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マジかよ!! 新型クラウンスポーツまさかの受注停止!? ならばハリアーを買うってのはどうよ!?!?

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マジかよ!! 新型クラウンスポーツまさかの受注停止!? ならばハリアーを買うってのはどうよ!?!?

 2023年10月に販売開始された「クラウンスポーツ」。ライバル車のひとつとして挙げられるのが、同門SUV「ハリアー」だ。今回は、この2台がどのように違うのか、さまざまな視点から比較する。

文/渡辺陽一郎、写真/TOYOTA、奥隅圭之

マジかよ!! 新型クラウンスポーツまさかの受注停止!? ならばハリアーを買うってのはどうよ!?!?

■クラウンスポーツとハリアーは似たようなサイズだけど何が違う? 

新型クラウンスポーツ(全長4720×全幅1880×全高1565mm/車体価格590万円)

 以前のクラウンはセダンだったが、新型は需要の回復を狙って4種類のボディを用意する。

 第1弾のクラウンクロスオーバーは2022年に発売され、2023年10月には第2弾のクラウンスポーツが投入された。

 クラウンスポーツの全長は4720mm、全幅は1880mmだから、ハリアーの4740mm・1885mmに近い。そこでこの2車を比較する。

 全長と全幅は似ているが、全高はクラウンスポーツが1565mmと低く、ハリアーは1660mmと高い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も、クラウンスポーツは2770mmと長く、ハリアーは2690mmと短い。

 この数値の違いにより、クラウンスポーツの外観には塊感があり、リヤ側のドア付近に大きなウネリも入る。後輪の踏ん張り感が強調され、車名が示す通り外観はスポーティだ。

 ハリアーはSUVの典型的なデザインで、外観のボリューム感が強い。フロントマスクを含めて、車内の豪華さや広さを表現している。

 最小回転半径は、クラウンスポーツは後輪操舵の採用で5.4mに抑えた。ハリアーは5.5~5.7mと大回りになる。

■車内の使いやすさはほぼ互角!! 乗降性能で選ぶならハリアーがオススメ!

写真は、ハリアーの後部座席。クラウンスポーツとハリアーの後部座席の室内空間はほぼ互角。乗降性能と荷室に関してはハリアーのほうが優勢である

 クラウンスポーツのインパネは、クラウンクロスオーバーに似たデザインだが、光沢のあるパネルを使うなど質感を高めた。

 しかしハリアーも立体的で、メッキパーツや合成皮革はクラウンスポーツよりも積極的に使っている。クラウンスポーツは上質だが渋い雰囲気も併せ持ち、ハリアーは鮮やかな印象だ。

 視認性や操作性は互角だが、ATレバーはハリアーの操作感覚が馴染みやすい。

 前席はクラウンスポーツの場合、腰を包む印象だ。ハリアーはシート生地によって異なるが、柔軟でリラックスできる座り心地に仕上げた。

 後席の座り心地は両車とも似ている。身長170cmの大人4名が乗車した場合、後席に座る乗員の頭上空間は、クラウンスポーツ、ハリアーともに握りコブシ1つ分だ。

 後席の膝先空間は、クラウンスポーツが握りコブシ2つ弱で、ハリアーは2つ分だから若干の余裕がある。

 居住空間については、クラウンスポーツが文字通りスポーティで、ハリアーはくつろげる雰囲気を大切にしている。

 乗降性は前後席ともにハリアーが優れる。クラウンスポーツは、全高がハリアーに比べて95mm低く、ドアの開口部も下側に向けて下がっているため、乗降時には頭を下げる姿勢になるからだ。SUVでは乗り降りがしにくい部類に入る。

 後席を使っているときの荷室長は、クラウンスポーツが959mm、ハリアーは985mmで大差はない。しかし荷室高は、クラウンスポーツは632mmだが、ハリアーは全高も高く750mmの余裕がある。そのために積載性はハリアーが優れている。

■気になる燃費は? 先進安全装備で選ぶならクラウンスポーツが圧倒的に有利!! 

現行型ハリアー(全長4740×全幅1855×全高1660mm/車体価格299万円~504万円)

 クラウンスポーツのパワーユニットは、直列4気筒2.5Lエンジンをベースにしたハイブリッドのみだ。

 クラウンクロスオーバーでは、2.4Lターボハイブリッドも選べるが、クラウンスポーツは1種類になる。駆動方式もクラウンスポーツは4WDのE-Fourだけだ。グレードもZに限られてほかの選択肢はない。

 ハリアーも直列4気筒2.5Lエンジンをベースにしたハイブリッドを用意する。エンジンとモーターの相乗効果によるシステム最高出力は、クラウンスポーツが234馬力、ハリアーハイブリッドのE-Fourは222馬力で、ほとんど差はない。

 車両重量はクラウンスポーツが装備を充実させて1810kg、ハリアーはハイブリッドの最上級グレードになるZ・レザーパッケージ・E-Fourが1750kgだ。

 後輪操舵などの違いがあり、クラウンスポーツは少し重く、ハリアーが若干有利になる。

 クラウンスポーツは設計が新しいため、安全装備や運転支援機能も先進的だ。ハリアーに装着されない装備も採用している。

 例えばクラウンスポーツは、プロアクティブドライビングアシストを装着した。

 通常の運転で車間距離が縮まり、アクセルペダルを戻してブレーキペダルを踏もうとしたときなど、プロアクティブドライビングアシストの制御で制動が若干早く開始される。

 衝突被害軽減ブレーキは、危険な状態に陥った後で作動するが、プロアクティブドライビングアシストは緩やかな制御で危険に近付かないように制御する。

 このほかクラウンスポーツは、高速道路上の渋滞で、ステアリングホイールから手を離しても運転支援が続く機能を採用した。スマートフォンを使って、車外から車庫入れの操作が行える装備も標準装着される。

 クラウンスポーツのWLTCモード燃費は21.3km/Lで、ハリアーハイブリッドZ・レザーパッケージ・E-Fourは21.6km/Lになる。

 クラウンスポーツはボディが重いこともあり、ハリアーハイブリッドに比べて燃費数値が若干悪い。

■気になる価格差はどのぐらい? クラウンスポーツは受注停止!いっぽうのハリアーは? 

新型クラウンスポーツの受注は停止しており、KINTOのみの取り扱いになっている。いっぽうのハリアーの納期は8カ月程度となっている

 クラウンスポーツZの価格は590万円、ハリアーハイブリッドZ・レザーパッケージ・E-Fourは514万8000円だ。

 クラウンスポーツに標準装着されるITSコネクト、パノラミックビューモニター、100V・1500Wの電源コンセント、おくだけ充電をハリアーにオプション装着すると、合計532万700円になる。ここまでの実質差額は約58万円だ。

 クラウンスポーツには、先に述べた後輪操舵、プロアクティブドライビングアシストなどの装備も加わる。

 これらの対価が35万円とすれば、クラウンスポーツとハリアーハイブリッドの最終的な正味価格差は約23万円だ。クラウンスポーツが高いのは確かだが、実質23万円であれば同額に近い。

 販売店に納期を尋ねると「クラウンスポーツは受注が増えて停止しており、定額制カーリースの KINTOのみが扱っている。ハリアーなら約8カ月で納車できる」とのことだ。ハリアーは購入しやすい。

 車両の性格を考えると、外観のカッコ良さ、スポーティな運転感覚を重視するならクラウンスポーツになり、豪華さや上質感、快適性で選ぶならハリアーだ。

 ただしクラウンスポーツやハリアーのような上級SUVでは、メカニズムや装備の先進性も大切になる。そこも考慮すると、ハリアーの最上級グレードにするなら、クラウンスポーツが魅力的だ。

 いっぽう、少ない予算で購入するなら必然的にハリアーになる。クラウンスポーツには590万円のZしか用意されないが、ハリアーならグレードを豊富に選べるからだ。

 その意味でハリアーの買い得ベストグレードは、ハイブリッドG・2WD(411万9000円)だ。さらに安く買いたいなら、直列4気筒2Lノーマルエンジンを搭載するG・2WD(352万9000円)もある。

 このようにハリアーの売れ筋価格帯は、クラウンスポーツとは異なり、互いに競争しにくい設定になっている。選択肢が豊富なハリアーは、今後もクラウンスポーツに比べて好調に売れ続けるだろう。

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みんなのコメント

21件
  • やふたろう、やふこ
    本人が今の時代決して少なくないお金を出して買うんだから好きな車を買えばよい。得だからとかよく売れてる車だからとかの理由で買うと満足度は低い。
  • dfz********
    いやいや…
    500万円以上する車を買うのに、長ネギ売り切れてるから、玉ねぎいかが?みたいな感覚ありですか?
    最近この手の記事よく見ますけど、ライターさんはこれくらいの車ならキャッシュで買えるくらいの方なのかな…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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