■条件さえ整えば、ずっと手放しで運転していられる!
BMWが国内向けモデルとして初めて「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援システム」を搭載することを発表した。ハンズ・オフを直訳すれば「手を放す」という意味だが、まさしく高速道路の渋滞時において、手放し運転が可能となる先進運転支援システムが実現するというわけだ。
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じつは渋滞対応のACC(アダプティブクルーズコントロール)と車線維持ステアリングシステムを搭載しているクルマであれば、技術的にはメーカーを問わず手放し運転ができないわけではない。しかし運転支援システムにおいてはドライバーが直ちに運転の主体となる必要がある。そのため手放しという行為は認められていない。
具体的には、15秒ほど手放しをしていると警告が発せられる。さらに、警告から50秒ほど経っても手放し状態が続いていると、運転支援システムがキャンセルされる。これが、いわゆる「65秒ルール」と呼ばれるもので、2019年10月以降の新型車には義務付けられた保安基準となっている。ちなみに、65秒ルールが適用されるのはレベル2の自動運転(運転支援システム)に限った話だ。
では、今回BMWが採用を発表した「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援システム」は65秒ルールに縛られるのだろうか。BMWジャパン広報部に確認したところ「15秒を超えて手放ししていても警告は出ず、条件が許せばいつまでも手放し運転が可能」ということだった。では、レベル3の自動運転なのかといえば、それもノー。「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援システム」はあくまでもレベル2の運転支援システムという。もちろん、保安基準を満たしているのは言うまでもない。
では、65秒ルールを超えた手放し運転が可能となったポイントは、どこにあるのだろうか。それは、ドライバーの状態をカメラで検知する機能を搭載した点にある。詳細については教えてもらえなかったが、おそらく居眠りや脇見、モニターなどの注視といった状況をカメラでモニタリングすることで、ドライバーが直ちにステアリング操作のできる待機状態であることを確認しているのだろう。車内カメラによって、ハンズ・オフ(手放し)を実現したのだ。
高速道路の渋滞中という条件ではあるが、運転支援システム(自動運転レベル2)としては大きな進化だ。これにより、ドライバーの疲労が大いに軽減されることだろう。この「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援システム」が搭載されるのはBMW 3シリーズ、BMW 8シリーズ クーペ、BMW 8シリーズ カブリオレ、BMW X5からで、2019年夏以降とアナウンスされている。もちろん、BMWのラインナップ全般に拡大していく予定ということだ。
文:山本晋也
自動車コミュニケータ・コラムニスト
画像:BMW
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