■“爆速マッスルカー”に称賛の声集まる
2023年3月20日、ダッジは2ドアクーペの「チャレンジャー」に、ハイパフォーマンス仕様「SRTデーモン170」を設定すると発表しました。
【画像】これが次世代のマッスルカー!? 新型「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」を画像で見る(118枚)
ダッジいわく「世界で最も速く、最もパワフルなマッスルカー」だといいますが、この異常とも言えるクルマに対し、国内でも様々な反響が集まっています。
ダッジはステランティスグループに属するアメリカの自動車ブランド。日本では2ドアスポーツカーの「バイパー」をはじめ、セダンの「チャージャー」やSUVの「ナイトロ」などが正規輸入されていましたが、2022年現在ではダッジブランドのクルマの正規販売はありません。一方、並行輸入車としては国内に入っているモデルも一部あり、中古車サイトで販売されているダッジ車を見ることができます。
そんなダッジが展開するチャレンジャーは、同社を代表する2ドアスポーツカーで、その初代モデルは1970年の登場と長い歴史を持ちます。
現行モデルは、2008年に登場した8代目で、改良モデルや様々な特別仕様車を登場させながら、約15年間販売を続けてきましたが、2022年8月15日に往年のマッスルカーの流れをくむチャージャーとあわせて、最終モデルの発表がおこなわれており、実質の生産終了宣言がなされています。
今回登場した「SRTデーモン170」は実質最後の特別仕様車となるモデル。
搭載されるエンジンは、高エタノール燃料を使用することで最高出力1025馬力を発揮する6.2リッターV型8気筒スーパーチャージドエンジン。この高出力エンジンにガソリンを送り込むインジェクターは、1時間に約656リットルものガソリンを供給することが可能で、これはアメリカのバスルームで使用される平均的なシャワーヘッドを上回る供給量だとダッジは説明します。
このエンジンに組み合わされるトランスミッションは8速ATで、後輪を駆動。
これらのパワートレインにより、0-60mph(0-96km/h)加速はわずか1.66秒となり、加速により生じるGは2.004gも達し、量産車の中でも最高レベルだといいます。
加えて、標準装着されるタイヤにはこれまで量産車には搭載されていなかった315/50R17サイズのラジアルタイヤを初めて採用。スタッガードドラッグラジアルタイヤとフェンダーフレアを備えた、史上初の工場生産車だといいます。
価格は9万6666ドル(約1281万円)です。
ダッジのブランド最高経営責任者であるティム・クニスキス氏は、新型チャレンジャー SRTデーモン170について以下のようにコメントしています。
「ダッジの代名詞である”HEMIエンジン”を用いて駆動するモデルは、2023年末をもって完全に生産を終了します。私たちはHEMIによるマッスルカーの時代の終焉を祝うため、 今回の”ラストコール”モデルで、メーカー生産車の発揮するパフォーマンスレベルにおける新たなベンチマークに到達しました。」
※ ※ ※
“最後”にふさわしい異常なスペックを持つ新型「チャレンジャー SRTデーモン170」ですが、日本でも様々な反響を呼んでいます。
一番多くみられるのは、「現代にはないワクワクするクルマ」「アメリカには地球が滅ぶまでこういう車を作って欲しい」「今の時代に逆に新鮮で素晴らしい」「存在が嬉しいクルマ」など称賛の声です。一様に異常なまでのパフォーマンスに驚きを隠せない様子です。
また、「パフォーマンスの割に安い」「この馬力で1300万円はバーゲンプライス」等といったコストパフォーマンスの高さにも驚愕する声も多く聞こえてきます。
さらに「チャレンジャー無くなるのは寂しい」など、チャレンジャーとの別れを惜しむ様子もみられました。
※ ※ ※
チャレンジャー SRTデーモン170について、様々なコメントが集まりましたが、ダッジは同社の公式SNSでこのクルマについて「世界で最も強力なマッスルカーを作るために、私たちは悪魔と取引せず、悪魔を召喚しました」と記載するなど、“ユニークな”コメントを各所に投稿しています。
ダッジの“吹っ切れた”思想が、日本のユーザーの心にも刺さったようです。
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