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王者N-BOXに部品供給の打撃! トヨタはあえてパワーダウン! 10月の新車販売ランキングの「異変」を読む

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王者N-BOXに部品供給の打撃! トヨタはあえてパワーダウン! 10月の新車販売ランキングの「異変」を読む

 この記事をまとめると

■自販連から登録車、全軽自協から軽自動車の2021年10月販売台数ランキングが発表された

出せばバカ売れ必至! それでもトヨタが軽自動車を作らないワケ

■登録車、軽自動車を含む2021年10月販売台数ランキングTOP30を算出

■販売トップは1万596台を販売したトヨタ・ヤリス

 トップは1万596台を販売したヤリス!

 自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車の、それぞれ2021年10月単月の通称名(車名別)販売ランキングが発表された。世界的に収束の見えないサプライチェーンの混乱もあり、販売台数は各車散々たるものとなっており、このランキングは“人気のバロメーター”ではなく、“非常時のなか、どれだけ頑張って多く販売できたか”の結果といってもいいだろう。

 含軽(軽自動車も含んだ)統計での販売トップは1万596台を販売したトヨタ・ヤリス(ヤリスクロスを含む)となっている。2021年7月単月には約2.3万台を販売したヤリスだが、そのヤリスでも1万台強が精一杯だったのが10月であったのだ。なおヤリス及びやリスクロスの納期遅延は深刻さを極めており、漠然とした納車時期すら提示できないほど混乱しているとのこと。このまま状況が改善しなければ、いま注文を入れても納車は1年後あたりになるのではないかともされている。

 含軽統計2位で軽自動車のみでのトップは、スズキ・ワゴンRとなっている。これは8月末に発売となった派生モデル、“ワゴンRスマイル”の貢献が大きいようである。軽自動車のなかでは、ダイハツとスズキがサプライチェーンの混乱の影響を受け、納期遅延がより深刻になっているとの話もあるが、そのなかでスズキは若干改善傾向が見えてきているとの話もあるが、逆にダイハツは登録車でも軽自動車でも大きな影響を受けているのではないかとの話を販売現場ではよく聞いている。

 日産の軽自動車は極端にサプライチェーン混乱の影響を受けていないようで、届け出済み未使用中古車専売店などへ行くと、日産の軽自動車をすすめられることも目立つ。2万台近くを販売するのも珍しくなかったN-BOXが7442台となっているのも、当然ながら人気が下降しているわけではなく、部品が足りず思うように生産できなかった結果と考えていい。

 トヨタはパワーダウン覚悟で2022年の準備中か

 登録車では、軽自動車についてスズキが若干ながら納期遅延の改善傾向が見えているとしているが、ソリオやスイフトといった、スズキの人気登録車も前年同月比で100%を越える実績を残しており、状況はわずかながら改善しているように見える。日産もディーラーの店頭にて、「深刻な納期遅延は発生していない」との話を聞いたが、それを裏付けるように、セレナやキックスはほぼ前年同期並み、ノートはオーラの上乗せもあり前年同期比138.8%、リーフが138.4%となっており、確かにそれほど悪影響を受けているようには見えない。

 全般的にはトヨタの元気がないのが目立っているが、事情通は「販売現場に対してメーカーは、2022年1月からは前年比120%の生産体制を組むとしているようです。しかし、その代わり10月、11月、12月はそれに備えるとして、パワーダウンは覚悟してくれといっているそうです。年内は統計上トヨタの苦戦傾向が目立ち続けるかもしれませんが、それは2022年1月以降の準備となるようです」(事情通)。

 国内で圧倒的な販売シェアを誇るトヨタが完全復調とまではいかなくても、回復傾向が顕著にならない限り、新車販売全体もなかなか活気が出ない。そのためにもトヨタは2022年から気合をいれようと準備しているのかもしれない。

 なお、ノア&ヴォクシーは、新型が2022年1月13日発表予定となっており、現行型はすでにオーダーストップとなっている。

 車種別販売台数ランキング TOP30

 トヨタ・ヤリス 10596台 スズキ・ワゴンR 8808台 日産ルークス 8696台 トヨタ・アクア 7643台 ホンダN-BOX 7442台 トヨタ・カローラ 7278台 トヨタ・ルーミー 6999台 ホンダ・ヴェゼル 6831台 スズキ・スペーシア 6319台 ホンダ・フリード 6237台 日産ノート 5502台 スズキ・ハスラー 5416台 ホンダ・フィット 5403台 日産デイズ 5035台 ダイハツ・タフト 4926台 ダイハツ・タント 4771台 トヨタ・アルファード 4588台 ダイハツ・ミラ 4520台 トヨタ・シエンタ 4423台 ホンダN-WGN 4396台 トヨタ・ライズ 4064台 日産セレナ 3978台 スズキ・アルト 3890台 トヨタ・ハリアー 3490台 ダイハツ・ムーヴ 3336台 トヨタ・プリウス 3274台 ホンダ・ステップワゴン 3126台 スズキ・ソリオ 3058台 トヨタ・ヴォクシー 2634台 スズキ・スイフト 2613台

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みんなのコメント

10件
  • トヨタはパワーダウン…誤解を生む表現。言葉の選択を間違えてる。
  • 何のクルマかは言わないでおくけど、
    トップ10に出て来るあの売れ筋をこれから買うと
    納期は来年春になるんだって。
    だから半導体不足でのランキングは参考にならない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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