■大幅改良された新型「NSX Type S」
2021年8月13日、ホンダの米国法人(以下米国ホンダ)はアキュラブランドで展開している「NSX」の生産終了を記念した特別なモデルとして、新型「NSX Type S(2022年モデル/米国仕様)」を米国で開催されている「モントレー・カー・ウィーク」で世界初公開するとともに、詳細スペックや価格を明らかにしました。
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2016年に米国で発売された2代目NSXは、初代から継承し続けてきた「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトに開発。
ホンダ独自の電動化技術である3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」の採用により、レスポンスとハンドリング性能を高いレベルで実現した新時代のスーパースポーツとして登場しました。
2022年末で生産終了が明らかになっている2代目NSXの最終モデルとなるNSX Type Sは、今までのNSXを超えることを目指し、パフォーマンスとデザインを追求して開発されたといいます。
NSX Type Sは、個性的でよりアグレッシブなフロントおよびリアのスタイリングを採用したことで、一目でNSX Type Sだとわかるようになっています。
フロントロアスポイラー、サイドシル、リアデッキリッドスポイラー、新型ディフューザーなどにカーボンファイバーを採用するなど、本物の素材を随所に採用。
また、カーボンファイバー製ルーフを標準装備することで、デザイン性だけでなく、車体上部の軽量化による低重心化も実現しています。
さらに、グロスバーリナブラックのアウトサイドミラー、ドアハンドル、ダークエグゾーストフィニッシャー、そしてアキュラバッジをフロントとリアに初めて標準装備しました。
また、ダークティンテッドヘッドライト&テールライトレンズや、特徴的なレッドのエンジンカバーを採用することで、アグレッシブな印象を与えています。
リアクォーターには「Type S」のデカールが貼られ、エンジンカウルにはシリアルナンバー入りの特別なプレートが取り付けられています。
なお、NSX Type S(米国仕様)には、ライトウェイト・パッケージが用意され、カーボンセラミックブレーキ、カーボンファイバーエンジンカバー、カーボンファイバーインテリアパッケージが採用された約58ポンド(約26kg)軽量化された仕様も設定されます。
2代目NSXの3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンとSPORT HYBRID SH-AWDを組み合わせたパワートレインはNSX Type Sでさらに進化しました。
アキュラのラインナップにおいて最高のシステム総合出力600hpと最大トルク492lb.ftを発揮。
これは、新しい燃料噴射装置(流量が25%増加)、新しいインタークーラー(放熱量が15%増加)、NSX GT3 Evoと共通の新しいターボチャージャー(ピークブースト圧が15.2psi.から16.1psi.へと5.6%増加)などさまざまな部分が改良された結果です。
さらに、電気モーターに電力を供給するIPU(Intelligent Power Unit)をより効率的に使用したことで、バッテリーの使用可能容量が20%、出力が10%向上。この容量と出力の向上により、SPORT HYBRID SH-AWDシステムの電気モーターを再調整し、EV走行距離を延長することができたといいます。
そのほか、NSX Type Sは、9速デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を搭載していますが、このDCTにもチューニングが施され、さらなる性能向上が図られています。
新開発の「ラピッドダウンシフトモード」、よりアグレッシブな自動シフトダウン、「スポーツ」および「スポーツ+」モードでのシフトアップの高速化、「トラック」モードでのシフトダウンの高回転化などの改良が施されました。
今回の発表に関して、アキュラブランドオフィサーのジョン・イケダ氏は「NSXはアキュラにとって素晴らしいサクセスストーリーであり、パフォーマンスブランドとしてのアキュラの再構築をリードし、タイプSの復活の舞台を整えました。我々はエンスージアストの会社であり、来るべき電動化の時代に次世代のスポーツカーがどうあるべきかをすでに調査しています」と述べています。
※ ※ ※
NSX Type Sは、全世界で350台限定(米国300台、日本30台、その他20台)の販売を予定しています。
NSX Type Sの米国価格は、標準車が16万9500ドル(約1872万円)、ライトウェイト・パッケージが18万2500ドル(約2015万円)となります。
なお、米国仕様の生産はオハイオ州メアリーズビルにあるパフォーマンス・マニュファクチャリング・センターで2021年秋以降生産される予定です。
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みんなのコメント
ホンダとマツダは、最終モデル以外は、ハズレということかも?