■「ハイパーツアラー」次期エルグランドを示唆?
日産は「ジャパンモビリティショー2023」で世界初公開した「ハイパーツアラー」を「名古屋モビリティショー2023」でも実車展示しました。
次期「エルグランド」を示唆するモデルであると考えられるハイパーツアラーとは、どのようなモデルなのでしょうか。
2023年6月に登場したトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」は、発売直後から順調な売れ行きを記録しています。
また、圧倒的な上質感を誇るレクサス「LM」が発売された他、2年ぶりの復活となるホンダ「オデッセイ」が年内に発売される予定であるなど、高級ミニバンというカテゴリーがにわかに盛り上がっています。
一方、このカテゴリーのパイオニアであるエルグランドは2010年の登場からおよそ13年にわたってフルモデルチェンジが行われておらず、販売台数でもアルファード/ヴェルファイアとは大きな差が見られます。
こうした状況から、これまで次期エルグランドの登場については不透明な状態が続いていました。
そのようななか、2023年10月から11月にかけて開催された「ジャパンモビリティショー2023」では次期エルグランドを示唆するコンセプトモデルをお披露目し、多くのユーザーを驚かせました。
ハイパーツアラーという名前で登場したそのコンセプトモデルについて、日産は「日本ならではのおもてなしの精神や上質さ、そして自動運転をはじめとする数々の先進技術を融合したプレミアムEVミニバン」と説明しています。
ハイパーツアラーには、全固体電池と電動駆動4輪制御技術の「e-4FORCE」を組み合わせたパワートレインが搭載され、さらには完全自動運転も可能であるとしているなど、あらゆる面で次世代の高級ミニバンであることがうかがえます。
日産は、ハイパーツアラーが次期エルグランドであるとは明言していませんが、そのコンセプトや堂々としたスタイリングはこれまでのエルグランドの延長線上にあるものと見て間違いなさそうです。
現時点では、ハイパーツアラーがいつ、どのようなかたちで市販車として登場するのかは明らかになってはいません。そもそも、市販されるのかすら定かではありません。
しかし、少なくとも日産が高級ミニバンから撤退する意志はないということだけは確かと言えそうです。
■次期エルグランドはいつ登場するのか
ただ、ハイパーツアラーが次期エルグランドを示唆するモデルであったとすると、市販まではまだかなりの時間を要することが予想されます。
たとえば、ハイパーツアラーの大きな特徴である全固体電池を用いたパワートレインや完全自動運転は、日産はもちろん、そのほかの自動車メーカーでも実用化には至っていません。
一方、日産は2028年度までに全固体電池を搭載したBEVを販売する方針を打ち出しており、実用化に向けた開発が進められていることが明らかになっています。
電動化を積極的に推進してきた日産であるだけに、次期エルグランドがBEVとなっても不思議ではありません。
また、全固体電池のような新技術はそのブランドの上級モデルから搭載されることが一般的であるため、全固体電池を搭載する最初のモデルが次期エルグランドとなる可能性は十分に考えられます。
しかし、完全自動運転については法整備との兼ね合いもあるため、2028年度までに市販車に搭載される可能性は低いと見られます。
現実的には、現在「スカイライン」などに採用されているレベル2-レベル2.5などの自動運転機能をブラッシュアップしたレベル3相当ものが搭載されると考えられます。
これに加えて、内外装をより現実的なものに調整することで、2028年度までハイパーツアラーに由来する高級ミニバンが登場することは、決して非現実的なことではありません。
ただ、もしそれが次期エルグランドであるとすると、少なくともあと5年は現行のエルグランドが継続販売されることになります。
もちろん、マイナーチェンジによってある程度の改良は可能であるものの、基本構造を変えないままでは、アルファード/ヴェルファイアなどの強力なライバルと互角にわたりあうことは難しそうです。
かといって、全固体電池の実用化を待たずにフルモデルチェンジをおこなってしまうとは考えにくいのも事実です。
そうなると、今後4、5年は現行モデルの改良版を販売しつつ、満を持して全固体電池をはじめとする新技術を搭載した次期エルグランドが登場すると考えるのが、最も妥当なところかもしれません。
※ ※ ※
アルファード/ヴェルファイアは、ショーファーカーとしての利用を想定した上級グレードを設定したことで販売台数を大きく伸ばしました。
エルグランドにも4人乗りの特別仕様車「VIP」が存在していましたが、基本的にはオーナー自身がハンドルを握るクルマとして、「走り」に重点が置かれてきました。
次期エルグランドでは、ショーファーカーとしての利用がメインのモデルとなるのか、それとも「走り」が重視されたモデルとなるのか、その方向性にも注目が集まっています。
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