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SKYACTIVを搭載したマツダ アクセラはクルマ全体を洗練させて一体感ある走りを実現した【10年ひと昔の新車】

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SKYACTIVを搭載したマツダ アクセラはクルマ全体を洗練させて一体感ある走りを実現した【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、マツダ アクセラだ。

マツダ アクセラスポーツ(2011年:マイナーチェンジ)
マツダのクルマは走りに関して常に前向きだ。環境問題がクローズアップされてからもその志が変わることはなく、独自の「SKYACTIV(スカイアクティブ)テクノロジー」を駆使してエンジンやサスペンションはもとより、ボディにいたるまで新設計。ハイブリッドやモーターに頼らない、ピュアなクルマ作りをスタートさせている。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

そのSKYACTIVテクノロジー搭載の第2弾は、マイナーチェンジされたアクセラだった。デミオに続いて投入されたアクセラの大きなポイントは、トランスミッション。デミオが従来モデルと同様のCVTを採用していたのに対し、アクセラは新設計の6速ATを採用する点だ。

ここでSKYACTIV全体の概要をさらっとおさらいしておくと、柱は3つ。ひとつめは高圧縮比と4‐1排気の組み合わせで燃費を大幅に向上にさせるとともに、トルクを全域でボリュームアップさせた新設計ガソリンエンジン。ふたつめはトルクコンバータと小型湿式多板クラッチを採用した新設計6速ATのロックアップ領域を従来の49%から82%に拡大させることで、スムーズでダイレクトな加速感と素早い変速を実現した新世代トランスミッションの搭載。

そして3つめがシャシで、ひとことでいえばヨーロッパ車のような安定感の高い走りをターゲットに、ボディの強化と取り付け位置の見直しでセッティングを大幅変更したサスペンションの採用だ。

今回のアクセラだが、排気レイアウトは4‐1でデミオと同様ながら、エンジン本体もミッションも新設計。さらにボディは大幅な強化が施され、サスペンションも渾身のチューニングが行われたことで、現行モデルをベースとしたSKYACTIVテクノロジー搭載モデルとしては究極のパッケージングということができる。

新開発の6速ATは走りに余裕をもたらしてくれた
見かけはマイチェンのレベルであるものの、中身は別物といえる新型アクセラに実際に乗ってみると、全体に質感がアップしているのが好印象。従来の粘り腰ながらブルブル震える振動がない。ボディがひとつのかたまりのようなフィーリングで、外部からの入力がピタリと収まり、スッキリした走り味となっている。

ハンドリングもサスペンションの無駄な動きが削られているためドライバーの操作に対するレスポンスが良く、キビキビとしていて軽快だ。リアの安定感が高いことからフロントの正確な動きをスポイルすることなくボディ全体がついてきてくれる。一体感のある走りとしてポイントは高い。ただ、入力の逃げ道が少ないのかあまり負荷がかからない緩いコーナーや荒れた路面ではやや影響を受けやすい。もう少ししなやかさがほしいところだ。

エンジンは全体にフィーリングが穏やか。これは低速からモリモリとしたトルクを発揮している証だ。新設計のトランスミッションはATならではのスムーズな発進をし、全開領域ではフラットなトルク感をともなって速度を増していく。コーナーで2速か3速か迷うようなところではエンジン回転が落ちてしまうこともあるが、そんな時もトルクがあるので速度は維持しやすい。

逆に強い減速後の再加速時に下のギアを選びたい時も、ギア比が接近しているので意外なほどあっさりとシフトダウンが可能。新設計の6速ATとトルクフルなエンジンの良さが走りに反映されていることは確かだ。燃費性能と走りを両立できるSKYACTIVからは、これからも目が離せないようだ。

マツダ アクセラスポーツ 20S SKYACTIV 主要諸元


●全長×全幅×全高:4460×1755×1465mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1330kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1997cc
●最高出力:113kW(154ps)/6000rpm
●最大トルク:194Nm(19.8kgm)/4100rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・55L
●JC08モード燃費:16.2km/L
●タイヤサイズ:195/65R15
●当時の車両価格(税込):215万円

[ アルバム : マツダ アクセラ SKYACTIV はオリジナルサイトでご覧ください ]

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