時代の軽自動車のなかでも、見かけることが少ないレアな存在となっているのが三菱の軽自動車。そんな三菱「ミニカ」の1972年式で、しかも珍しいスーパーデラックスというグレードでイベントに参加していたのは、女性オーナーの“らん”さん。若きオーナーが、当時物の1桁ナンバーを取り付けたこのクルマに乗ることになった経緯について伺ってみました。

20歳で購入した旧車は、いすゞ「ジェミニクーペ」…逆スラントの角目2灯が超珍しいレア車にZ世代の若者が乗る理由とは

もともとはクルマ好きの若者が始めたイベントで見つけたレア車

今から3年前の2021年11月に開催されたイベント「古き良き5ナンバー・ミーティング」をルーツとする「20世紀ミーティング」。もともとは新潟在住の高校生(当時)、片桐宏基さんが主催するクルマ好きのオフ会だったものが、2回目からは今の名称に改訂された。5ナンバーに限らず20世紀生まれのクルマならなんでもOKという敷居の低いイベントとなり、現在では周囲の大人たちも巻き込んで春と秋の年に2回開催される、新潟・燕三条エリアの恒例イベントとして定着しつつある。今回は2024年4月14日に開催された直近の20世紀ミーティング、「2024年春季」の会場から、気になるオーナーを順次ご紹介しよう。

現在は地元の企業が運営する展示施設「KYOWAクラシックカー&ライフステーション」が実行委員会事務局となって運営されている「20世紀ミーティング」だが、もともと地元の若者たちが手作りで始めたイベントだけに、エントラントにはベテラン勢のみならず若いオーナーが比較的多くみられるのも特徴のひとつ。今回も多くの若い世代がエントリーリストに名を連ねていたが、こちらの三菱「ミニカ」で参加のオーナーも、そんな若い世代を代表する参加者のひとりであった。

ずっと車庫に眠っていた車両を路上復帰

ヒストリックカー・イベントでメジャーな360cc時代の軽自動車といえば、スバル「360」やホンダの「N」シリーズ、スズキ「フロンテクーペ」あたりが多数派で、この時代の三菱の軽自動車となると、なかなかお目にかかれる機会は少ない。実際、今回のイベントでもこれが唯一の三菱製360cc車。しかもこの世代のミニカでも、スキッパーGTなどのスポーティ・モデルではなく、スーパーデラックスというグレードであることも、今ではかえって珍しい。そこでオーナーにお話を伺おうと周囲を見回すが、それらしい方は見当たらない。いや、もしかしてクルマの近くに佇むあの女性の方? 失礼ですがオーナーさんでいらっしゃいますか?

「あ、そうです。今日は1時間ほどかけて自走で参加しました」

と答えてくれたのが、この三菱ミニカのオーナーの“らん”さん。クルマの年式は1972年というから、「ミニカF4」と呼ばれる3代目である。当時の三菱製乗用車は堅実で手堅い設計で信頼性が高い反面、華やかさには欠けるというも印象があったが、このミニカF4もその例に漏れずシンプルなデザインのコンベンショナルなFRレイアウト。そんなミニカF4の、そもそもオーナーになった経緯は?

「このミニカ、もともとおじいちゃんのクルマだったんです。私が子どもの頃にはすでにほとんど乗られることもなく、ずっと車庫で眠っていました。でも、10年くらい前に再び車検を取って路上復帰。私も18歳になってすぐに免許を取得したので、それからは、このミニカF4をおじいちゃんとシェアするようになりました」

祖父からの20歳の誕生日プレゼント

小さいボディで小回りがきいて、軽トラよりもちゃんと「乗用車」らしいところがすっかり気に入ったという“らん”さん。するとおじいちゃんは彼女の20歳の誕生日に、このミニカF4を“らん”さん名義にするという「プレゼント」を贈ってくれたという。

「名義は私になりましたが、今でも必要な時はおじいちゃんとシェアしてます」

という“らん”さんは、それ以降もずっとこのミニカF4に乗り続けている。最近では日々のちょい乗りなどのほか、こういったイベントなどにも参加するという。

「ただ、うちのあたりは雪深いので、冬の間はリフトアップして冬眠させています」

と、とても大切にされている「おじいちゃんからプレゼントされたミニカ」。これからも一家みんなで、末長く乗り続けてくださいね。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを一冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ボックスシートからフルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
ボックスシートからフルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
シエンタとフリードどっちがいいクルマ? 実力とデザインをガチ比較
シエンタとフリードどっちがいいクルマ? 実力とデザインをガチ比較
ベストカーWeb
あなたはいくつ知ってた?? 今更聞けないターボ[豆知識]!!
あなたはいくつ知ってた?? 今更聞けないターボ[豆知識]!!
ベストカーWeb
バニャイアがポール&スプリント優勝でチャンピオンの望みをつなぐ。マルティンは3位/第20戦ソリダリティGP
バニャイアがポール&スプリント優勝でチャンピオンの望みをつなぐ。マルティンは3位/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
低燃費性能 低価格化…… 永遠のライバルのダイハツ VS スズキ 軽ガチバトル徹底研究【10年前の再録記事プレイバック】
低燃費性能 低価格化…… 永遠のライバルのダイハツ VS スズキ 軽ガチバトル徹底研究【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
新型ハリアーは1.5LターボのHEVとPHEV! あっと言わせる超カッコいいクーペSUVが2026年に登場か!?
新型ハリアーは1.5LターボのHEVとPHEV! あっと言わせる超カッコいいクーペSUVが2026年に登場か!?
ベストカーWeb
予選レースはマルチェッロがポール・トゥ・ウイン。3度目制覇に向け邁進/マカオGTワールドカップ
予選レースはマルチェッロがポール・トゥ・ウイン。3度目制覇に向け邁進/マカオGTワールドカップ
AUTOSPORT web
ロードスターが急増!! 関西の強豪・同志社大学! 新車両で関西制覇を目指す
ロードスターが急増!! 関西の強豪・同志社大学! 新車両で関西制覇を目指す
ベストカーWeb
「ぜひとも今後のスーパー耐久にもご注目を」豊田章男STMO理事長が2024年のシリーズと今後を語る
「ぜひとも今後のスーパー耐久にもご注目を」豊田章男STMO理事長が2024年のシリーズと今後を語る
AUTOSPORT web
北米でも成績不振!! ちょっと先進感が強すぎ!? でも[セレナ]みたいな抜群のクルマも作れるの!!
北米でも成績不振!! ちょっと先進感が強すぎ!? でも[セレナ]みたいな抜群のクルマも作れるの!!
ベストカーWeb
太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」
太田格之進の代役でクラフト・バンブーから参戦するオリベイラが予選最速。王者獲得に向け「明日が楽しみ」
AUTOSPORT web
逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】
逆転王者を狙うクラフト・バンブーが総合ポール。新加入オリベイラが圧巻のトップタイム【S耐第7戦予選レポート】
AUTOSPORT web
マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 改良されたエンジンとシャシー 冷静からやや情熱的に
マクラーレン・アルトゥーラ 詳細データテスト 改良されたエンジンとシャシー 冷静からやや情熱的に
AUTOCAR JAPAN
【正式結果】2024スーパー耐久第7戦富士 公式予選
【正式結果】2024スーパー耐久第7戦富士 公式予選
AUTOSPORT web
ルノー「4(キャトル)」が復活! EVになった新型「4 Eテック エレクトリック」は「誰もが手の届く電気自動車」を目指しました
ルノー「4(キャトル)」が復活! EVになった新型「4 Eテック エレクトリック」は「誰もが手の届く電気自動車」を目指しました
Auto Messe Web
抜きつ抜かれつのデッドヒート!? ミライース、マイナーチェンジでアルトエコから燃費軽ナンバー1の座を奪還!【10年前の再録記事プレイバック】
抜きつ抜かれつのデッドヒート!? ミライース、マイナーチェンジでアルトエコから燃費軽ナンバー1の座を奪還!【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
スーパー耐久第7戦富士で今季最後のS耐横丁がアツい。激レア掘り出し物や肉グルメが大充実
スーパー耐久第7戦富士で今季最後のS耐横丁がアツい。激レア掘り出し物や肉グルメが大充実
AUTOSPORT web
ホルヘ・マルティン、MotoGPの新王者に輝く! バニャイヤ11勝達成も3連覇ならず|MotoGP最終戦ソリダリティGP
ホルヘ・マルティン、MotoGPの新王者に輝く! バニャイヤ11勝達成も3連覇ならず|MotoGP最終戦ソリダリティGP
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

58.382.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.8195.0万円

中古車を検索
ミニカの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

58.382.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6.8195.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村