今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「ボルボ V70SE」だ。
ボルボ V70SE(2002年)
景気の低迷で、輸入車市場も販売台数が今ひとつ伸び悩んでいるのは周知の事実。そこで今年(編集部註:2002年)後半の拡販に向けた第一弾として、ボルボ・カーズ・ジャパン(編集部註:当時の社名)がV70シリーズのラインアップに加えた特別仕様車には、スペシャル エディションを意味する「SE」という名が与えられている。
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ベースとなっているのは、ベーシックグレードのV70。他グレードと同様に横置きされた2.4Lの直5 DOHCエンジンは、CPUの違いで140ps/22.4kgmと、V70 2.4の170ps/23.5kgmよりパワーダウンしているが、4000rpmまでの常用回転域ではパワースペックはほとんど変わらない。
V70 SEの主な特別装備は以下のものだ。インテリアでは本革とファブリックをコンビネーションしたスポーツシート、トップグレードのT-5スポーツと同じアルミニウムパネル、CD/MDプレイヤー付きハイパフォーマンス オーデイオを装着。外観では、タイヤを215/55R16にインチアップし、ホイールも星形5スポークの「シリウス」というアルミホイールを装着している(V70は195/65R15+スチールホイール)。これだけ充実した装備をプラスして、価格はベースモデルのV70よりわずか5万円高の405万円! TVショッピングだったら、思わず拍手と歓声が上がりそうなプライスだ。
試乗車のライトブルーメタリックは、V70 SE専用のボディカラーだ。今までのV70シリーズにはない明るい色だが雰囲気はいい。オフブラックの本革とインディゴブルーのファブリックでコンビネーションされたスポーツシートはタッチもサポートもなかなかいい。シートと同じトリムのドア内張りにはアルミニウムパネルも装着され、スポーティな雰囲気を醸し出している。
1560kgの車重に140ps/22.4kgmを発生するエンジンは、試乗車の個体的問題かもしれないが、2000rpm前後でのコモリ音が少々気になった。だが、低速域からトルクはしっかり立ち上がっており、市街地走行ならまったく不満はない。高速での追い越し加速は今ひとつだから、ハイウエイクルーザーとして使う機会が多いなら、55万円高だがV70 2.4を選びたいところだ。
試乗車のタイヤはミシュラン パイロットHXで、サイズアップしているからグリップレベルはかなり高く、コーナリングフォースも上がっている。したがって見かけ以上にスポーティな走りも楽しめる。もちろん、ワゴンとしての使い勝手の高さに変わりはない。
できれば、運転中は触れているステアリングとATノブを本革巻きにして欲しかったところだ。価格とのバランスがあるのなら、タイヤサイズはノーマルのままでアルミを装着して・・・なんて考えてしまう。いずれにせよ、このV70 SEがお買い得車であることは間違いない。メルセデス・ベンツのCクラス ワゴンやBMWの3シリーズ ツーリングより1クラス上のサイズなのに、1クラス下の価格で買えるのだから。
■ボルボ V70SE 主要諸元
●全長×全幅×全高:4710×1815×1470mm
●ホイールベース:2755mm
●車両重量:1560kg
●エンジン形式:直5・DOHC・横置きFF
●排気量:2434cc
●最高出力:103kW(140ps)/4500rpm
●最大トルク:220Nm(22.4kgm)/3750rpm
●トランスミッション:電子制御5速AT
●タイヤ:215/55R16
●車両価格(当時):405万円
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