2021年モデルはエンジン出力向上、各種制御見直しで実力アップ
マツダCX-5が年次改良を受けて2021年モデルに進化した。試乗車は特別仕様のXDブラックトーンエディション。プロアクティブをベースにアルミホイールとドアミラーをダークカラーで統一。合成レザーとグランリュクスの専用シートを装着したスポーティモデルである。
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2021年モデルは、走りの性能向上のためにエンジン制御系をリファイン、ドライバーの操作とクルマの一体感をさらに前進させた。マツダ流儀を踏まえた恒例の改良だが、操作に対して自然な応答性と期待どおりの走行性能を目指した点は、おおいに評価できる。
エンジンはユーザーの62%が選ぶスカイアクティブD。この2.2リッターディーゼルは、エンジン制御系の見直しで 3000~4000rpmの回転域でパワーの伸びを実現。出力を190psから200psにアップした。最大トルクは450Nmと変化はないが、やはり3000~4000rpmでのトルクの落ち込みを抑制している。
試乗は、新旧の同一モデルを比較した。進化ポイントの詳細を聞かずに新型を試乗する。事前に変更内容を知ると、どうしてもその方向に答え合わせにいくからだ。
新型は操作に対する反応がよりリニア。意のままに走る
スカイアクティブDは排出物質そのものをクリーンに抑えた新世代ディーゼル。回転フィールも燃焼音を含めた機械音とその排気サウンドも、ガソリンと錯覚するほどスムーズで静粛である。だが、あえていえば、欧州車のディーゼルのような低回転域での底力、パンチ力に乏しい。どこか細いのだ。
今回の改良は、アクセル操作に対してエンジン回転や加速フィールをいっそうリニアにすることを狙った。実際に運転すると、改善を図った3000~4000rpmという回転域よりも低い回転域で違いが明快に感じられた。今回アクセルペダルの踏力を若干硬く、強い反力に変えた効果だろう。アクセル操作に対するエンジンの反応がより把握しやすくなっている。
そのうえで、エンジン特性をリファインしATの応答性を高めたのである。新型はドライバーに、「発進加速や低速域での操作に対する応答性がよりリニアになり、力強くなった」と感じさせる。アクセル操作による加減速が間髪入れずに行われ、まさに意のままに走るからだ。制御の繊細さ、巧みさでマツダは群を抜く。
コツコツとあらゆる部分を煮詰めていくマツダの年次改良。まさに実のある進化である。いちだんとスタイリッシュに変身したブラックトーンエディションに乗って、CX-5は完成の域に達したと実感した。ドライビングそのものが楽しめるSUVの代表だ。
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