■前回の全面刷新からすでに7年が経過
トヨタ「プリウス」は、1997年12月に世界初の量産ハイブリッド車として登場し、その後もハイブリッド車の普及を牽引してきました。
【画像】次期プリウスは「スタイリッシュクーペ」になる? 変化するプリウス&最新トヨタデザインを画像で見る!(47枚)
2022年には誕生25年を迎え、新型の5代目発表も取り沙汰されていますが、プリウスはどのように進化するのでしょうか。
初代プリウスは、5ナンバーサイズのコンパクトセダンとして1997年に登場。既存のガソリン車と同等の走行性能を持ちながら、約2倍の燃費性能とCO2排出量半減などを実現し、ハイブリッド車の代名詞となります。
その後、2003年に2代目、2009年に3代目と代を重ね、2015年には現行の4代目が登場。2代目以降は車幅などを拡大し3ナンバー化され、ボディタイプも4ドアセダンから5ドアハッチバックへと進化しています。
販売台数は、3代目が国内で2010年と2012年に年間30万台を超えるなど、大ヒットを記録。「環境にやさしいクルマ」として日本だけでなく世界でも広く受け入れられました。
現行の4代目も、デビューの2015年と翌2016年は20万台超え、2017年から2019年までは年間10万台超えを記録しています。
しかし現在、プリウスの売れ行きは失速。2020年は約6.7万台、2021年は約4.9万台まで減り、日本自動車販売協会連合会の統計によると2022年の前半(1~6月)も約1.8万台という水準です。
最後のフルモデルチェンジから7年が経過しており、現在は受注を停止しているという事情などから、新型が発売されるまで低空飛行は続くことが予想されます。
プリウスは今後、どのように進化するのでしょうか。
■「ヤリス」の燃費を超えられるか
初代が登場した25年前は、ハイブリッドゆえの燃費性能がプリウスの強みでしたが、その後は多くのモデルにハイブリッドモデルがラインナップされるようになり、技術も成熟化。なかでもトヨタ「ヤリス」は、カタログ燃費で36km/Lを実現しています。
セダンのプリウスにとっては、SUV人気も逆風です。
このような状況の中で、ハイブリッド車の草分けであるプリウスには、さらなる燃費性能を求める声が見られます。
「リッター40で走れたら気持ちいいだろうなぁ」「営業でプリウスに乗っていた時はやっぱり燃費に感動した」など、SNSではプリウスの燃費に信頼を寄せる声が多数。
また、外観は、燃費を追求した流線形になるにしても、「原点回帰で高齢者、社用車として使える及第点デザイン」を求める意見がありました。
もう一つは、先進性です。
プリウスはこれまで、駐車時のハンドル操作が自動になる「インテリジェントパーキングアシスト」、横滑り防止機構と電動パワーステアリングを統合制御する「S-VSC」、アイドリングストップ中もバッテリーを電源として動作する電動インバーターエアコンなど、世界初搭載の機能を採用してきました。
プリウスの進化系であるプラグインハイブリッド車の「プリウスPHV」も、量産車では世界初となるソーラー充電システムをオプション設定しています。
「トヨタが描く少し先の未来を先取りしたものになることを期待しています」というSNSユーザーの声のように、新型プリウスは、ほかのハイブリッド車より数歩先を行くクルマになるかもしれません。
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みんなのコメント
だが、たとえば"電子レンジ"や"スマホ"を、今さらうやうやしくありがたがって使う者など皆無であるように、あまりにハイブリッドシステムが一般化しすぎたため、そんな歴史的な事象であるにもかかわらず、車好きであってもその快挙に気づいていないのがちょっと不憫だ。
なんたって1997年12月までは、この世に1台たりとも量産型のハイブリッド車と言うのは走っていなかったのが、今はあって当たり前なんだからね。
ま、一つの革命ですよ、自動車史の中での『プリウス』は!
エコカーの先駆者でいたいなら超効率EVになるしかない。