世の中、可搬式移動オービスの話題でもちきりだけど、忘れちゃいけません、固定オービスだって、日に日に進化しているんです! その名は新型オービスIII。見た目は旧タイプに似ているが、中身は全くの別物。最強マシン&テクノロジーが人知れずジワジワと拡大中だ!
決して、旧L型の使いまわしではありません!
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L型オービスといえば、いわば国内における自動速度取締機の元祖とも言える存在。路面に埋め込まれたループコイルによって速度を計測するため、レーダー探知機の効かないオービスとして当初は猛威をふるっていたが、銀塩式カメラを使い、しかも入っているフィルムは36枚撮り、さらに、複数車線非対応(1車線限定)と、基本システムは完全に時代遅れ。すでに20年以上前から撤去の一途をたどり、また、各地でダミーオービス化しているというのが現状だった。
ところが、10年前くらいから、旧型のレーダー式やHシステムの撤去後に、ピカピカのL型が新規に設置され始めた。すでに、製造メーカーである東京航空計器(株)は、フィルム式のオービスIIIの製造を中止し、LHやLSといった新世代のデジタル式オービスを開発。着実に世代交代を進めていただけに、この不思議な物体は、もしかしたら撤去されたL型(フィルム式)がどこかにプールされ、メンテナンス後に再利用されたもの、と思っても不思議はない。が、調査の結果、なんと、オービスIIIの顔をした新世代のオービスであることが判明したのだ。
この新型オービスIII、見た目は旧タイプに似ているが、中身は全くの別物。まず、カメラはLHやLS型と同様にCCDカメラを使用し、撮影データは内蔵された磁気ディスクに蓄積されると同時に、無線で中央装置に電送される。つまり、従来のような「フィルム切れ」はあり得ないということ。まさにLHやHシステム(電送システムは有線による)と同等のポテンシャルを発揮する自動速度取締機として生まれ変わったというわけだ。
さらに、、大阪府の第2阪和国道にはレーザー式の新L型オービス(Li)まで登場。改良されたオービスIIIの筐体にCCDカメラとレーザースキャンユニットが詰め込まれ、国内初のループコイル不要のオービスIII(社内呼称はオービスV)として今、注目を集めているのはご存じの通りだ。現時点では、ここ1箇所のみに設置されているだけだが、いずれは増殖する可能性大だ。
というわけで、人知れず進化を遂げていたオービスIII、確かに、固定式である以上、事前の警告板が必要という縛りからは逃れられないだけに、可搬式移動オービスの方が危険性は高いと言えるが、L型特有の目立たなさは健在。警告板を見逃しがちな夜間は、十分、注意しよう!
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