■ホンダを代表する「スペシャリティカー」
2023年10月25日から11月5日まで開催された「ジャパンモビリティショー2023」では、ホンダが新型クーペのコンセプトカー「プレリュード コンセプト」を発表し大きな話題となりました。
このプレリュードとは、2001年まで販売されていたホンダの伝統的な2ドアクーペの車名となりますが、一体どのようなクルマだったのでしょうか。詳しく振り返ってみます。
【画像】「えっ…!」超カッコいい! これが新型「プレリュード」です(33枚)
プレリュードは歴代で一貫し、FFの駆動方式を基本としてきたホンダの2ドアクーペです。
初代がデビューしたのは1978年で、ABSや電動サンルーフなど、当時の最新技術が盛り込まれた画期的な一台として登場しました。
この初代モデルは発売以降何度かのマイナーチェンジを行い、1981年までに約31万台もの販売台数を実現。ホンダを代表するスペシャリティカーとして確固たる地位を築きます。
1982年には2代目が登場。
日本車では初となる4輪ABSを搭載したほか、クルーズコンピューター(後期モデルでは廃止)を装備するなど、初代同様に時代を先取った目新しい機能が豊富で、プレリュードという車種が先進的なモデルであることを強く印象づけました。
また、海外製スポーツカーのようなソリッドなデザインも好評で、とくに女性人気が高かったのも本モデルの大きな特徴。
当時、こうした女性人気の高い車は「デートカー」と称され、それによって男性からの人気も獲得していました。
この2代目モデルは1986年まで販売され、1987年には3代目にバトンタッチしています。
こちらも先々代、先代と同じくホンダを代表するスペシャリティカーとして開発され、世界初となる機械式4WS(前輪に加えて後輪も操舵する機能)を一部モデルに採用するなど、大きな進化を遂げ話題となりました。
また、デザイン面では「女性受け」が良かった先代のスタイリングを踏襲し、引き続きデートカーとして若い世代の支持を得ました。
当時はプレリュードに加えて日産「シルビア」、トヨタ「ソアラ」の3台がデートカーのトップの座を巡って熾烈な争いを繰り広げていましたが、現在ではその3台とも新車のラインナップからは消滅しており、当時を知る人にとっては非常に懐かしい情勢でしょう。
■4代目で突如「スポーツクーペ」に転身するも……
そんな3代目プレリュードも1991年9月に販売が終了し、同じタイミングで4代目へと切り替わります。
3代目まではスペシャリティカーとして開発されていた同車ですが、4代目からスポーツクーペにコンセプトを大きく変更。
全幅を1695mmから1765mmへと広げてスタビリティを高めた一方で、全長は4440mmと前モデルから20mm短くなり、スペシャリティカーらしい優雅な伸びやかさを抑えて運動性能を向上。
また、機械式4WSが電子制御式へと変更された点もメカニズム面における大きな変化です。
このように大きくコンセプトチェンジを果たした4代目ですが、当時は現在も続く「クーペ需要の低下」が顕著になりはじめた時期で、各社のスポーツクーペ全体的に売れ行きが芳しくありませんでした。
また、ホンダにはプレリュード以外にも「シビック」や「インテグラ」といった、走行性能が高く人気のFFスポーツモデルが存在したことも影響し、4代目プレリュードは先代モデルほどの人気は得られず。1996年に販売終了となります。
そして1996年11月にはプレリュードの歴史上において最終モデルとなる5代目が登場。
コンセプトを改めてスペシャリティクーペに戻し、さらにホイールベースを延長することで、2ドアクーペというボディタイプでありながら車内空間に余裕を持たせることに成功しました。とくに後部座席の居住性が先代と比較し大きく向上しています。
さらにインテリアにはラグジュアリー感を高めるデザインや素材を取り入れるなど、居室の快適性を高めた一方で、一部モデルでは引き続き4WSシステムを採用し走行性能の高いスポーツカーとしての魅力も兼ね備えました。
しかしこの5代目モデルも、4代目同様にクーペ需要の低下という大波には逆らえず、2001年には3ドアハッチバッククーペのインテグラとのモデル統合という形で販売が終了となりました。
※ ※ ※
今回、ジャパンモビリティショー2023で伝統の車名を蘇らせたプレリュード コンセプトが発表されたことで、約22年ぶりにラインナップ復活となるか大きな注目を集めています。
ホンダは市販化に向け意欲的に開発を進めているといいますが、一体どのようなデザインや性能・機能を盛り込んで往年のデートカー人気再来となるか、今後の展開に注目です。
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みんなのコメント
少しお金を貯めて後は残クレにして貰います
2年待ちます、ホンダさん早く。
私は購入すると思いますけど(笑)