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若者よ、ダイハツの新型「タフト」はありだぞ──もし僕が20代だったら、この1台に乗りたい(塩見智編)

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若者よ、ダイハツの新型「タフト」はありだぞ──もし僕が20代だったら、この1台に乗りたい(塩見智編)

財布が軽くて、でもおしゃれはしたくて、運転も生活も楽しみたい──。自動車ライターの塩見智は、いまじぶんが20代だったとしたら、ダイハツの新型「タフト」を選ぶという。はたして、その理由は?

軽SUVという選択

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20代だった頃、つまり今から20~30年前の1990年代と現代を比べ、何がどう違うかを考えてみると、クルマ関連でいえば、一番違うのは軽自動車に関する世間の感覚ではないだろうか。端的に言って当時、軽自動車はダサかった。バブル景気が弾ける寸前~弾けた直後の当時の日本人は身の丈以上のクルマに乗りたがった。僕にもそういう感覚があった。今ではそう考えることのほうが恥ずかしい世の中になりつつあり、その結果としての「新車の4割が軽自動車」だ。

世間の風潮に敏感な(流されやすい!?)僕は、だから今20代だったら軽自動車を選ぶ可能性は結構高い。実際には経済的な理由で選んだのだとしても、対外的には「輸入車を乗りまわす時代でもないっしょ」とか言いながら。どのモデルを何を選ぶか。本格的なオフローダーのスズキ・ジムニーは筆頭候補だが、車中泊を含むさまざまなアウトドア活動に便利そうな各社のスーパーハイトワゴンもいい。どれもあきれるほど広い。

ジムニー一択ではない

悩ましいのは、ジムニーはラダーフレームという今や特殊な車体構造のため、耐久性、悪路走破性はすこぶる高いものの、車両重量がかさむ。そして変速機も古い4速ATか5MTしか設定されないので燃費が悪い。つまり財布に厳しい。あと3ドアしかない。それに今や軽自動車でも珍しくなくなってきたACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が備わらないことも、ものぐさかつ新しいモノ好きの僕にとってはネガティブな要素だ。ただもしかするとこれらは48歳の今の僕の要望であって、今20代なら「ジムニーにこうした一般的な尺度を当てはめるべきではない!」と清教徒っぽいことを言っているかもしれない。

と、数日悩んでいたのだが、先日の取材で最適解を見つけた。出たばかりのダイハツ・タフトだ。姿かたちを見れば一目瞭然、スズキの大人気軽SUV、ハスラーの対抗馬だ。見よ、このペキペキとした四角四面のスタイルを。軽自動車の場合、規格で全幅に上限があるなかで最大限の室内幅を確保する必要があるため、ボディサイドに凹凸を付けるのが難しいのだが、デザイン上の処理を工夫し、色の塗り分けも駆使して、まるで前後フェンダーが張り出しているかのように見せている。

静粛性高し

自社やトヨタのコンパクトカーにも用いる最新のプラットフォームを用いて開発されているからだろう、乗り心地がよく、静粛性も高かった。ターボを選べばパワーも十分だ。完全停止に対応し、停止保持までしてくれるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も備わる。現代的な装備をすべて備えつつ、古典的なジムニー風のルックスも手に入る。ボディカラーも豊富。今の僕よりも“センスがある”と思われたがっているであろう20代の僕なら、きっとレイクブルーメタリックかサンドベージュメタリックあたりを選ぶのではないか。

交差点で横にジムニーに並ばれた時に限って軟弱なほうを選んだことを若干悔やみつつも、それ以外のほとんどの時間、タフトを選んだことに満足し、どっちのiPhoneをCarPlayに繋ぐかで喧嘩しながら彼女とキャンプ場までドライブしている……。缶コーヒーを両膝で挟み、ギアシフトの合間に片手でCDを入れ替えながらNAロードスターを走らせた実際の20代も悪くなかったけれど、タフトと一緒に過ごす令和の20代も悪くないはずだ。

■ダイハツ 新型「タフト」の主要諸元
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,630mm
ホイールベース:2,460mm
室内長×室内幅×室内高:2,050×1,305×1,250mm

最高出力(NA):52PS(6,900rpm)
最大トルク(NA):6.1kg-m(3,600rpm)
WLTCモード燃費(NA):20.5km/L[2WD]/19.7km/L[4WD]
車重(NA):830kg(2WD)

乗車定員:4名 価格:¥1,230,000~

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