ライトウェイトスポーツの魅力が詰まったスズキのジクサー150。スタイリッシュなデザインのボディと元気な走りが特徴だ。2021年モデルでは、スポーティなエクスター・カラー「トリトンブルーメタリック」も新たに設定されている。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸/モデル:木川田ステラ
スズキ「ジクサー150」インプレ・解説(太田安治)
走りに魅せられる純粋な楽しさが満載!
ジクサー150は不思議なオートバイだ。凝ったメカニズムや装備はないし、エンジンは空冷SOHC2バルブ単気筒でパワースペックもほどほど。だが、乗ると理屈抜きに楽しい。楽しいから距離も時間も気にならず、ただただ走りたくなる。インプレライダーやスタッフにもジクサーのファンは多く「とにかく楽しい」が共通認識になっている。
車格は125cc車並みにコンパクト。外装デザインでボリューム感を出しているが、実際はスリムで車重も軽く、取り回しやすさは言うことなし。スポーティなルックスなのに、ライディングポジションはゆったりしている。これが楽しさへの入り口だ。
低中回転域トルク重視のエンジン特性と軽い車重の組合わせで、無造作なクラッチワークでも力強く発進し、適当にシフトアップしても交通の流れに乗れる。ジクサーの場合、市街地では4000~7000回転を常用するが、スロットルレスポンスが自然で振動も少ないから快適そのもの。
5速・5000回転からでも加速し、タコメーターをにらんで素早くシフト、といった操作とは無縁だ。100km/h時で5速・7200回転ほどだから、最高速はおよそ130km/h程度。都市高速なら不足のないパフォーマンスで、利便性と楽しみの幅を広げてくれる。
穏やかなエンジン特性に対し、ハンドリングはなかなかダイレクト。剛性の高いフロントフォークと硬めにセットされたリアサスペンションが車体のピッチングを抑え、ライダーの操作に素早く反応する。市街地では軽快なフットワークを見せ、小さなターンが連続する峠道では人車一体となってスパッとコーナーを切り取る痛快さも堪能できる。
タンク後部を絞った形状で車体をホールドしやすく、ハンドルも腕が伸びきらない位置にセットされている。これによって上体からの余計な力が加わりにくく、低速走行でもフラつかないし、Uターンも楽。シートの着座位置とステップまでの距離に余裕があり、足腰への負担が少ないことも特徴だ。
ここまでジクサーの「楽しさの理由」を探してみたが、それを意識する必要はなく、ただ純粋に楽しめばいい。ネイキッドならではの圧倒的な視界の広さ、体全体で浴びる走行風、耳に心地よい吸排気音といった要素が一体となってライダーを楽しませてくれる。ジクサー150はピュアな「走りの魅力」を持ったオートバイなのだ。
スズキ「ジクサー150」カラーバリエーション
トリトンブルーメタリック
グラススパークルブラック
パールミラレッド
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元サイトで投票・回答スズキ「ジクサー150」ライディングポジション・足つき性
シート高:795mm
ライダーの身長・体重:163cm・43kg
上体はごく軽い前傾。ハンドル切れ角の大きさと併せて小回りがしやすく、腕や首、腰への負担が少ないので長時間走行も快適。シート高は車格の割に高め。あと30mmほど低ければ小柄なビギナーでも安心できそうだ。
スズキ「ジクサー150」各部装備・ディテール解説
スズキ「ジクサー150」主なスペック・価格
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
[ アルバム : 【写真20枚】スズキ「ジクサー150」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸/モデル:木川田ステラ
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みんなのコメント
昔乗ってた2気筒カワサキアネーロ250、カタログ上は35馬力だったけど100km超すとレッドゾーンでまだまだあるのにエンジン唸って微振動すごく、それ以上出す気になれなかった。瞬間は145km出たんだけど。
150ccでそんだけの性能あったら町乗りからツーリングまで十分楽しめる。