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トヨタ「最上級セダン」約28年の歴史に幕… ド迫力顔の全長5m級「アバロン」がひっそり姿を米国で消していた 後継は意外なクルマだった

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トヨタ「最上級セダン」約28年の歴史に幕… ド迫力顔の全長5m級「アバロン」がひっそり姿を米国で消していた 後継は意外なクルマだった

■米国で約28年の歴史を持つ「アバロン」 同市場での歴史に幕

 トヨタはグローバル市場でさまざまなモデルを展開しており、とくに世界最大の自動車市場と言われる北米では、ボディサイズの大きなモデルがいくつか存在します。
 
 そのなかでもトヨタ史上最も大きなセダンとして「アバロン」という大型セダンがありますが、実は2022年末でひっそりと北米での歴史に幕を落としていたようです。

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 アバロンは、セダン需要が高い北米でラインナップされていたモデルで、初代は1994年に登場し、トヨタブランドのフラッグシップセダンという位置づけで展開されていました。

 なお、アバロンはかつて日本でも「プロナード」と車名で販売されていたこともあります。

 歴代モデルとしては、初代(1994年-2000年)/2代目(2000年-2005年)/3代目(2005年-2012年)/4代目(2012年-2018年)/5代目(2018年-2020年)という形でフルモデルチェンジを繰り返してきました。

 2018年に登場した5代目は大胆なデザインが特徴的です。

 フロントグリルは大きな口を開けたようなデザインで、横長のLEDヘッドランプとの組合せは、シャープでダイナミックなフロントフェイスを実現。

 デザインは2種類あり、横基調のグレーのラインが入った「リミテッド」「XLE」と、メッシュグリルの「ツーリング」「XSE」に分けられており、その存在感のあるフロントフェイスは日本でも度々話題となっていました。

 プラットフォームは、日本でも販売されているトヨタの「RAV4」「ハリアー」「カムリ」などと同じGL-Kプラットフォームを採用し、ボディサイズは、全長4980mm×全幅1850mm×全高1440mm(仕様により異なる)と、全長5m近いセダンです。

 インテリアは、包まれ感のあるコクピットで、アルミパーツやウッドパネルなどを採用した、フラッグシップセダンにふさわしい上質感漂う空間が広がります。

 インパネ中央には、フローティング形状の9インチマルチメディアモニターを採用し、スマホやApple Ca rPlayに接続可能なほか、トヨタ車として初めてアマゾンアレクサを搭載したモデルでした。

 パワートレインは3.5リッターV型6気筒のガソリン車と2.5リッター直列4気筒+モーターのハイブリッド車を設定。駆動方式は元々FFのみでしたが、2020年にはAWDが追加されました。

 なお、アバロンのAWDは「RAV4」で初めて採用された前輪駆動の状態と四輪駆動の状態を自動的に電子制御する「ダイナミックトルクコントロールAWD」が搭載されます。

 さらに路面の状態や運転操作に応じてショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御する「AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)」も採用されています。

 そんなアバロンですが、2023年1月現在トヨタUSAのホームページ上から姿を消しており、その理由についてトヨタUSAには「Leaving a legacy. Establishing the next.(レガシーを残す。次を確立する。)」というタイトルで次のように記載されています。

「アバロンに別れを告げます。生産終了となったフラッグシップカーから、新たなスター、トヨタ・クラウンを迎えます。

 これからもトヨタのサービスセンターで、あなたのアバロンに最高のケアとサービスを提供します」

 このメッセージに加えて同ページには「クラウン(クラウンクロスオーバー)」のプラチナグレードの簡単な紹介がされています。

 このプラチナグレードは、「Hybrid MAX」と名付けられた最高出力340ps/最大トルク400lb.ft.を発生するパワフルなパワートレインを搭載するモデルとなり、まさにアバロンに代わるモデルといえそうです。

 北米トヨタではアバロンの生産終了に関して公式アナウンスはおこなっていないといいますが、現地広報担当者によれば「2022モデルイヤーを最後に生産終了し、以後は在庫のみの販売している」と回答していました。

 なおアバロンに代わって登場したクラウンに関してワールドプレミア時のユーザー反響は上々だったことから、今後のクラウンにも期待が持てそうです。

 また前出の北米担当者は「クラウンは、現地において2023年1月下旬からキャンペーンを開始したばかりで、まだ販売店のデリバリーはこれから」だといいます。

※ ※ ※

 なお、北米では1994年の販売開始から約28年の歴史に幕を落としていた形となります。

 しかし、中国市場ではトヨタと第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」からアバロンが販売されており、2022年3月にはマイナーチェンジモデルが登場しました。

 エクステリアは、迫力のあるフロントフェイスは健在で、グレードに応じて種類の異なるインテリアデザインを採用しています。

 なお、中国でのパワートレインは2リッター/2.5リッターのガソリン車、2.5リッターのハイブリッド車が設定されています。

 トヨタの北米市場におけるフラッグシップセダンだったアバロンですが、その役目はクラウンに受け継がれました。今後、北米のユーザーからどのように受け入れられるのか注目です。

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みんなのコメント

23件
  • 日本でアバロンという名で売っていたこともありましたよ。
  • GA-K使って作る大型セダンをクラウンに統一しただけでしょ
    効率化とコストダウンの一環
    そのうち中華もそうなる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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