現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > トヨタ ランドクルーザー プラド(4代目)・未だに色褪せない魅力を持つ、リアルオフローダー【国産車カタログ】

ここから本文です

トヨタ ランドクルーザー プラド(4代目)・未だに色褪せない魅力を持つ、リアルオフローダー【国産車カタログ】

掲載 53
トヨタ ランドクルーザー プラド(4代目)・未だに色褪せない魅力を持つ、リアルオフローダー【国産車カタログ】



●文:月刊自家用車編集部(ハラ)

スッキリ美しく、でもスポーティ。新型エクストレイル用NISMOが登場。e-POWER初のスポーツマフラーもあり

【プロフィール】伝統メカニズムと最新デバイスを融合した本格クロカン

トヨタ
ランドクルーザー プラド
発売日2009年9月
価格:315万~475万円(2009年9月当時)


もともとはランドクルーザーの廉価仕様という位置づけだったが、代を重ねるごとに上級志向を強化。2009年に発売された現行モデル(4代目)は、ボディサイズやパワートレーン設定こそランドクルーザー(先代・200系)の1クラス下になるが、内装の仕立ても良好で、装備の充実ぶりも際立つ。優れた基本性能とこなれた価格設定のおかげもあって、本家ランドクルーザーに匹敵する人気を集めている。

導入当初に設定されたパワートレーンは、2.7L直4ガソリン(163PS/25.1kg・m)と4LのVガソリン(276PS/38.8kg・m)の2つ。2015年の改良時に2.8L直4ディーゼルターボ(177PS/45.9kg・m)が追加されている。

ラダーフレームの本格シャシーにセンダーデフにトルセンLSDを用いるフルタイム4WDを採用するなど、ボディサイズこそミッド級になるが、悪路走破性能はランドクルーザーと同等と考えていい。

―― ボディサイズは全長☓全幅☓全高:4825☓1885☓1835mm。2017年のマイナーチェンジで外装デザインが変更され、より存在感溢れる顔つきを手に入れている。 [写真タップで拡大]

―― 最新モデルのインテリアは形状と素材を見直し、かつ加飾を増やすことで、よりモダンなデザインを手に入れた。撮影車は2017年のTZ-G。

【モデル変遷&グレード展開】2015年6月に待望のディーゼルターボ車を追加

2009年9月にフルモデルチェンジを実施。先代ランドクルーザー(2007年9月発売)に遅れること2年遅れで刷新されたことになる。
導入当初のグレード構成は全モデルガソリン車という設定。2.7L車にTX(5名乗り車/7名乗り車)とTX Lパッケージ、4.0L車にTX、TZ、TZ-Gを設定。5グレード、6タイプのモデルを選ぶことができた。2.7TX以外のグレードは7名乗り車になる。
伝統のフルフレーム構造の改良とボディ剛性向上により、指摘されていた乗り心地が改善。良化。キネティックダイナミックサスペンションシステムやクロールコントロールなどの電子制御機能が採用されたことで、オンロード性能が向上したことも特徴。車載カメラの映像から周囲の路面状況を確認できる「マルチテレインモニター」を設定するなど、砂地やがれ場でボディ周辺の状況を検知する機能も強化されている。なお発売1か月の受注台数は約3700台(当時の月販目標台数は1000台)。生産工場は日野自動車・羽村工場。

2013年9月にマイナーチェンジを実施。外装意匠(フロントグリル、ライト類の変更)と内装質感(ファブリック素材の変更、スーパーUVカットガラスの採用)の向上が図られたほか、TX Lパッケージ車(2.7L車)に5名乗り仕様を追加。サスペンションのチューニング変更によりオンロード性能の向上も図られている。

2015年6月に一部改良を実施。新開発の2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV(177PS/45.9kg・m)搭載モデルを追加設定した。4Lガソリン車が廃止され、2.7Lガソリン車のトランスミッションが6速オートマチックに変更されている。



2017年9月にマイナーチェンジを実施。外装意匠を変更(エンジンフード、フロントグリル、LEDヘッドライト化など)したほか、インパネデザインも変更。新たにトヨタセーフティセンスP、ドライブスタートコントロールを全車標準装備とした。ランドクルーザーシリーズとして初めてリヤディファレンシャルに採用したトルセンLSDや、シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを「TZ-G」に標準装備している。
2020年8月に仕様変更を実施。ディーゼルターボ車の最高出力を従来の177PSから204PSに向上させた。安全装備のトヨタセーフティセンスの機能向上も実施。車載IT機能はディスプレイーオーディオがOP設定された。

2021年6月に一部改良を実施。インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]が標準装備化された。同時にランドクルーザー生誕70周年を記念した特別仕様車「X“Lパッケージ・70th ANNIVERSARY LIMITED”」も発売されている。


―― 写真は2009年登場時のTX。

―― 写真は2009年登場モデル。 [写真タップで拡大]

【試乗インプレ】先進装備の活用で、オフロード走破の難易度を低減

ハードなオフロード路でこそ真価を発揮する本格クロカンだが、最新の機能デバイスの恩恵を得ることで、歴代屈指の高適性を示してくれることが、独自の強み。具体的には走行支援のマルチテレインセレクトやクロールコントロールがかなり効果的で、ハードなオフロード走行でのドライバーの負担を大きく軽減してくれる。

オンロードでは、ラダー車特有の緩さを感じる運転感覚に戸惑いを覚えるシーンもあり、同価格帯のクロスオーバーSUVのような快適性や質感は望めないが、それでも1世代前のラダー車よりも大きく改善されている。改良時にACCなどの機能も強化されたこともあって、長距離が苦手というわけではなく、都会から行楽地に向かう際の足クルマとしても、なかなか優秀。レジャーの定番車として人気が高いことも、十分にうなずける。

パワートレーンは力強さに富む2.8Lディーゼルターボの方が幅広い速度域で扱いやすい。価格差は80万強とこのクラスのモデルとしても大きめだが、その分、売却時のリセール価格も高い。装備と機能が充実している最上級のTZ-G(553万円)をオススメしたい。

―― よく動くアシに加えて、クロールコントロールなどの最新装備も充実。2.8Lディーゼルターボは低中速域で扱いやすい特性をもつため、オフロードとの相性も抜群に良い。 [写真タップで拡大]

※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は消費税込みの価格です。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アコスタの後塵を拝するも3戦連続でスプリントを制したバニャイア「燃料消費を抑えるマップで走らなければいけなかった」/第16戦日本GP
アコスタの後塵を拝するも3戦連続でスプリントを制したバニャイア「燃料消費を抑えるマップで走らなければいけなかった」/第16戦日本GP
AUTOSPORT web
今も競争激しい日産 セレナとホンダ ステップワゴンだけど…結局どっちがいいの?
今も競争激しい日産 セレナとホンダ ステップワゴンだけど…結局どっちがいいの?
ベストカーWeb
接触転倒に「心が痛い」と中上貴晶。「バイクをピットに戻したい」強い想いで再発進/第16戦日本GP スプリント
接触転倒に「心が痛い」と中上貴晶。「バイクをピットに戻したい」強い想いで再発進/第16戦日本GP スプリント
AUTOSPORT web
【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI マイルドな乗り味に改良 悔やまれるMT不在
【詳細データテスト】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI マイルドな乗り味に改良 悔やまれるMT不在
AUTOCAR JAPAN
新型[セリカ]が登場か!! [400馬力超え]の高級クーペに! 4WD搭載でマニュアルも用意!?
新型[セリカ]が登場か!! [400馬力超え]の高級クーペに! 4WD搭載でマニュアルも用意!?
ベストカーWeb
知らないうちに違反していた! 一般道でも後席はシートベルトを装着してる? サンダルでの運転もNGです…道路交通法に違反しがちな行為5選+α
知らないうちに違反していた! 一般道でも後席はシートベルトを装着してる? サンダルでの運転もNGです…道路交通法に違反しがちな行為5選+α
Auto Messe Web
初ポール獲得もスプリントはトップ快走中の転倒。1日で天国と地獄を味わったアコスタ「この辛さを成長の糧に」/第16戦日本GP
初ポール獲得もスプリントはトップ快走中の転倒。1日で天国と地獄を味わったアコスタ「この辛さを成長の糧に」/第16戦日本GP
AUTOSPORT web
とある英国人がハマるマイクロカー ウィリアム・サイクロへ試乗 運転には鉄の心臓が必要!
とある英国人がハマるマイクロカー ウィリアム・サイクロへ試乗 運転には鉄の心臓が必要!
AUTOCAR JAPAN
アルファ ロメオ「1750 GTAmレプリカ」で第3京浜を爆走! がんばっても200キロには届かず、エキゾーストサウンドに酔いしれるのみ【クルマ昔噺】
アルファ ロメオ「1750 GTAmレプリカ」で第3京浜を爆走! がんばっても200キロには届かず、エキゾーストサウンドに酔いしれるのみ【クルマ昔噺】
Auto Messe Web
小椋藍、予選9番手は「ちょうどいい。ドライの方が確実に自信がある」と決勝に意欲/第16戦日本GP
小椋藍、予選9番手は「ちょうどいい。ドライの方が確実に自信がある」と決勝に意欲/第16戦日本GP
AUTOSPORT web
大型トラック「おでこの3連ランプ」なぜ消えた? 見なくなった理由は道路事情とも
大型トラック「おでこの3連ランプ」なぜ消えた? 見なくなった理由は道路事情とも
乗りものニュース
2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で "エコ" な欧州Aセグメントの宝石 10選
2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で "エコ" な欧州Aセグメントの宝石 10選
AUTOCAR JAPAN
リマック「ネヴェーラ」の12台限定ハイパーカーが豪華な「モナコ・ヨットショー」に登場! 最高速度412キロを達成する「タイムアタック」とは
リマック「ネヴェーラ」の12台限定ハイパーカーが豪華な「モナコ・ヨットショー」に登場! 最高速度412キロを達成する「タイムアタック」とは
Auto Messe Web
純粋ドライビングマシンを選ぶ! ポルシェ911 ノーブルM12 TVRタスカン 6気筒スポーツ比較(2)
純粋ドライビングマシンを選ぶ! ポルシェ911 ノーブルM12 TVRタスカン 6気筒スポーツ比較(2)
AUTOCAR JAPAN
「開発費」は楽しさに比例しない ポルシェ911 ノーブルM12 TVRタスカン 6気筒スポーツ比較(1)
「開発費」は楽しさに比例しない ポルシェ911 ノーブルM12 TVRタスカン 6気筒スポーツ比較(1)
AUTOCAR JAPAN
1275psのシステムトータル出力と1340Nmのトルクという驚愕のスペックを持つスーパースポーツ!「マクラーレンW1」が発表
1275psのシステムトータル出力と1340Nmのトルクという驚愕のスペックを持つスーパースポーツ!「マクラーレンW1」が発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
話題の「スペーシアギア」「N-BOXジョイ」発売! 続々と登場した「アウトドア系 軽ワゴン」の魅力とは? 最新モデル3台を比較
話題の「スペーシアギア」「N-BOXジョイ」発売! 続々と登場した「アウトドア系 軽ワゴン」の魅力とは? 最新モデル3台を比較
VAGUE
新型「“3人乗り”スポーツカー」25年に登場! 「ヤマハ製ユニット」×軽量“後輪駆動”でめちゃ楽しそう! 斬新「2+1シート」の美しすぎる「プロジェクト V」実現へ
新型「“3人乗り”スポーツカー」25年に登場! 「ヤマハ製ユニット」×軽量“後輪駆動”でめちゃ楽しそう! 斬新「2+1シート」の美しすぎる「プロジェクト V」実現へ
くるまのニュース

みんなのコメント

53件
  • 2.7に家族4人で乗ると高速の登りはキツイよ
    登坂車線に行くか、って考えるくらい
  • 良心的な価格でこんなに使い勝手のいいクルマは他に無い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村