■「フロントガラス保護フィルム」って何?
クルマの進化に合わせ、ケアするアイテムも常に進化を続けています。なかでも「カーフィルム」は紫外線を防いだり、車内のプライバシーを保護するほか、ドレスアップとして昔から人気のあるアイテムです。
ボディ全体に施工しイメージを一新できる「ラッピング」もカーフィルムの1種と言え、また、後部座席のサイドウインドウやリヤガラスに装着する「スモークフィルム」は純正で用意されるほど定番化しています。
そんなカーフィルムのなかでも、高級車やスポーツカーなどのオーナーから熱い注目を集めているアイテムが「フロントガラス保護フィルム」。これまでのカーフィルムとは違い、フロントウインドウ外側から施工、飛び石などの衝撃からガラスを守る役目を担います。
フロントガラス保護フィルムとはどんなものなのか、さらにメリットやデメリットを、販売元の「ソフト99オートサービス」に聞いてみました。
フロントガラス保護フィルムは、飛び石などの被害(傷・ヒビ・割れ)からフロントガラスを保護する目的で施工される特殊なフィルムですが、保護性能はもちろん、車検に適合するために「可視光線透過率(70%以上)」や歪みの少なさなど厳しい条件をクリアしたアイテムになります。
というのも、昨今のフロントガラスは、先進安全装備や運転支援システムなどのカメラやセンサーが装着されているケースが増えています。
万が一にもフロントガラスを交換する場合は、ガラス本体の費用に加えて各種センサーのエーミング作業(再設定)など複雑な作業と費用も増えますし、旧車や高級輸入車ではパーツの入手が難しい場合もあります。そこで特殊な保護フィルムのニーズが誕生したと言えます。
そんなフロントガラス保護フィルムがまだ一部のユーザーでしか普及していないのには、理由があります。これは商品そのものがまだ高額で、その構造上、耐久性がそれほど長くないのが影響しているとソフト99オートサービスの担当者は言います。
「フロントガラス保護フィルムは消耗品的な要素が強く、一般的なカーフィルムのなかでは高額なため、フロントガラス交換が高額になりやすいスーパーカーへの施工が多いのが現状です。
そのほか、人気のスポーツカーであるトヨタ『GR86』やホンダ『シビックタイプR』、日産『GT-R』などへの施工も増えています」
ちなみに、スーパーカークラスになると部品の補修費が高額になることから、予防策としてフロントガラス保護フィルムに加えて「ボディ保護フィルム」も施工するケースがあるとのこと。お金をかけた分だけ、コンディションも良好に保てるわけです。
そんなフロントガラス保護フィルムですが、材質はPET(ポリエチレンテレフタレート)素材が中心でしたが、最近では若干施工しやすいポリウレタン素材のフィルムも増えています。
この特殊なフィルムは「表面保護層(保護シート)」「トップコート層」「保護フィルム本体(ペット層)」「粘着層」「裏面保護層(保護シート)」などで構成されているのですが、わずか100~150μ(ミクロン)という薄さを実現。特殊な技術で作られているからこそ、高額になってしまうといわけです。
■フロントガラスの交換費用が高額なクルマはフィルムで対策すべき!?
フロントガラス保護フィルムの耐久性は、1~2年がおおよその目安ですが、実際は使用状況や駐車状況、メンテナンスの有無などで劣化の進行具合が大きく変わるとのこと。直射日光下での長期駐車など厳しい条件下では、6か月程度で撥水効果が薄れてしまうこともあるそうです。
また、フィルム自体は消耗品のため、飛び石などで表面が傷ついてしまったら貼りかえる必要があります。この性質を考慮すると、やはりフロントガラスの交換費用が高額なクルマに最適なフィルムと言えそうです。
「歪みが少ないPET素材のフロントガラス保護フィルムは、施工前のカット時点で熱整形が必要など施工難度は高く(=工賃が高い)なっております。
一方でポリエチレン素材のほうは、若干歪みは残るものの、熱成形も要らず施工性に優れているため、もっとDIYで施工もできるような商品が提供できるよう、開発を進めております」(ソフト99オートサービス 担当者)
今後の展開としては、一般的な乗用車だけでなく、観光バスやトラック、交通機動隊や重機などの業務用車両の分野にも展開予定とのこと。
確かに交換用フロントガラスの費用が高額で、交換用パーツの確保も難しそうな車両にはフロントガラス保護フィルムは有効でしょう。
※ ※ ※
施工費用ですが、ソフト99オートサービスの目安としては、高品質のPET素材フィルムが8万8000円から、ポリエチレン素材版は5万5000円からとなっています。
耐久年数が短く高額に感じますが、交換パーツの在庫がない旧車にも有効な手法と言えそうです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「もう少し前に詰めて…」 なぜ停止線の“かなり手前”で「止まる車」がいるの? “スペース空け過ぎ”な謎行為…実は他の車・人への気遣いだった!?
ロシア軍のヘリコプターが“一網打尽”に? 「ハイマース」の凄まじい威力とは 「18万個の弾片」が降り注ぐ
新車89万円で“3人”乗れる! めちゃ小さな「斬新トライク」って最高!「バックモニター」標準装備で安心・安全なダイゾー「NEO-ONE」ビー・アンド・プラスが販売スタート!
クルマの「車検制度」が4月から変更!? 実は「得する」場合も!? 地獄の「予約取れない」問題がついに解消へ 自賠責はどうなるのか
“ステルス機用”巡航ミサイルの発射に成功! しかし搭載予定のF-35購入は米国が却下 使い道は?
「もう少し前に詰めて…」 なぜ停止線の“かなり手前”で「止まる車」がいるの? “スペース空け過ぎ”な謎行為…実は他の車・人への気遣いだった!?
「GT-RやZは作らねばならない!」 窮地の日産が「改めて日本は重要な市場」と表明して今後の新車投入や戦略を説明
ホンダの大黒柱「フィット」はなぜ苦戦中なのか? 答えは市場の変化と開発コンセプトの両方にある
東武東上線の「斬新な新型車両」がスゴい! “おでこが出てる”特殊形状で車内も変化!既存車両の動向は?
盗難車の「アルファード4台」と「LX」 輸出間近でギリギリ発見! 「コンテナ詰め」タイ輸出を阻止! “最後の砦”横浜税関が「ファインプレー事例」を発表
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント