■二輪と四輪を行き来する「インテグラ」
ホンダのファンであれば「インテグラ」の車名を知る人は多いでしょう。
最近では、北米と中国で異なるインテグラが登場していますが、とくに正統な後継とも言えるインテグラは度々、イベントでも展示されます。
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日本でインテグラと言えば、3ドアもしくは5ドアのクーペで、1985年に初代を発表・発売し、2004年の4代目の商品改良を最後に日本での販売を終了したモデルです。
初代から4バルブのDOHCエンジンを搭載し、2代目で排気量1リッターあたり100psを超える馬力を達成し高性能をアピール。
さらに3代目・4代目に設定された「タイプR」が、レーシングカー顔負けのスポーツ性能を発揮したことで、インテグラを無二の存在に押し上げました。
ちなみにインテグラはもともと二輪の車名です。
1985年に四輪に譲り、その販売が終了した後は再び二輪に戻りました。
日本での二輪のインテグラは、2012年に登場し2016年に販売を終了。海外専売モデルとなりましたが、現在は「フォルツァ750」が後継を担っています。
インテグラの車名はこのように輪廻しています。二輪での車名が消えた後、四輪にその車名が復活しました。
2021年9月には、北米の高級ブランド「アキュラ」の車種として発表。1.5リッターのターボエンジンとともに6速MTが採用されたことで話題となりました。
2021年12月には、中国向け「シビックセダン」の姉妹車として、北米とは全く異なる「インテグラ ハッチバック」も登場しました。
2022年2月に予約を開始。1.5リッターのターボエンジンとともに6速MTが採用されたことで話題となりました。
また話は北米に戻り、2023年1月にはスポーティ仕様の「インテグラ タイプS」を、米国の「デイトナ24時間レース」で初公開。
2リッターで300馬力超えの高回転型VTECターボエンジンの搭載が公表されました。
そんな北米インテグラですが、最近では2024年3月29日?4月8日まで、「ニューヨーク国際オートショー2024」でも展示されました。
5ドアハッチバックではありますが、インテグラの伝統ともいえる流麗なクーペスタイルは健在で、ボンネットが低く長くとられているため、前輪駆動らしさを感じさせず高級感があります。
そしてリアのデザインが特徴的です。スラント型でボリューム感があり、サイドまで回り込んだ切れ長のテールランプが個性的。
どことなく4代目を彷彿とさせるデザインでもあり、懐かしさと新しさが同居しています。
ボディサイズは全長4719mm×全幅1829mm×全高1410mm、ホイールベース2736mmです。
エンジンは2種類。1.5リッターのVTECターボ(最高出力200hp/6000rpm・最大トルク260.35Nm/1800?5000rpm)と、2.0リッターのVTECターボ(最高320hp/6500rpm・最大420.36Nm/2600?4000rpm)が用意されてます。
グレードは基準車と「A-Spec」「Type S」の3種類。基準車とA-specには1.5リッター、Type Sには2リッターのエンジンが搭載されます。
A-specも2種類に分かれ、ベーシックと「テクノロジーパッケージ」があり、後者にはADC(アダプティブダンパーシステム)が装備されます。
トランスミッションはCVTと6速MTを用意。基準車はCVT、A-SpecはCVTと6速MT、Type Sは6速MTのみが装備されます。
このインテグラにはネット上でも反響が見られます。
「アメリカではシビックの姉妹車として上手に売っている。日本導入にも期待」「エッジが効いていて好き」「アキュラ顔だけど迫力があって好き」
一方「ボディが大きい、やはりアメリカサイズ」「日本で売っても需要がないかも」「やっぱりDC2(3代目)がベスト」というコメントも見られました。
未だに根強いファンがいるモデルなだけに、賛否両論があるようです。
※ ※ ※
栄光のインテグラ Type Rの復活を望んでいる人も多いことでしょう。
淡い期待ですが、日本へ導入するか否かも気になります。
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