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EV版「S2000」の登場か!? ホンダがジャパンモビリティショー2023に本気のスペシャルティコンセプトを出展!!

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EV版「S2000」の登場か!? ホンダがジャパンモビリティショー2023に本気のスペシャルティコンセプトを出展!!

 ホンダは2023年9月26日、ジャパンモビリティショーの出展概要を発表した。そのなかの目玉は、かつてのS2000後継モデルのEVともいえる「ホンダスペシャリティスポーツコンセプト」だ。詳細を紹介しよう。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ホンダ

EV版「S2000」の登場か!? ホンダがジャパンモビリティショー2023に本気のスペシャルティコンセプトを出展!!

■「Honda Specialty Sports Concept」(スペシャリティ スポーツ コンセプト)をワールドプレミア!

2022年4月に三部社長がEVロードマップを発表した際、突如として2台のコンセプトモデルがベールをかけられたまま発表された

 今回のジャパンモビリティショーでのホンダのメインといえるのがこのコンセプトカー。ホンダによると、「カーボンニュートラル実現のための電動化や、自動運転技術が普及していくなかでも、運転する楽しみ(ドライビングプレジャー)を体感でき、乗る人を時間の制約から解放してくれる四輪電動スポーツのコンセプトモデル。“操る喜び”と際立つ個性が、日常からの解放をもたらします」と説明している。

 残念ながらこのコンセプトモデルの画像についてはホンダからはいっさいアナウンスされていない。詳しくはジャパンモビリティショーに来て確認するしかないのだが、今からコンセプトモデルの実車を見るのが楽しみな1台。

写真左が「スペシャリティ」で、右が「スポーツ」

 このコンセプトモデルを見て思い出されるのが、2022年4月に三部敏宏社長が記者会見で発表したEVロードマップだ。その会見の最後、三部社長から「スペシャリティ」と「フラッグシップ」という2台のベールがかけられたスポーツモデルが紹介されたのだが、このうちのスペシャリティのほうが今回のジャパンモビリティショーに出展されるコンセプトモデルとなるようだ。

「Monterey Car Week」(モントレー・カー・ウィーク)で映像が公開された次世代ハイパフォーマンスEVのコンセプトモデル、「Acura Electric Vision Design Study」

 ちなみに2023年8月17日、米国カリフォルニア州のモントレー半島で開催された「Monterey Car Week」(モントレー・カー・ウィーク)で、次世代ハイパフォーマンスEVのコンセプトモデル、「Acura Electric Vision Design Study」を映像で公開しているが、スペシャリティについては日本でワールドプレミアとなる。

北米地域での市販予定車となるSUV、Prologueプロトタイプ

 また、北米地域での市販予定車となるSUV、Prologueプロトタイプもワールドプレミアされる予定だ。こちらは日本での導入予定についてはアナウンスされていないが、ぜひ導入を希望したい!

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■ブーステーマは「Honda DREAM LOOP」

未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現する「Honda DREAM LOOP」がホンダブースのテーマだ

 ホンダは今回、二輪車、四輪車、パワープロダクツ、航空機などさまざまなモビリティとその関連技術、コンセプトモデルを出展する。ホンダはグローバルブランドスローガンとして「The Power of Dreams How we move you.」を掲げて取り組んでいる。

 これは、ホンダで働く一人ひとりの夢がホンダの原動力であり、その夢の力で生み出したさまざまなモビリティが人を動かし、人の心を動かし、多くの人の夢の実現を後押しして、未来に向けて人々の夢が広がっていく、という想いが込められているという。

 このグローバルブランドスローガンに込めた想いに基づき、今回のジャパンモビリティショー2023では、ホンダの夢を形にした「時間や空間といったさまざまな制約から人を解放するモビリティ」や、「人の能力と可能性を拡張するモビリティ」の紹介を通じ、ユーザーにも未来に向けた夢を想像してもらい、夢の広がりを体感してもらうブースとしているのが狙い。

ホンダの夢をかたちにしたモビリティを起点に、未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現

 また、ブースのテーマはホンダの夢をかたちにしたモビリティを起点に、未来に向けてユーザーの夢が多様性に満ちて広がっていくことを表現する「Honda DREAM LOOP」としているのだという。

 ホンダブースでは、「ホンダがこれまでに実現した夢や取り組み」、「ホンダの夢が実現する未来の生活」の紹介を通じ、ホンダが実現したい夢と未来の姿をユーザーに理解してもらえるブースを展開するという。

 続いてはHonda Specialty Sports Concept以外の出展モデルを見ていこう。

■「解放」を体現するモビリティたち

ワールドプレミアとなる「SUSTAINA-C Concept」

●「SUSTAINA-C Concept(サステナ・シー コンセプト)/Pocket Concept(ポケット コンセプト)」※ワールドプレミア

 かぎりある資源の制約から解放してくれる四輪・二輪電動モビリティのコンセプトモデルがこの2台。

こちらは「Pocket Concept」

 回収した使用ずみアクリル樹脂を再利用して作られており、資源の循環利用(リソースサーキュレーション)によって、かぎりある資源の制約から解放され、地球環境の保護と自由な移動の喜びを将来に渡って両立することを目指して開発された。

SC e: Concept。バッテリーの交換が容易な2輪のコンセプトモデル

●「SC e: Concept(エスシー イー コンセプト)」※ワールドプレミア

 バッテリーを簡単に交換することで充電待機時間という制約からも解放してくれる、二輪電動モビリティのコンセプトモデル。再生可能エネルギーの活用を拡大する手段のひとつである、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」(モバイルパワーパック イー)2個を動力源に採用。電動モデルならではのスムーズかつ力強い走りで、より快適な日常の移動を実現するという。

小型ビジネスジェット機のHondaJet EliteIIの実物大インテリアモックアップモデルを展示

●「HondaJet(ホンダジェット)/Honda eVTOL(イーブイトール)」

 空と地上のモビリティシステムを組み合わせ、三次元での立体的な移動を可能とすることで、空間と距離の制約からの解放を実現する空のモビリティ。今回は、小型ビジネスジェット機のHondaJet EliteIIの実物大インテリアモックアップモデルを展示し、室内を体感できる。

ホンダeVTOL。5分の1サイズの実物大エクステリアモックアップモデルなどを展示

 Honda eVTOLは5分の1サイズのエクステリアモックアップモデルや、動力源として開発中のガスタービンハイブリッドシステムなどを展示。

●「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパック イー)」を活用した電動製品

HONDA Mobile Power Pack e:

 クリーンな再生可能エネルギーを、モバイルパワーパックに貯めて持ち運び、さまざまな場所や用途で活用することで、かぎりある資源の制約から解放され、自由な移動・暮らしと地球環境保護を両立することが可能に。今回は、モバイルパワーパックを動力用電源に採用した電動製品やエネルギー関連技術が展示される。

■「拡張」を体現するモビリティ

ワールドプレミアされるホンダCI-MEV

 ホンダ独自の協調人工知能(Cooperative Intelligence:CI)や自動走行技術により、ラストワンマイルを誰でも手軽に自由に移動できるふたり乗りの四輪電動モビリティの実証車。公共交通機関がない場所での移動や長距離の歩行が困難な場合など、移動範囲が狭くなりがちな人の生活圏の拡張を実現することを目指している。

●「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス ワーク ビークル)」 ※ジャパンプレミア

Honda Autonomous Work Vehicle。プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両

 アタッチメントを取り付けることでさまざまな用途に活用できる、プラットフォーム型自律移動モビリティの実験用車両。人の作業が難しい環境下で、大きな積載物の輸送やさまざまな作業を人に代わって自律して行うことで、人の能力や活躍の可能性を拡張することを目指しているという。

●「Honda アバターロボット」

ホンダアバターロボット。ASIMOをはじめとするロボティクス研究で培った多指ハンドと、独自のAIサポート遠隔操縦機能を採用

 時間や空間の制約に縛られず、人の能力と可能性を拡張する分身ロボット。ASIMOをはじめとするロボティクス研究で培った多指ハンドと、独自のAIサポート遠隔操縦機能を採用することで、離れた場所にいながら、あたかもその場にいるように作業や体験が可能だ。

●「UNI-ONE(ユニワン)」

UNI-ONE。ホンダ独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System」(オムニトラクションドライブシステム)を採用

 着座型で両手が自由に使えるパーソナルモビリティ。ロボティクス研究から生まれたバランス制御技術と、前後・左右・斜めの全方位に自由に移動できるホンダ独自の車輪機構「Honda Omni Traction Drive System」(オムニトラクションドライブシステム)を採用しており、重心移動だけで歩行するように移動が可能。UNI-ONEを使えば、移動に困難を感じる人も活躍の場を広げることができるという。

■そのほかの「拡張」を体現するモビリティ・製品

新型軽商用EV(電気自動車)プロトタイプ

 このほか、新型軽商用EV(電気自動車)プロトタイプや可搬型外部給電機「Power Exporter e: 6000」(パワーエクスポーターイー)が出展される。

 また、新事業創出プログラム「IGNITION」から生まれた視覚障がい者向けナビゲーションシステム「あしらせ」(株式会社Ashirase)、ひとり乗り電動三輪マイクロモビリティ「Striemo(ストリーモ)」(株式会社ストリーモ)、IGNITIONとして初の社内事業化のケースとなる、自転車を電動アシスト化・コネクテッド化するサービス「SmaChari(スマチャリ)」搭載自転車「RAIL ACTIVE-e」などを出展予定。

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