■ホンダ「N-BOX」は親しみやすいデザイン
近年、軽自動車は人気のカテゴリですが、なかでも軽スーパーハイトワゴンに分類されるホンダ「N-BOX」は、とくに人気が高いです。
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一方ダイハツ「ムーヴ」は、軽トールワゴンに分類される軽自動車のなかでもっとも高い人気を誇ります。それぞれ、いったいどのような特徴がある軽自動車なのでしょうか。また、違いはどのような点になるのでしょうか。
全国軽自動車協会連合会が発表した2019年の軽自動車販売台数ランキングにおいて、N-BOXは25万3500台を販売して1位を記録。同じ軽スーパーハイトワゴンである2位のダイハツ「タント」(17万5292台)に8万台近い差をつけています。また、1位のN-BOX、2位のタントに続く3位は、同じく軽スーパーハイトワゴンのスズキ「スペーシア」がランクイン。軽スーパーハイトワゴンの人気が際立つ結果となりました。
一方、タントと同じダイハツの軽ラインナップのなかで人気を博しているのがムーヴです。軽トールワゴンのなかではトップクラスの人気で、前出のランキングでは5位(12万2835台)に入っています。
軽スーパーハイトワゴンと軽トールワゴン、それぞれのカテゴリで人気を博しているN-BOXとムーヴがどのような特徴を持つのか、2台を比較します。
まず内外装から比較します。
N-BOXは、親しみやすいシンプルなデザインとなっています。
デザインは2種類で、標準モデルとエアロパーツが装着された「カスタム」モデルがありますが、とくに標準車は丸みを帯びたヘッドライトが特徴で、全体的に洗練されていて、まとまりのある印象が特徴です。
内装に関しても、標準モデルとカスタムモデルで配色が異なるものの、ともに上質さを感じさせる、柔らかでモダンな雰囲気になっています。
一方ムーヴは、大きいメッキ加飾が印象的なフロントグリルが特徴です。シンプルでスタイリッシュなフォルムを実現しているほか、立体感のあるフェンダーアーチなど、存在感を際立たせる工夫が随所に散りばめられています。
外装に標準モデルとカスタムモデルの2種類があるのはN-BOXと共通で、内装の配色もそれぞれ適したカラーが採用されています。
■ムーヴの荷室に隠された便利機能とは?
両車種の機能面について詳しく比較していきます。
N-BOXとムーヴのボディでもっとも異なるのは、全高と後席ドアです。N-BOXの車高は1790mm(FF)ですが、ムーヴの車高は1630mmに設定されています。そのため、ムーヴも車内は十分に広いものの、N-BOXはより広い空間を実現しています。
また後席ドアについて、N-BOXがスライドドアを採用している一方、ムーヴはヒンジドアを採用しています。スライドドアの場合、子どもが乗り降りするときに隣のクルマにドアをぶつける心配がないので、ファミリーにとってとくに嬉しい装備です。
収納機能は両車ともに充実しています。N-BOXには500ml紙パックにも対応したドリンクホルダーやインパネトレーが装備され、さらに至るところに収納ポケットが付いています。また、後席座面を跳ね上げることで背の高い荷物を積載できる機能も特徴的です。
ムーヴにも随所に収納スペースが設けられていますが、荷室に設けられた「大容量深底ラゲージアンダーボックス」です。背の高い荷物を収納できる機能ですが、N-BOXが後席座面を跳ね上げることで似た機能を実現しているのに対し、ムーヴはラゲッジスペースのデッキボードを開けることで実現しています。軽自動車の限られたサイズのなかで、室内空間を上手に使う設計としているのは、共通しているといえるでしょう。
搭載されるパワートレインは、どちらも660ccの自然吸気エンジン/ターボエンジンの2種類が用意され、駆動方式は2WDと4WDの2種類です。
安全装備の性能を見ると、どちらも安心・安全な機能が充実。衝突被害軽減ブレーキの性能を見ると、N-BOXとムーヴはともにクルマだけでなく歩行者の検知にも対応しています。
最後に価格(消費税込)を比較します。N-BOXは141万1300円から212万9600円です。一方、ムーヴは113万3000円から178万2000円です。一般的にスライドドアはコストの高い装備といわれていることから、ムーヴの方が全体的に安価な価格設定となっています。
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