将来的にすべてのMINIが電動化されるかもしれない。BMWはさまざまなモデルに流用可能な電動駆動モデル用プラットフォームを開発し、2019年に同プラットフォームを採用する「MINI 3ドア」の生産を開始をする方針を明らかにした。
MINIは2008年に、先代モデルをベースとした「MINI E」という電動駆動モデルを発表した。これは研究車両として開発されたもので、公道での実証実験には使われたが市販化はされなかった。その後、BMWグループからは「BMW i3」や「BMW i8」といった電動駆動モデルが登場し、MINIにも「MINIクーパーS E クロスオーバー ALL4」と呼ばれる初のプラグインハイブリッドモデルが設定されるなど、電動化に向けた動きが進められてきた。
今後それがさらに本格化する。既存のMINIクーパーS E クロスオーバー ALL4は、オランダのVDLネッドカーが受託生産するものだが、2019年からはドイツ・バイエルン州にあるBMWのディンゴルフィン工場およびランドシャット工場にてMINI 3ドア EVの自社生産がスタートする。さらにEV用プラットフォームを採用するMINI 3ドアは、MINIのメイン工場である英オックスフォード工場での生産も予定されている。
MINIにはさまざまな派生モデルが存在するが、BMWはそうした派生モデルのEV化を視野に入れ、将来的にはガソリン車と同じラインでEVを生産する計画だ。それが実現すれば、EVラインアップの拡大やコストダウンが期待できる。つまり2019年以降、MINIのEV化は一気に拡大する可能性を秘めている。
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