ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドQ4を設定
アルファ ロメオは、ブランドの変革(Metamorfosi)を体現するモデル、トナーレを発表。1910年にまで遡る正統派イタリアン・スポーツモデルのDNAに忠実でありながら、コネクティビティと電動化の新たな時代を見つめるアルファ ロメオは、トナーレとともに大きな変革を遂げる。
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その特徴は、オリジナル・コンセプトに忠実でありながらも他と一線を画したイタリアン・デザイン、革新的でユーザー中心のサービスを重視するブランドのDNAを提供するために開発された最先端のテクノロジー、ソフトウェア、電動化システムとなる。
そしてトナーレには、2つのレベルの電動化モデル(ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドQ4)が設定され、いずれもクラス最高のパフォーマンスを追求した。現地では発売記念エディション「EDIZIONE SPECIALE」を専用サイトにおいて4月から受注を開始するという。
コンセプトカーに忠実なイタリアン・デザイン
トナーレの最終デザインは、チェントロスティーレ・アルファ ロメオの類まれな能力により、オリジナル・コンセプトを驚くほど忠実に再現することが可能になった。
若くて、都会的でアクティブなユーザーをターゲットとするトナーレは、傑出した、官能的かつ未来指向のデザインを特徴とし、今後のアルファ ロメオ・モデルの基準となるデザイン言語を採用している。その好例が、5ホール・ホイール、「テレスコピック」インストルメントパネル、3スポーク・スポーツ・ステアリングホイール、サインカーブ(正弦波)ヘッドライトなど。
全長4.53m、全幅1.84m、全高1.6mというコンパクトなサイズのトナーレは、イタリアン・デザインの独自性とアルファ ロメオならではのオリジナルで現代的なスタイルを持つ。
すでに自動車の歴史の一部となったスタイル面の特徴は、トナーレにも踏襲されている。たとえば、ジュリアGTの特徴となっている、リヤからヘッドライトまで走る「GTライン」は、そのワイドでエレガントなボリューム感とともに、8Cコンペティツィオーネなどのアイコン・モデルを想起させる。フロントには、他に類を見ない「Trilobo」シグネチャーを採用し、中央にはアルファ ロメオを象徴する「Scudetto」(盾)が装着されている。
フルLEDアダプティブ・マトリックスを備えた新しい「3+3」ヘッドライトは、SZザガートやプロテオ・コンセプトカーの誇り高いスタイルを連想させる。マレリと共同で開発したこの3つのモジュールは、ユニークなフロントラインを創出し、洗練されたテクノロジーの使用により、ドライバーに最高レベルの視認性を提供する。
このユニットは、デイタイム・ランニングライト、ダイナミック・ターンシグナル、「ウェルカム&グッドバイ」(イグニッションのオン/オフで作動)といった機能を備えている。最初のモジュールは、車速と走行環境に合わせてロービームを調整する「アダプティブ・ドライビングビーム」。
2番目のモジュールである「グレアフリー・ハイビーム・セグメンテッド・テクノロジー」は、先行車や対向車を自動検出して眩惑を防ぐ。3番目のモジュールは、コーナーを曲がるときに自動的に作動し、車両側方を明るく照らし出す。これらのテクノロジーは、耐久性と省エネルギー性の両面で、すばらしい効率も備えている。その明るさは従来型のハロゲンランプの2倍で、発熱量も少なく、目の負担も軽減され、走行快適性が向上している。
テールライトにもフロントと同じデザイン要素を採用し、リヤを完全に包み込むサインカーブ形状を採用することで、非常にユニークで他車と一線を画するライトシグネチャーが生み出されている。
このクルマの官能性とダイナミズムは、8Cコンペティツィオーネへのトリビュートともなっている、すべてを包みこむようなリヤウインドウ、アルファ ロメオ独自のスタイルである「テレフォンダイアル」デザインのアロイホイールなどによっても示されている。
アルファ ロメオのレースの歴史にヒントを得たインテリアは、ドライバーに明確に焦点を当てている。あらゆるコントロール系のアクセスは容易で、安全かつ比類なきドライビング体験に貢献している。乗員に対しても同様の注意が払われており、快適なドライブを実現できる理想的の空間が創出されている。
そして、最新テクノロジーが惜しみなく投入されたトナーレのインテリアは、エモーショナルな感動を呼び起こし、優れたコネクティビティによる快適な体験を生み出し、最先端のスポーティなドライビング・プレジャーを提供する。
クルマをNFTデジタル証明書とリンク
トナーレは、世界で唯一、自動車セクターの真のイノベーションとなるNFT(非代替性トークン)テクノロジーを搭載している。アルファ ロメオは、クルマをNFTデジタル証明書とリンクさせた最初の自動車メーカー。このテクノロジーは、「ブロックチェーン・カード」と呼ばれるコンセプトに基づいている。
これは、車両のライフサイクルの各段階で、修正不能な機密情報を記録して活用するもの。この独自のオフボード機能は、すぐに利用することが可能かつ持続可能で、アルファ ロメオの革新的なキャラクターを強調するものとなる。
もちろんオーナーの同意が前提だが、NFTに車両データを記録させておけば、そのクルマが適切にメンテナンスを受けたことを示す証明書を発行することができるために、残存価値に好影響が期待できる。中古車市場におけるNFT証明書は、オーナーやディーラーに対する、さらなる信頼性につながり、購入者にとっては、安心して車両を選択することができる。
アルファ ロメオは、ソフトウェアとコネクティビティの使用を独自に解釈して、引き続きドライバー体験を向上させることに焦点を当てている。トナーレは、アルファ ロメオならではのドライビング・プレジャーを維持しながら、優れたコネクティビティによる快適な体験を生み出すための最先端テクノロジーを搭載している。
主な新しい特徴としては、つねに「自宅にいるような」感覚をもたらしてくれるAmazon Alexa音声アシスタントの搭載が挙げられる。これにより、日々の走行がさらに簡単で便利になる。
そして、「セキュア・デリバリー・サービス」機能により、トナーレをAmazonの荷物の配達先に指定することができる。注文した商品は、ロックを解除して車内に置き、再びロックすることにより、完全な安全性が確保される。
また、車両の状態に関するアップデートを自宅で定期的に受け取ったり、充電状態や燃料レベルを確認し、観光名所を探し、クルマの現在の場所を確認したり、リモートでロック/ロック解除コマンドを送信したりできる。
ドライバーはAlexaを使って、運転から注意を逸らすことなく、ショッピングリストにアイテムを加えたり、近くのレストランを探したり、ホームオートメーション・システムに接続した自宅の照明やエアコンを調整したりすることも可能。
さらにトナーレは、まったく新しいインフォテインメント・システムを標準装備している。カスタマイズ可能なAndroid OSとOTA(Over-the-Air)アップデート機能を備えた4G接続により、コンテンツ、機能、サービスは常に最新の状態に保たれる。
このシステムは、フルデジタルの12.3インチスクリーン、メインの10.25インチのタッチスクリーン、スムーズで洗練されたマルチタスク対応のインターフェイスから構成され、ドライバーは、運転から注意をそらすことなく、すべての情報を一目で確認できる。合計22.5インチの2つの大型フルTFTスクリーンは、セグメントにおけるクラス最高のスペックとなる。
新たに採用された先進運転支援システム(ADAS)は、アルファ ロメオの哲学に則り、レベル2を実現した。ここでも、ソフトウェアのサービスはブランドのDNAに従い、ドライバーに焦点が当てられている。したがって、すべてのシステムは、運転を妨げることなく機能し、コントロール性とエモーショナルなドライビング体験が損なわれることがない。
「インテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール」(IACC)、「レーン・センタリング」(LC)、「トラフィックジャム・アシスト」は、速度と軌道を自動的に調整し、車両をレーンの中心に保ち、先行車と適切な距離を保つことにより、安全性と快適性を高める。
トナーレはまた、ドライバーとクルマ、そして道路との相互作用を完璧にする、革新的なデバイスやテクノロジーも採用している。ドライバーに危険を知らせ、歩行者や自転車との衝突を避けるために制動を行い、やむを得ない場合には衝撃軽減機能を作動する「自動エマージェンシー・ブレーキング」、眠気に襲われたドライバーに警告を送る「ドラウジー・ドライバー・ディテクション」、車両後方のブラインドスポットに別の車両が迫ってきた場合に衝突を避けるため警告を発する「ブラインド・スポット・ディテクション」、後退時に側方から近づいてくる車両がある場合に警告を発する「リヤ・クロス・パス・ディテクション」、ダイナミックグリッド付き高解像度360度カメラなどがその一例。
最先端の電動化テクノロジー
トナーレは、アルファ ロメオ・ブランドにとって、電動化におけるエントリーモデルとなるばかりでなく、大胆なアプローチでパラダイムシフトを実現するクルマ。つまり、21世紀のスポーティなキャラクターを再構築するというミッションを与えられたプロジェクトにより、ブランドとDNAは進化している。
トナーレは、アルファ ロメオ独自の、160hpを発生するハイブリッドGTV(可変ジオメトリーターボ)エンジンを搭載。可変ジオメトリー・ターボチャージャーに7速TCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48Vの主電源システム、15kW/55Nmを発生する「P2」電気モーターを組み合わせることにより、1.5リッター・ガソリンエンジンを停止した状態でもEV走行が可能となる。
アルファ ロメオは、真の電動化体験を提供するために、このソリューションを選択した。このトランスミッションは、低速時、駐車、クルージング時にピュア電動モードによる走行を可能にする。発売時には、同じ7速TCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48V「P2」モーターを搭載した、130hpのハイブリッド・バージョンも用意される。
275hpを発生するエクスクルーシブなプラグイン・ハイブリッドQ4は、トナーレのトップパフォーマンス・モデルとなる。0~100km/h加速はわずか6.2秒で、電動モードでの走行可能距離は、市街地サイクルで最長80km(複合サイクルでは60km以上)となり、セグメントにおけるクラス最高値を実現している。プラグイン・ハイブリッド・パワートレインを搭載するQ4は、その高いトラクション性能により、比類なき安全性とドライビング・プレジャーを提供する。
また、1.6リッターの排気量から130hpの最高出力と320Nmの最大トルクを発生するディーゼルエンジンと6速アルファ ロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、前輪駆動システムを組み合わせたバージョンも、発売当初からラインナップされる。
クラス最高のドライビング・ダイナミクス
トナーレは、ドライビング・ダイナミクスの面でもセグメントのベンチマークとなる。このクルマは、スポーツカーのようなダイナミックな挙動を示す。これは、理想的な重量配分、セグメントでもっともダイレクトなステアリングレシオ(13.6)、クラスで唯一採用するインテグレーテッド・ブレーキシステム(IBS)、アルミニウム製シフトパドルなどによって実現している。
ブレーキは、ブレンボ製固定キャリパーを採用し、フロントに4ピストンおよびベンチレーテッド・ディスクを、リヤにソリッドディスクを組み合わせ、ブレーキ性能を向上させている。サスペンションは、完全独立懸架のマクファーソン・システムにフリクエンシー・セレクティブ・ダンピング(FSD)ショックアブソーバーを組み合わせた。
グリップの低い路面でも傑出したロードホールディング性能を実現するために、トナーレは2種類の駆動システムを用意している。プラグイン・ハイブリッドe-Q4バージョンはQ4オールホイール・ドライブ、ハイブリッド・バージョンとディーゼル・バージョンは前輪駆動となっている。後者には、アルファ ロメオの電気式セルフロッキング・ディファレンシャルも装備されている。「デュアルステージ・バルブ」アクティブ・サスペンションは、ダンピングを電子的に制御。その目的地がどこであれ、トナーレのステアリングホイールを握って走り出せば、魅力的ドライビング体験を得ることができる。
関連情報:https://www.alfaromeo-jp.com/
構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
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外車もホンダをパクるようになっちゃいましたね