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意外とイケてたのに短命だったモデル!? 再評価されるべきホンダの迷車3選

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意外とイケてたのに短命だったモデル!? 再評価されるべきホンダの迷車3選

■フルモデルチェンジすることなく一代で終わったホンダ車

 1963年以来、4輪自動車を販売してきたホンダは、数多くの名車を世に送り出しました。

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 その一方で、フルモデルチェンジすることなく一代で終わったモデルも存在。

 そこで、さまざまな理由で販売が低迷し短命に終わったホンダ車を、3車種ピックアップして紹介します。

●キャパ

 ホンダのトールワゴンタイプのコンパクトカー「キャパ」は、1998年に発売されました。

 当時、ホンダは「生活創造車」という基本理念で展開された「クリエイティブ・ムーバー」シリーズを販売しており、「オデッセイ」や「CR-V」などが該当。そこから派生したコンパクトクラスを「Jムーバー」と呼び、その第1弾がキャパです。

 キャパはベーシックなコンパクトカー「ロゴ」をベースに開発され、ボディサイズは全長3775mm×全幅1640mm×全高1650mm、最小回転半径4.8メートルの扱いやすいコンパクトボディながら、フラットなフロアで広い室内空間を実現していたのが特徴です。

 グレードは装備の違いで「C」と「D」の2種類で、エンジンは両車とも98馬力を発揮する1.5リッター直列4気筒SOHCを搭載し、トランスミッションはCVTのみです。なお、発売当初は2WD(FF)だけで、後に4WDが追加されました。

 価格は139万8000円(東京価格、消費税含まず)からと低く設定されながら、両席エアバッグやABSを標準装備し、多彩なアレンジが可能なリアシート、14.8km/L(10・15モード)という低燃費を実現するなど、真面目なコンパクトカーという印象です。

 しかし、この真面目さからか、スペック的にライバルを突き放すほどの目立ったアピールポイントが無く、肝心のベースとなったロゴも売れておらず、キャパの販売は低迷。

 次世代のコンパクトカー「フィット」をベースにしたコンパクトミニバン「モビリオ」と併売されていましたが、キャパの販売は好転することなく4年に満たない期間で販売を終了します。

●アヴァンシア

 1991年から2008年にかけて、ホンダはステーションワゴン「アコードワゴン」をラインナップしていました。

 セダン、クーペとともに、アコードワゴンは人気がありましたが、さらにステーションワゴンのラインナップを増やすため、「アヴァンシア」を1999年に発売します。

 ターゲットはアコードよりも上の年齢層で、大人のためのリムジン的なステーションワゴンをコンセプトに開発。

 デザインは当時のアコードワゴンよりもシックかつ高級感のあるもので、流麗なフォルムのボディでした。

 ボディサイズは全長4700mm×全幅1790mm×全高1500mm(2WD)とワイドに設定され、アコードワゴンに比べ広い室内空間を実現しています。

 エンジンは2.3リッター直列4気筒と3リッターV型6気筒を搭載し、駆動方式はFFと4WDが用意されていました。

 アヴァンシアは販売台数低迷により2003年に生産を終了しますが、アコードワゴンとバッティングするサイズ感や、ミニバンの「オデッセイ」「ステップワゴン」が高い人気を博していたことが影響したといえるでしょう。

■秀逸なスタイルながら販売状況は厳しかったスポーツセダン

●アスコットイノーバ

 かつて、ホンダの販売チャネルは「トゥデイ」や「シビック」といった小型車を主に扱う「プリモ店」、アコードや「レジェンド」などミドルクラス以上のモデルを主に扱う「クリオ店」、「インテグラ」や「プレリュード」などスポーティなクルマを主に扱う「ベルノ店」の3つに分かれていました。

 そのプリモ店から1992年に発売されたスポーツセダンが「アスコットイノーバ」です。クリオ店のアコードに対してプリモ店には姉妹車の「アスコット」があり、その派生車としてラインナップされました。

 ボディサイズは全長4670mm×全幅1695mm×全高1380mm(2リッターエンジン車)と、アコードと同等のサイズとされていましたがデザインは大幅に異なり、欧州車テイストの4ドアハードップと6ライトウインドウが特徴となっています。

 搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒SOHCとDOHC、2.3リッター直列4気筒DOHCの3種類で、足まわりは当時のホンダ車が広く採用していた4輪ダブルウィッシュボーンとするなど、スポーティな走りを実現。

 しかし、アスコットイノーバの販売は低迷し、1996年に生産を終了。セダンとして王道を行くアコードのデザインに対し、クーペに近いアスコットイノーバのデザインは、現在でも通用するくらいスタイリッシュに見えますが、出るのが早すぎたのかもしれません。

※ ※ ※

 莫大な費用と時間を掛けて新型車を開発したとしても、すべてのクルマが売れるわけではありません。

 今回、紹介した3台はどれも個性的なデザインで、スペックなどに決定的な欠陥があるわけでなく、いまなら再評価されても不思議ではありませんが、当時はユーザーに受け入れられませんでした。

 新型車開発の難しさがよくわかる3台ではないでしょうか。

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みんなのコメント

2件
  • 受け入れられなかったと言う事は何らかの原因があると言う事。
  • コンセプトはどうあれこの三車種が仮に再販されたとしてもヒットはしないと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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