メルセデス・ベンツ日本は、ラグジュアリーSUVの電気自動車「EQS SUV」を発表した。
このEQS SUVは、メルセデス・ベンツが長年培ってきたラグジュアリーと快適性の理想を実現した電気自動車EQSに、大人7人が快適に過ごすことができる質感が高い室内空間と、SUVならではの使い勝手の良さを加えたモデル。
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EQS 580 4MATIC SUV Sports
EQS 580 4MATIC SUV Sports
電気自動車専用のプラットフォームに、電気自動車ならではのパッケージの有用性を活かしたエクステリアデザインでは、SUVでありながらCd値0.26(欧州仕様参考値)という空力における機能性も兼ね備えた美しさを表現した。
NVH(騒音、振動、ハーシュネス)対策も徹底的に行い、高い静粛性を実現している。さらにHEPAフィルターを採用した空気清浄システムにより、室内の空気はクリーンに保たれる。
また、EQS SUVは2つの永久磁石モーターを備えた4輪駆動モデルで、不整地や滑りやすい路面を走る際に活躍するOFFROADモードを標準装備している。
エクステリアデザイン
左:EQS 450 4MATIC SUV、右:EQS 580 4MATIC SUV Sports
EQS SUV の革新的なデザインは、プレミアムな電気自動車としての専用プラットフォームをもとに生まれたもので、キャブフォワードデザインなど内燃エンジン搭載車とは大きく異なるスタイリングであることがわかる。
機能性やエアロダイナミクスに対する厳しい要求を満たす「目的に沿ったデザイン」には、ゆったりとした面の構成、継ぎ目の少なさ、そしてシームレスデザインといった「Sensual Purity(官能的純粋)」の思想が反映されている。
EQS 580 4MATIC SUV Sports
EQS 580 4MATIC SUV Sports
フロントフェイスは「ブラックパネル」ユニットに統合されており、ライトバンドでつながっている左右のヘッドライトと、ディープブラックのフロントグリルによって、フロントフェイスが形成されている。
EQS セダンのデイタイムランニングライトは3つの光の点が特徴的だが、EQS SUVでは3つの小さな三角形となっている。
EQS 450 4MATIC SUV
もう1 つの特徴として、バックライト付きの光モジュールの表面構造があげられる。ブラックパネルユニットは外観上のデザインだけではなく、裏側に備わる超音波センサーやカメラ、レーダーなど、運転支援システムのさまざまなセンサーのカバーとしての機能性も備えている。
そして、立体的なスリーポインテッドスターをあしらった「ブラックパネル」グリルが標準装備される。
シームレスデザインが特に際立つフロント部分は、パネルの継ぎ目が描く線が少なく、オーバーラップ型のボンネットを採用す。ボンネットのパワードームは、EQS SUV のダイナミズムを強調している。
インテリアデザイン
EQS 450 4MATIC SUV
EQS SUVはEQSセダン同様、電気自動車専用プラットフォームを採用したモデルであるだけでなく、室内には一貫したデジタル化が施されている。MBUXハイパースクリーンはこれを実現したもので、3 枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機EL メディアディスプレイ、有機EL フロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を1 枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成されている。
そのまわりを、細いシルバーのフレーム、エアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが囲んでいる。
EQS 450 4MATIC SUV
EQS 450 4MATIC SUV
左右のエアアウトレットはジェットエンジンのタービンを模したデザインで、高度な精密技巧とデジタル技術を駆使したMBUX ハイパースクリーンとのコントラストを通じて、アナログとデジタルの共存という遊び心豊かな演出とした。
なお複雑な形状を持つタービンブレードは、エアコンの空気を効率よく配分する機能を備えている。
MBUXハイパースクリーン
EQS 580 4MATIC SUV Sports
センターコンソールの前部はダッシュボードにつながり、下側は宙に浮いたような構造となっている。これは、電気自動車専用プラットフォームの採用により、従来のようなセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に示している。
フロアからセンターコンソールまでの間隔がEQS セダンよりも大きくなったことから、上質なトレーを備えるセンターコンソール下収納スペースもより大きくなった。
パワートレイン
EQS 450 4MATIC SUV
EQS SUVは前後アクスルに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用されている。PSMでは、ACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローターには通電の必要がない。
電気モーターは三相の巻線を2つ備える六相式を採用しているため、きわめて強力。
EQS 450 4MATIC SUVの最高出力は360PS[265kW]、最大トルクは800Nmを発生。EQS 580 4MATIC SUV Sportsの最高出力は544PS[400kW]、最大トルクは858Nmを発生する。
航続可能距離は、EQS 450 4MATIC SUVが593km(WLTC モード)、EQS 580 4MATIC SUV Sportsが589km(WLTC モード)。トルクシフト機能によってフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。
【メーカー希望小売価格】
EQS 450 4MATIC SUV 15,420,000円(税込)
EQS 580 4MATIC SUV Sports 19,990,000円(税込)
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/eqs/overview.html
構成/土屋嘉久
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みんなのコメント
日本車はBEV開発で大きく出遅れ、今や欧州から10年は遅れている。ICE車においても欧州車より優れていた点は燃費しかないという状況だったが、BEVではもっと差がついてしまった。
欧州車が追従してこなかったハイブリッド車がガラパゴス技術になるとは考えず、BEV開発に注力しなかったミスはもはや取り返しがつかない。まさか中国・韓国にまで追い越されるとは日本車メーカーも思わなかったのだろう。
「井の中の蛙、大海を知らず」とは、正に今の日本車を表現するにふさわしい諺だ。